拉致犯罪国家大韓民国と拉致犯罪国家日本国

2018-05-11 | 記事

2016年に韓国の総選挙直前に起こった「北朝鮮食堂女性従業員集団脱北事件」を多くの人が覚えていよう。朝鮮共和国が中国で経営しているレストランの女性従業員12人とそのマネージャー男性が、集団で南へ亡命(脱北)した事件である。「それ見た事か。北朝鮮は海外レストランで働いている娘っ子(それも向こうのエリート家庭の子女)までもが体制に嫌気がさして逃げ出しているんだ。北朝鮮の崩壊は近いぞ!」といった論調ではしゃぎ回ってた奴らが、あの時日本と韓国で何と多かった事か! 
だがこの事件については当時から真相と呼べるものが何一つ公開されない謎だらけで、本当に純粋な「政治亡命」なのか疑わしい、本当は南の国家情報院による謀略事件ではないのか、という疑惑が度々提起されていた。他ならぬ女性従業員達が脱北者審問センターやハナ院(これらは脱北者を南の社会に適応させる教育を行う機関…という事になっているが、その身元調査や教育課程で拷問・暴力・セクハラといった人権侵害が日常茶飯事となっており、「韓国のグアンタナモ」とまで言われている。牛久収容所みてえな所、と言えば日本人には分かり易いであろうか)といった施設を出た後もどうなったか全く分からず、民主社会の為の弁護士会(民弁)が国情院に対して女性従業員達との面会を求めても一切拒絶である。この対応は朴槿恵から文在寅に政権が変わっても全く同じであった。故にこの事件は、軍事政権時代に重要な選挙などがある度に起こって来た「北風事件」ではないかという疑惑がますます強まった。
で、案の定というか、当の食堂マネージャーだった男がついにマスコミで「朴槿恵大統領が批准した作戦」すなわち「企画脱北」だったという事を証言するに至った。韓国のJTBC(中央日報系テレビ)の「李圭淵のスポットライト」という番組のスクープである。

http://v.entertain.media.daum.net/v/20180510220632566
柳京食堂支配人「国情院の要求で集団脱北、選挙に勝とうと」(李圭淵のスポットライト)
ニュースN 2018.05.10 22:06

本来なら全文訳したい所だが時間がないので要点のみ述べると「セヌリ党を選挙に勝たせる為に、朴槿恵大統領自ら批准した作戦」であったという。他ならぬ当事者からの証言、さらにこの番組では肝心の女性従業員の一人とも接触に成功して話を聞いているのだから、これはもう決定的であろう。

 

「ここでは生きている感じがしない。父母に会いたい」韓国による拉致被害従業員の証言


あの「女性従業員集団脱北事件」の真相は、大韓民国による間違いない拉致事件であった、と。

問題はこの後も事件の真相調査が十分に行われ、朴槿恵ならびに国情院における責任者の処罰と、被害者従業員達が無事に朝鮮側へ送還されるかどうかだ。韓国統一部は現時点で「調査中」としているが、果たしてどのような沙汰が下される事やら。今は首脳会談もやって南北関係が好転しつつある(?)のだから、この件もうまく解決されるに違いない…と考える向きも多かろう。だが果たしてそうなるであろうか? 南側にしてみればこれまでさんざん「北は人権侵害国だ」と誹謗中傷を繰り返して、国連の人権決議案にも積極賛成してきた。南北会談も経済開発に伸び悩んだ北側が事実上「白旗」を掲げてきた棚ボタみたいな状況であり、ほとんど北側が南側に大幅譲歩するような「板門店宣言」まで発表する形で幕を閉じた。そんな南が実はとんでもない「拉致犯罪国家」だったというとんでもないスクープが世に出てしまったのである。今の情勢で韓国が「自分とこは拉致犯罪国家でした。選挙の為に他国人の人権を平気で踏みにじる人権侵害国家でした」などと認めて謝罪などするはずがない。せっかく南側有利に進めてきた南北対話すらひっくり返ってしまうだろう。この女性従業員達はまたしても「自分の意思による脱北」という事にされて見殺しにされる運命なのではないか。
韓国政府がこの件を決して「拉致」と認めないと思われるもう一つの理由として、昨今の南北及び朝米会談関連の仕事を、韓国では統一部ではなく国情院が中心になって仕切っている事が挙げられる。金正恩からの秘密メッセージをトランプに伝達し、「韓米同盟と駐韓米軍は絶対に譲歩しない」と豪語していた国情院長である徐薫の事を思い出してもらえばお分かりいただけよう。このような重要な情勢で、南北・朝米会談を裏で差配する国情院の過去犯罪を槍玉に挙げられるであろうか? 答ははっきりしていよう。今年に入っての「対話局面」で、なぜ韓国側では国情院がああまで前面に出て南北対話を仕切っているのか、本当に不思議であるし危険な事であると思う。本来なら国情院はリストラされるべきお役所でしかない。ここが今までやってきた事を考えれば当然であるし、真っ先に「弊害清算」の対象になって然るべきである。だがそう出来なかった点に文在寅政権の甘さと欺瞞性があろう。北の人民を拉致しては謀略宣伝に利用してきた機関が、今や南北・朝米首脳会談を裏で仕切るというのは、世の中を何もかも信じられなくさせる。


ちなみにこの女性従業員12人の他にも韓国に拉致された「拉南者」はかなりいる。平壌市民で国情院とつるんだブローカーに騙されて南に連れて来られた金蓮希(キム・リョニ 김련희)という女性もその一人だ。この人は中国の親族の所へ言っていた時に脱北ブローカーから「南に来れば楽に金儲け出来て、すぐに北へも帰れる」と騙され、人身売買同然に南へ連れて来られた。自分が騙された事を知った金蓮希氏は国情院や統一部相手に自身の送還を要請したが、ことごとく「おまえは自発的に南に来たのだ」と言われて却下されたという。この人は今や南で完全に「闘争モード」に入り、自身や先述の女性食堂従業員達の送還運動に加えて、偏見や敵視によらない正しい北側社会の実情を知らせる講演活動や平和統一運動に身を投じている。そこで付いたあだ名が「平壌おばさん」だ。この平壌おばさんこと金蓮希氏は拉南者や脱北者の中では極めて稀な存在で、並みの者であれば南で泣き寝入りを強いられて終わる所をここまで反撃に出ているのだから大したものだ。この平壌おばさんや食堂従業員他多くの拉南者達が一日も早く共和国へ帰れる日が来る事を願ってやまないが、その活動が報われるかどうかは非常に怪しい。

他国人を拉致した国家がその犯罪を認めるのは極めて稀な事である。日本が植民地朝鮮で人々を大量に拉致して炭鉱奴隷や性奴隷にした事実を一切認めないように、あるいはアメリカが世界中でイスラム教徒を拉致してはグアンタナモの収容所にぶち込んでいる事実を一切認めないように、韓国もまた朝鮮共和国の若い女性を集団拉致した事実を認めるとはとても思えない。朝鮮共和国が金正日の時代に日本人拉致を認めて謝罪したケースこそ稀なのであり、日本や韓国やアメリカに比べればまだずっと誠意ある対応であったのだ。それなのに日本と韓国とアメリカは依然として自分らの拉致・人身売買犯罪を一切認めず、朝鮮だけを一方的に非難する。実におかしな話ではないか。
金蓮希氏の例を見ても分かるように、今や韓国の脱北ブローカーは北の人間に対して「南に来れば楽に金儲け出来て、すぐに北へも帰れる」と言って騙して連れて来るのである。これは日帝が朝鮮の女性を騙して従軍慰安婦にした時と全く同じ手口ではないか。日本が朝鮮人に対してやったのと同じ事を、今は南が北の同胞に対してやっているのだ。こうした人道犯罪一つ取り締まれず野放しにしている国が、どうして日本に対して慰安婦合意を破棄出来るというのか? どうして南北関係を改善して統一出来るというのか? その後脱北者には生活定着金として韓国政府からある程度まとまった金が渡されるが、その大半は脱北ブローカーにピンハネされて、当の脱北者はほぼスカンピンで放り出される。人身売買一歩手前ではないか。しかもそうした脱北ブローカー(人身売買ヤクザ)の多くは国情院と癒着している。ブローカーは人身売買扱いされないように国や公的機関のバックが欲しいし、国情院の役人も北の「帰順者」を連れて来れば点数になるからだ。韓国における「脱北者問題」というのは「貧しい北の人間による南への脱出」などではなく、今や完全な「韓国による国家ぐるみの人権侵害・人道に対する犯罪」としてとらえねばならない。すでに事態はそこまで進んでいるという事を多くの人が知るべきである。

いずれにせよはっきりしているのは

大韓民国は世界に堂々たる拉致犯罪国家


日本国は世界に堂々たる拉致犯罪国家

アメリカ合衆国は世界に堂々たる拉致犯罪国家

という事である。

韓国当局が認めようと認めまいと「女性従業員脱北事件」は韓国国情院による謀略事件である事が明らかになった。これに限らず他の同様な謀略事件の真相も引き続き暴かれねばならない。それほどまでに韓国国家情報院(旧KCIA、旧国家安全企画部)の抱える闇は深いのである。特に重要な二つの事件、すなわち「ラングーンアウンサン廟爆破事件」と「KAL858事件(いわゆる「大韓航空機爆破事件」)」…。これらは決して巷間言われている「北によるテロ事件」などではない。だがそれらの話はまたこの次に…。

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