【コラム 撃戦記】尾川、再起へ練習再開2018年7月13日 紙面から 昨年12月、米ラスベガスで行われたボクシングのIBFスーパーフェザー級王座決定戦で、試合には勝ったものの禁止薬物の陽性反応から無効試合と裁定されて王座剥奪、ボクサーライセンスの1年間停止処分を受けている尾川堅一(30)=写真、帝拳=が、6月11日からジムでの練習を再開した。 日本ボクシングコミッション(JBC)が5月、ジムに対して再発防止徹底を要請。浜田剛史代表が「ルールに従う」と受け入れ、尾川にも再起に向けた練習再開を認めた。「再起戦は必然的に年明け後になる」と浜田代表。具体的なことは白紙。だが、一からの出直しとなった尾川にジムでの練習が認められたことは、何よりの朗報だ。本人も満面の笑みを見せてくれた。 愛知県豊橋市で過ごした幼いころから、拳法道場を営む父の英才教育を受け、「拳法流の拳で世界を」というこだわりが尾川の魅力。早期再起を願う声も大きい。今後どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。 (格闘技評論家)
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