豪雨 近畿で7人死亡3人不明

NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、今回の記録的な豪雨で近畿地方では、京都府綾部市で、倒壊した2棟の住宅から見つかった男女3人の死亡が確認されるなど、これまでに7人が死亡し、3人の安否が不明となっています。

▼京都府では4人が死亡しました。
▽綾部市で、7日、住宅の裏山が崩れて2棟が土砂に押しつぶされ、一方の家に夫婦で住んでいた80歳の夫と76歳の妻と、隣の家に住む36歳の男性のあわせて3人が死亡しました。
▽また、今月5日の夜に車で避難しようとした亀岡市の52歳の女性がその後、大阪府内の川の中で死亡しているのが見つかり、車ごと川に流されたとみられています。
▼兵庫県では2人が死亡しました。
▽今月5日、猪名川町のため池でごみを取り除く作業をしていた男性作業員3人が流され、1人が死亡、2人が大けがをしました。
また、▽宍粟市一宮町公文で8日の夕方、土砂の中から60歳くらいの男性が心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。
この地区では7日住宅の裏山が崩れて一部が土砂に押し流され、63歳の男性の行方がわからなくなっていて、警察は死亡したのはこの男性とみて確認を進めています。
▽滋賀県では高島市で、7日用水路に詰まった草木を取り除く作業をしていた77歳の男性が流されて死亡しました。
このほか近畿地方では、あわせて3人の安否がわからなくなっていて、警察や消防が捜索しています。
▽京都府舞鶴市では、7日土砂崩れが起きて男性1人と連絡が取れなくなっています。
▽大阪・堺市では70代の男性が今月6日、「田んぼの様子を見に行く」といって出かけたまま行方不明になっているということで、警察と消防は用水路などに流された可能性があるとみて、周辺を捜索しています。
▽奈良県大和郡山市では、66歳の男性が水路の様子を確認しにバイクで出かけたまま行方が分からなくなっています。
また、けが人は7日未明に、京都府宮津市で裏山が崩れて複数の住宅に土砂が流れ込み、4人が軽いけがをするなど、近畿地方で少なくとも19人となっています。