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投資道場

国際分散か米国株か インデックス投信めぐり議論白熱 個人投資家の手づくりイベント

2018/7/13

インデックス投資ナイトの登壇者たち(7日夜、東京・渋谷)

 インデックス(指数)連動型投資信託などで長期の資産形成をしている個人投資家が年に一度開く手作りのイベント「インデックス投資ナイト」。2018年は7月7日夜に東京・渋谷のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」で開催した。関心が高まっている「国際分散投資と米国株のどちらを選ぶか」など旬のテーマに白熱した議論が続いた。

■チケット、4分で「瞬間蒸発」

 インデックス投資ナイトは09年から毎年開催。登壇者や聴衆同士がアルコールを飲みながら本音で資産運用を語りあう人気イベントだ。今年もインターネットの販売窓口でわずか4分で約140人の席が売り切れる「瞬間蒸発」の状態だった。

 第1部のテーマは「国際分散投資VS米国株指数」。著名ブロガーで著書「お金は寝かせて増やしなさい」がヒット中の水瀬ケンイチ氏(ハンドルネーム)が国際分散投資派で、米国株投資のブログが人気のたぱぞう氏(同)が米国株派。筆者も「行司役」として討論に加わった。登壇者同士がまずビールで乾杯、ジョッキを重ねながら議論が続いた。

 投資のセオリーはなるべく幅広く分散すること。それなら「王道」は全世界株投資だ。しかし最近は米国株の堅調さを受け、米国株への集中投資のほうが資産を増やしやすいのではないかという「米国派」も台頭している。

 たぱぞう氏は「米国株指数のS&P500種株価指数は長期で安定して上がり続けている。株主を大事にするのが米国企業。きちんと決算時に数字を出してくるし、自社株買いなども積極的。この結果1株利益(EPS)も上昇していく。人口増に加えて企業の新陳代謝が活発なのも強み」と米国株の魅力を語った。

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