2018年7月4日から6日まで、「国際文具・紙製品」展、通称「ISOT」が、東京ビッグサイトで開催された。日本最大級の文具関係の商談会として、今年で29回を数える大規模な展示会だ。今年は新製品が多く、見どころの多い展示となっていた。
中でも好調なのが、ノートや紙製品だ。アイデアを形にしやすいということもあり、老舗のロングセラーから新進メーカーのアイデアあふれる製品まで面白い製品がそろった。今回は、デジタル関係の筆記具も含め、「書く」ための製品を紹介する。
役割が増えた付せん
デザイン性も実用性も高い紙製品のブランド「カミテリア」の新作は、インデックスと付せんを一体化したような「カミテリア edge+on」。手帳やノート、書籍などのページの端に付けて使う。
edge+onは、ページの端に挟むようにして貼り付けると、ページから少しだけはみ出すインデックスと、ページ内に書き込める付せんになるというもの。シンプルな仕組みだがかなり実用的だ。
角用と途中用が用意されているから、並べて貼ればタブのようにも使えるし、角用はしおりのようにも使える。一言メモしておくためのスペースにも使えるし、クリアフォルダに入れておく書類のインデックス代わりにすることも可能。ページの端にインデックスをまっすぐ貼るのは結構難しいのだが、これはページに差し込むだけなので、誰でも簡単にまっすぐ貼れるのがうれしい。
他に、くるりと巻くとペーパークラフトのようになる立体型メモ「カミテリア クルル」の新作の試作も展示されていた。久々の浮世絵シリーズとなったクルルの新作は、歌川広重の「名所江戸百景」から、生き物が登場する3点をセレクト。猫、亀、鷹が登場する名品が見事に立体化されていた。秋の発売が楽しみだ。