ゲレ砲が面談拒否だ。2軍で調整を続ける巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(31)が14日、川崎市・ジャイアンツ球場で設定された、高橋監督との近況報告の面談を拒絶。意固地になったままグラウンドを後にした。
「話はしていない。(6月15日の出場選手登録抹消から)ゼロコミュニケーションだ。きょうは話す状況ではなかった」と右手人さし指と親指で「ゼロ」をつくったゲレ砲。さらに「2軍の住所を忘れたんじゃないか?」と続けた。これまで指揮官が会話の場を設けてこなかったことへの不満を口にした。
昨季所属した中日時代から、気分屋と評価される一面もあった。それを分かった上で獲得したからこそ、巨人フロントは会話の場を設定する丁寧な対応。1、2軍が時間差で練習する、この日に決めた。
球団側が指揮官の了解を取り「監督が話をしたいと言っているよ」とゲレーロに告げた。なのに、シナリオの最後の最後…。ゲレ砲は「ノー、ノー、ノー」と一刀両断。フロントの気づかいをむげにして帰宅した。
出場60試合で10本塁打、29打点、打率2割5分3厘。契約金を含め2年総額約8億円とみられる大型契約を結んで加入した。「いつ1軍に呼ばれても大丈夫」と万全を強調した助っ人。期待は大きい。面談拒否もプライドの高さゆえ。昨季本塁打王の改心を待つしかない。 (川本光憲)