HUGっと!プリキュア第24話「元気スプラッシュ!魅惑のナイトプール!」
先週消えたかと思われていた「緑の5分おじさん」ことダイガンさん。
生きていましたーー。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
同じくクライアス社を退社したチャラリートとパップルさんは、
芸能事務所「まえむきあしたエージェンシー」を立ち上げて、新しい道を歩み出している様です。
※ブラック企業を退社すると「クライアス(暗い明日)」から「前向き明日」になる、ってのも皮肉が効いてて良いですよね。
所属タレント第1号に、えみルールーを選ぶというのも吹っ切れている様で素敵です。(大人の事情的には、この先のえみルールーの展開をしやすくするためでしょうけど)この先も沢山活躍しそうです。
ダイガンさんは、そのチャラリートとパップルさんの立ち上げた会社で一緒に働いている様です。
パップルさんに怒られるダイガンさん。立場はパップルさんの方が上の様です。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
そして、このシーン。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
前回「ダイガンさんを助けられず、目の前で消えてしまった事」がトラウマになりそうな感じだったさあやちゃんでしたが、ダイガンさんが姿を現すことで、ある意味さあやちゃんの救いにもなっている構図がステキです。
「生きている事だけで、救いになる」
そんな事も世界にはあるのですよね。
「前の会社で部下だった若手が新たに立ち上げた会社に、参加する元上司」っていう構図も現代社会を反映していて面白いですよね。
なにはともあれダイガンさんが幸せそうで何よりです。
HUGっと!プリキュアは、プリキュアに救われた元敵幹部の大人たちも、新しい人生を歩み始めている描写をしています。
(例年でも、最終回あたりに、かつて戦った敵幹部が新しい人生を歩んでいる描写がある事がありましたが、中盤で3人も新しい人生を歩み出しているのは意図的だと思います)
そう。
「なんでもできる。なんでもなれる。輝く未来を抱きしめて」
は子ども達だけへの言葉では無いのです。
大人だって、何度でも人生をやり直せる。
それを、プリキュアは応援する。
「HUGっと!プリキュア」はそんな物語なのです。
はなの心境
第24話は毎年恒例の(と、もう言っていいのではないでしょうか)水着回、ということでそちらに注目が集まりがちなのですが、そこは「HUGっと!プリキュア」です。
抜かりなく、物語を進行させます。
今回は、野乃はなが前回対峙したクライアス社の社長との対立が心に残っている描写がありました。
野乃はなちゃんは、新しい場所で、
プリキュアの仲間たちと、
クラスメイトと、
家族と、
新しく生まれてくる生命。
「みんなが笑顔でいられるように」
「頑張っている」のです。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
そして、クライアス社の社長もはなちゃんと同じく「皆が笑顔のまま暮らせるように」という思想で、時を止めようとしています。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
同じ「笑顔を守りたい」という考えなのに、対立してしまう。
涙をプールで隠して強がってみせるはなちゃん。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
お母さんだけが、そのはなちゃんの異変に気付きます。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
そんなはなちゃんの心境を変えたのが、えみるとルールーのライブ。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
猛オシマイダーに抜き取られた人々のアスパワワがライブによって蘇ります。
「強い想い」はアウパワワを増幅させ、人々に笑顔を
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
このえみるとルールーのライブによって、はなちゃんは
「笑顔は守るだけじゃなく、笑顔が力をくれる」
ことに気づきます。
「みんなの笑顔を守る」から「みんなと笑顔を作る」
「みんなの笑顔を守る」のは時を止めても可能ですが、
「みんなと笑顔を作る」ためには、未来が必要なのです。
えみるとルールーのライブによって、
「みんなの笑顔を守るためにがんばる」
から
「みんなと笑顔を作っていく」
その事にはなちゃんは気づいたのではないでしょうか。
「みんなの笑顔を守る」ためだけでは無く
「みんなと笑顔を作るため」それはすなわち、
「未来へ進むために」戦っていくのではないでしょうか。
みんなと笑顔を作っていくためには、時を止められてはダメなのです。
「笑顔は守るだけではなく、みんなで作っていくものであり、そのためにも時を止めるのではなく、未来へ進む事が必要である」
「なんでもできる、なんでもなれる。輝く未来を抱きしめて」
っていうのは未来を作っていく物語。
そんなはなちゃんの心境の変化が見られた様な気がします。
ふっきれたはなちゃんの最高の笑顔です。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
母を描く、HUGプリ
ははちゃんがイジメにあった時や、変身できなくなって落ち込んだ時は、がっつり干渉して、はなちゃんを励まし立ち直らせた母スミレさんですが、今回はただひたすら見守る立場でした。
この「母親の距離感」がきちんと描かれているのもHUGプリの素敵な所です。
(自分の経験上、子どもに対して過干渉でもなく、無干渉でもなく、適切な距離感を保つのって難しいのですよね・・。)
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
スミレさん、やっぱりHUGプリで一番好きなキャラかもしれない。
もう、ここにいる8人、全員幸せになれ。
(画像:HUGっと!プリキュア第24話より)
中学生の未来も
小学生の未来も
アンドロイドの未来も
社会人の未来も
おじさんの未来も、
みんなの未来が、幸せになれ。
時なんか止めている場合じゃない。
(おわり)