ピピピピピの爽やかな日記帳

親の経営コンサル会社で働く20代後半、社内ニートの話

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自転車の危険運転が多すぎる件-歩道で泣き叫ぶ歩行者たち

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 つい先日、傘差し片手運転の自転車に横から衝突された。
 何の変哲もない、雨降りの歩道での出来事であった。

 太ももにタイヤがめり込み、ジーパンが土まみれになり、おでこに貼っていた冷えピタがはらりと落下した。

 前触れのない接触事故だ。

 少々の痛みを感じたが、とっさの攻撃に「ギャァーー!」と悲鳴を上げる女子力は発揮できなかった。

 僕はしばし、ぼーっとした。
 痛がることもなく、汚れを払うこともなく、表情を一変させることもなく。
 横で直立する電柱のごとく、ひたすらに立ち尽くした。

 我に返った頃には、加害者の姿はなかった――

歩道の歩行者=障害物

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 先に申しておくと、筆者は札幌や東京などで暮らす、生粋の都会っ子だ。
 そんな都暮らしの中で、いくつもの凶行を目の当たりにしてきた。
 いずれも、犯人は自転車乗りであった。

□傘差し運転
□スマホながら運転
□ヘッドフォン装着運転
□歩行者の横を爆速ですり抜け
□ベル鳴らしによる歩行者蹴散らし
□少々の衝突はゼロカウント
□しかめっ面での煽り行為
□人混みでも降りない
□堂々たる違法駐車
□自覚なき当て逃げ
□壊れたら放置

 ざっと列挙した。

 微少な悪事も含めるならばキリがなくなるほど、自転車乗りの問題は数多い。

 歩行者とは、障害物なのだ。
 轢かれても、弾かれても、吹き飛ばされても耐え忍ぶしかない。

 自転車乗りを見たら、まずは距離を取って様子を伺う。
 森でクマと対峙した場合と、等しき要領にて。

 それこそが歩道の生存戦略。

タダ乗り/逃げ得の自転車人生

 明治に存在した自転車税はなくなり、今やあらゆる道をタダで疾走可能になった自転車。
 のみならず、自転車鑑札といったナンバープレートも過去の産物となり、もはや向かうところ敵なしだ。

 自転車さえ獲得すれば、「後は思う存分に暴れてください」とでも言うような社会になった。
 事実、ちょっとくらい人様にぶつかることなど、なんとも思わない自転車乗りを良く目にする。
 人混みでも殴り込みを掛けるように突き進み、ハンドルが歩行者を叩こうと気にする素振りもない。
 これは見知らぬ人間をビンタしておきながら、「怪我はしてないだろ」と逆ギレする態度に酷似している。

 小規模な暴力。
 無慈悲で無差別で無自覚なチャリンコジャイアニズム。

 自転車とは恐るべき戦闘兵器だ。

それでも、自転車に乗りますか?(祥伝社新書261)

それでも、自転車に乗りますか?(祥伝社新書261)

 

罰則の緩さが諸悪の根源

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 自転車も、道路交通法上「車両」に分類される訳だが、大事件でも起こさない限り「おとがめなし」なのが現状だ。

 車の場合、ちょっとばかしの速度超過があっただけで違反切符を切られる。

スピード違反    罰金
ノーシートベルト  罰金
歩行者を優先しない 罰金

 交通の秩序を整える施策が、きっちり機能している。

 しかしこれが自転車となると、てんで対応が変わってくる。
 歩行者を煽ろうと、信号を無視しようと、軽く衝突しようと、ビスケットでも舐めたような甘い注意でおしまいだ。

 そのため、「車両」であるという意識で自転車にまたがる者はほとんどいない。
 少年法で守られたチンピラ。
 そうした存在に近い。

 なんたる自転車無法地帯。

歩道はもはやダンジョン

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 我々は今日も明日も、そんな脅威が走る歩道を進み、学校や会社へ向かわなくてはならない。

 いつから日本の歩道は、魑魅魍魎だらけのダンジョンと化したのか。
 鉄製のモンスターが、それも刃のような車輪を回転させ、襲い掛かってくる。
 罪人を打ち首にした刀が妖怪に変化した、という地獄先生ぬ~べ~の敵キャラを思い出してしまい、困ったものだ。

 この恐怖、さながら、かまいたちの夜。
 ストックで喉元を突かれるような、青ざめる想いで胸がいっぱいだ。

歩行者は無防備/自転車は凶器

 僕は以前、高円寺の商店街をさまよっているときにも被害に遭ったことがある。
 チャリンカスのおっさんが、曲がり角から猛スピードでやってきたのだ。

「うわぁぁぁ~~~!」と絶大なる叫びを上げた。

 だが、無傷であった。むしろ、ぶつかってすらいなかった。

 しかしながら、ロン毛でひげ面のおっさんが、唐突に現れて驚かない者はいないだろう。
 それも、時をかける少女の時空ひとっ飛びみたいな疾走感であり、この世の者とは思えなかった。

 言わずもがな、加害者はすぐさま僕を置いて消えた。
 そこに残ったのは、ブサイクな悲鳴をこだまさせた僕と、「何事だ?」と目を丸くする野次馬たちだけであった。

 僕の肉体に損傷はなかった。
 だが心には、屈辱という名の大きな傷跡がくっきりと刻み込まれることになった。

 今一度、自転車乗りの方々は、胸に手を当ててよく考えてみて欲しい。

 あなたたちの運転は、人の心を害してはいないだろうか?

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(歩道は怖い。つまり現実は恐ろしい。なので、ネットで遊ぶようにしています)