【大相撲】鶴竜休場で19年ぶりの3横綱不在場所に2018年7月14日 紙面から 横綱鶴竜が日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場した。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)によると場所前の稽古で右肘を痛めたという。3横綱全員が不在の事態となり、八角理事長(元横綱北勝海)は「一生懸命やってのケガだが、お客さんに申し訳ないという気持ちだ」と謝罪を口にした。 ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)は入場券完売の満員札止め。幕内土俵入りの後で本来行われるはずの横綱土俵入りがなかった。4日目(11日)の当日午後に急きょ横綱白鵬が休場を届け出た際には、鶴竜の土俵入り後に休場を告げる館内アナウンスが流れたが、この日はなし。取組の際に鶴竜の不戦敗が伝えられると、観客席から「えー、何で」との声が上がった。 興行の一つの見せ場でもある横綱土俵入りが消えたことに、八角理事長は「残念だ。とにかく(出場する力士が)いい相撲を見せることが大事だ」と奮起を促した。 8場所連続で休んだ稀勢の里を含め、番付に載る3横綱が全て休場。これは1999年春場所以来19年ぶりで、昭和以降5度目となった。横綱が本場所で不在になるのは、一人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来。 ◆3横綱が全員休場(昭和以降) ▼1937年5月の千秋楽 男女ノ川と武蔵山が全休。玉錦が千秋楽を休場 ▼48年10月の7~9日目 羽黒山が全休。前田山が6~9日目まで、照国が7日目から休場 ▼50年1月の5、6日目 東富士が3~6日目まで、羽黒山が5~10日目まで、照国が4日目から休場 ▼99年3月の11日目以後 曙が全休。若乃花が10日目から、貴乃花が11日目から休場 ▼2018年7月の6日目以後 稀勢の里が全休。白鵬が4日目から、鶴竜が6日目から休場
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