SlackでディレクションしてるつもりになってはいけないAdd Star

自分は、オンラインを通じたテキストコミュニケーションの断絶経験は、かなり長いです。言った言わない、書いてあることが読めない、読まない、伝わらない、受け止められない、感情的に受け止めたくないなどの理由でのオンラインでのトラブル経験をさんざん見てきて、もはや30年選手に差し掛かろうとしています。

基本的にネットはミスコミュニケーションの集合体です。別にミスコミュニケーションでもいいから、好きにテキストメッセージを投げあえるよにしちゃえってのがtwitterだったりして逆手に取るWebサービスもヒットしています。

最近はSlackなどのチャットツールが仕事に入ってしまっているので、テキストコミュニケーションによる限界を理解してない人たちが、行き違いを起こしたり、テキストに傷ついて人間関係に影響が出たりと、実社会において、よくない影響が出ています。

よく「オンラインでは議論してはいけない」などと言われますが、情報の共有には使えても、正しい意思の共有には「面倒くさい」「ややこしい」というのがテキストコミュニケーションの特徴です。

全く同じ文脈で、Webディレクターなどの人たちが

「オンラインチャットでメッセージを伝えたからと言って、それでディレクションしたつもりになってはいけないよ」

ということを書いておこうと思います。

テキストでメッセージを伝えることと、ディレクションを行うことは、違います。

ディレクションを行うという仕事の一つに、「ディレクションする相手にメッセージが正しく伝わり、その人が正しく行動し、結果をフィードバックしてもらうという一連のプロセスを、しっかり監視すべし」というものがあると思います。

チャット等でメッセージを伝えるだけでは、この最初の段階での「メッセージが正しく伝わったか」を確認しているとは言い難いです。

そもそも対面で相手が聞いてるように見えても、正しくメッセージが伝わってるかどうかは怪しいのですから、オンラインでメッセージを投げただけで、相手が期待どおりに動いてくれるだろうと思うほうが間違っています。

あくまでも人を動かしてこそディレクション。オンラインに固執せず細かく状況を確認しましょう。

あくまでも状況を確認し、正しい方向に導くのがディレクターの仕事なのですから、もし正しくプロジェクトが進まなかったら、ディレクターが仕事をしていないのと同じ意味になってしまいます。それを防ぐためにも「オンラインテキストによるコミュニケーションはハードルが高いよ!だからメッセージを送っただけで相手を信用しないでね」ということをここに書いておこうと思います。

相手に仕事をしてくれるであろう期待はしても、信用しないぐらいがちょうどいいと思います。無条件に相手を信用すると油断、慢心しますから。それに足らない手段でコミュニケーションしているということは、しっかり意識しましょう。

だから、メッセージを送ったら席にかけていって、ちゃんと顔を見て伝わっていることを確認するなり、オンラインであれば理解したことのフィードバックを確認するなりしましょうね、という話。

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