マルちゃん 赤いカレーうどん タイ風@東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年6月11日(月)新発売、東洋水産マルちゃん 赤いカレーうどん タイ風」のレビューです。

赤い?黒い?

奇抜なパッケージに古株の「赤いきつね」が血相を変えて殴り込んできそうな雰囲気ですが、よく考えたら「黒い豚カレー」の亜種?いやでも赤い‥深く考えるのはヤメましょう。今週新発売のカップ麺ではないのですが、発売週の6月に探し回っても発見できず、まぁ1ヶ月くらい経ったら時間差で並ぶかなぁ‥と、思って忘れかけていたら案の定、ひょっこり新作カップ麺の品揃えが悪いお世話になっている店舗に現れました。

「マルちゃん 赤いカレーうどん タイ風」の発売日に「黒い豚カレーうどん」がリニューアルされ、つゆのコクがアップし、より満足感のある味わいに仕上がっているそうです。残念ながら、ど田舎のスーパーではリニューアル前の商品しか並んでおりません。察してやってください‥

新作は「赤い」「タイ風」とあるように、レッドカレーをイメージしたエスニック風の創作系和風カレーうどんだそうです。創作系なら和風なんて言わずに異国情緒マックスでドーンと来やがれと思ったのですが、「赤いきつね」や「緑のたぬき」が統括する「和風丼カップシリーズ」からの新作なので、和の要素は外せなかったのでしょう。辛さの中にもマイルドさのある味わいに仕上がっているそうなので、和とエスニックのバランスに注目でしょうか。

なめらかでコシのある太めの麺に、タイレッドカレーをイメージしたエスニックな味わいのスープを合わせた、創作カレーうどん。

(東洋水産「商品情報」より引用)



めん

コシと弾力のある、なめらかな太めのうどん。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

伝統的な油揚げうどん

「黒い豚カレーうどん」の麺と製品説明は共通で、ちょっとコシが強くなったような気もしたのですが、おそらく先入れの粉末スープとの兼ね合いによる吸水率の加減でしょう。体感的に大きな差異はなく、定番の「赤いきつねうどん」と共通です。しかし、「赤いきつねうどん」は麺量74gですが、「黒い豚カレーうどん」と同じく麺量は66gと少なめですね。やはり売れ行きや需要の関係で、変わり種や定番でもサブに位置する製品とはロットが違うのでしょう。とは言え、意識しても体感的には特に物足りないなどの量的な不満は芽生えないと思います。

常に先進的な進化を遂げている「日清のどん兵衛」とは対極的に、あえて “カップ麺らしさ” を守ってくれているのが嬉しいですね。どちらも甲乙つけがたい魅力の持ち主ですが、こちらの麺もスープを問わずフレキシブルにマッチしてくれるので、うどんというジャンルに対して保守的でなければ違和感なく楽しめるでしょう。ちょっと油揚げ麺特有の風味が気になりましたが、それも醍醐味として楽しめる許容範囲内でした。

つゆ

カフィルライムとレモングラスでエスニック感を出し、辛さの中にまろやかさを感じるレッドカレー風のつゆ。粗挽唐辛子入り。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

マイルドにエスニック

とろみの強いカレーつゆで、ゴリゴリのタイカレーではありませんが、これといって和風は意識されていませんでした。原材料に魚介由来の成分などは含まれておらず、アレルギー欄にも「さば」「さけ」「えび」「かに」「いか」など魚介系の表記もありません。PDFに書いてあった「エスニック風の創作系和風カレーうどん」というフレーズから、漠然と和風だしで伸ばしたようなカレーつゆを想像していたんですけど、しっかりカレーサイドの “スープ” です。

スパイスや唐辛子の刺激はピリ辛程度だったので、見た目ほど刺激は強くありません。でも、ちゃんとピリッとします。苦手な人にはピリ辛以上かもしれませんが、ひとくち食べさせて逆ギレされるほどではないと思います、たぶん。ベースのカレー粉は、「黒い豚カレー焼そば」でも感じた東洋水産らしい「黒い豚カレー」系の配合で、ココナッツミルクは入っていませんが、乳等を主要原料とする食品が “それっぽい” 雰囲気を醸し、ほのかなカフィルライムとレモングラスの酸味が重なって、なるほど “タイ風” のイメージは伝わってきました。

本格的なエスニック感やレッドカレーらしさに期待すると物足りないかもしれませんし、ココナッツミルクの演出は人工的でカフィルライムやレモングラスもアクセントの枠を逸脱しませんが、ピリッとした清涼感に加え、日本では一般的な家カレーやインドがルーツのカレーに使われるスパイスには含まれないエスニックなテイストの雰囲気から、一般消費者やカップ麺ビギナーの方からすれば充分に変わり種と認知されるであろう変化球になると思います。

かやく

鶏肉ダイス、きざみあげ、ねぎ

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

ちょっと寂しいかな‥

鶏肉ダイスは同社の有名店監修カップ麺にも使われる歯応え強めのムネ肉タイプな具材で、味付けも程よくリアルで印象はよかったのですが、ちょっと量が少ないですね。刻み揚げは「赤いきつねうどん」に入っている味付け油揚げを刻んだような具材で、とりあえず和風だから入れた感が否めず、あってもなくてもよかったです。ネギも同様に、あってもなくても(苦笑)

スープの満足感が高かったので、個人的には気になりませんでしたが、いっそのこと具材は鶏肉ダイスとネギに絞り、「赤いチキンカレーうどん」みたいな感じで特化型にしたほうが製品価値は上がったかもしれません。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

パッケージの配色や雰囲気から「赤いきつねうどん」の亜種に思えますが、実際は「黒い豚カレーうどん」の亜種です。チラッと具材に「赤いきつねうどん」が見えましたが、とりあえず「和風丼カップシリーズ」だから分かりやすい和風どっか仕込んどこうぜ的な結果、ネギと刻み揚げが採用されたのかなと。いや、勝手な想像ですけどね。

しかしながら今回のカップ麺には無理してネギやら刻み揚げやら入れなくても‥などと思ったりもしたのですが、カップ麺業界での「うどん」は数量・期間限定の新作だと創作色が強く、エスニック・洋風・中華などの国籍問わずワールドワイドに革新的なフレーバーが定石となりつつあるので、うどんだけでは「和」を演出するのが厳しかったのかなぁ‥などと思いつつ、そういった裏読みの感想は考えすぎなのかもしれませんが‥

ハイ、えっと‥主観的な満足感は余裕で★5です。なんだったら、おおいにリピートします。私taka :aは「黒い豚カレー」系に使われているカレー粉の配合が大好きなので、それを踏襲しつつココナッツミルクっぽい風味にエスニックな香草のアクセントが漂っていた異国情緒あふれるマイルドなピリ辛カレー味が個人的にツボで、かなり実食後の充足感は高かったです。

しかしながら客観的に見ると、いくら大衆的な立ち位置にあるとは言え具材の構成には蛇足感が否めず、もっと振り切ってもよかったんじゃないのかな‥という思いがあったので、★ひとつマイナスしました。でも、個人的にはリピートありでね。マイルドで親しみのあるカレー味で、スパイスの厚みと適度ながらも確かなエスニック感が個性的な良品と評価します。



【製品情報】

© Posted by taka :a

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