【ゴルフ】父・良兼「ただのオッチャンだけど 奇跡信じて頑張る」2018年7月15日 紙面から
◇日本シニアOP<第3日>▽4日間競技▽14日、北海道苫小牧市、ニドムクラシックCニスパC(6829ヤード、パー71)▽晴れのち曇り、気温24・4度、南6・3メートル▽賞金総額8000万円、優勝1600万円▽65選手(うちアマ2人)▽観衆776人 4位から出た川岸良兼(51)が3バーディー、3ボギーの71で回り、72の金鍾徳(キム・ジョンドク、57)=韓国、73の寺西明(52)=日本港運、74の谷口徹(50)と並び、トップと3打差の通算1アンダー、2位タイにつけた。大会3連覇を狙うプラヤド・マークセン(52)=タイ=が67で通算4アンダーに伸ばし、単独首位に躍り出た。 前日首位だった谷口、2位だった寺西らがスコアを落とす中で、この日パープレーで踏ん張って順位を上げた川岸。「前半はティーショットが曲がっていたけど、今日は奇跡のゴルフ。パットがいいんで、何とか頑張りました。耐えましたね。林の中から(打つの)も自分はうまいんですよ(笑)」と言って、周囲を笑わせた。 大会3連覇を目指すマークセンが川岸らに3打差をつけて単独首位に立ったが、川岸にもVチャンスが残る。 女子国内ツアーでは次女・史果が1打差の5位につけ、親子同日Vへの思いを語った。それを伝え聞いた父・良兼は「そりゃあ、やりたいけど…。無理!」と即答しつつも、気を取り直して「あっち(史果)は調子が良いから頑張ってもらって…。何の成績も残していないただのオッチャンの俺は奇跡を信じて頑張る」と同調した。 レギュラーツアーでは6勝もメジャー戦は未勝利。最終日は最終組でマークセンと同組対決。「自分の場合はティーショットだけ。スタートからいいティーショットを打ちたい」。親子同日Vと、自身初のメジャー戦Vに向け、元怪物、いまや自称「ただのオッチャン」が奮戦する。 (櫛谷和夫)
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