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【プロ野球】

清宮弾 やっぱり持ってる男! 4回 藤嶋のカーブひと振り

2018年7月13日 紙面から

ウ選抜-イ選抜 4回表無死、清宮が右越えソロを放つ。投手藤嶋(河口貞史撮影)

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◇ウェスタン選抜3-1イースタン選抜

 8715人の観衆の願いに一振りで叶えた。2点を追う4回の先頭で日本ハム・清宮。1ストライクから中日・藤嶋のカーブを振り抜いた。「いってくれ」。高らかと舞い上がった打球は右翼ポール際に吸い込まれた。

 「変化球にうまく合わせられた。打てるとは思っていなかったので自分でもビックリ」。ベンチに戻ると両手を開き、チームの先輩・郡と首を左右に振る通称「キヨダンス」を宣言通り披露し、喜びを爆発させた。

 「プレッシャーはなかった。ただ力を抜いてやろうと」。心から野球を楽しんだ。今月9日から2日限定で1軍に上がった際、対戦相手のソフトバンク・内川から声を掛けられた。「難しく考えすぎるなよ」。6月から使用しているバットは内川モデル。「早く自分もああなりたい」と話す球界の大先輩の教えが大舞台で生かされた。

 試合前には高校時代からしのぎをけずるヤクルト・村上、ロッテ・安田の豪快なフリー打撃を見て刺激を受けた。「みんなすごかった。負けられないと思いながら見てました」。自身は試合で『一発回答』を見せ存在感を発揮。「お互い高め合って、みんなで上のオールスターでクリーンアップを打てれば」と野望を口にした。

 MVPは中日・石垣に譲ったが、優秀選手に。賞金50万円の使い道を聞かれると「わかんないです。大事にします」とニッコリ。「これからが大事。優秀選手賞とったから一流になれる保証があるわけじゃない」。ただ特別な選手であることは、思う存分知らしめた。(土屋善文)

 

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