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ゴールを念頭にWebサイトをデザインするということ

Bogdan Sandu

BogdanはDesignYourWayのデザイナー兼エディターです。彼はハムスターがニンジンを食べるのと同じくらいデザインについての本を読みあさり、デザインの原則やベストプラクティス、トレンドについていつも話しています。

この記事はDesignmodoからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

Design Websites with a Goal in Mind (2017-09-19)

目を引くWebサイトをデザインすることは素晴らしいことです。しかし、見た目を良くする以上に行わなければならないことがあります。

企業のWebサイトを、直接人と会ったときの最初の30秒間と比較してみましょう。それは第一印象が形成される時間です。Webサイトのインターフェイスが、以下のような要素で機能性を伝えていないとしたら、第一印象が形成される時間はより短いかもしれません。

  • シンプルで使いやすく、サイト構造に気を散らされない。
  • 訪問者から企業への肯定的な印象を引き出す。
  • 魅力的でプロフェッショナルな見た目を提示している。
  • 一目見ただけで、とても使いやすいフォーマットを提供している。
  • 重要な情報が明確にラベリングしてある。
  • テキストやグラフィックによって企業に対してポジティブな第一印象を与えている。

これらの戦略的デザイン要素は、目標を特定する手掛かりとなります。あなたのWebサイトのデザインを動かすビジネスの目的に合うように、これらの要素を活用しましょう。

戦略的デザインアプリケーションを実行する

戦略的にデザインされたWebサイトを考えるために、以下の手順を検討しましょう。

クライアントの目標を定義する

クライアントの目標は明確に定義されなければなりません。また、彼らのWebサイトをデザインしたりリデザインし直したりする際に何が期待されているのかを正確に理解しましょう。

Webサイトの目標をクライアントに聞くだけで、十分な情報が得られるでしょう。しかし、一般的に企業の目標を言語化するのは難しいものです。

選択肢の議論に時間を取りましょう。クライアントのスタイルとWebサイトの目標について把握してください。そして、明確な方向性と目的について合意を得ましょう。

芸術性よりも機能を優先させるのに苦労するデザイナーはたくさんいます。魅力的な見た目でバランスの取れたレイアウトにしたいとデザイナーは思うでしょう。Webデザインとは、機能的な芸術なのです。

製品販売や情報の伝達、サービスへのアクセス、エンターテインメントなどの機能は、Webサイトをデザインしたり、デザインし直したりする中で満たされなければなりません。目標は誰にとっても明確であるべきです。特にデザインし直す際には気を付けましょう。

閲覧者を知る

Webサイトの見た目や機能は、誰のためにどのような目的でサイトをデザインするかに依存します。職業や技能、性別、年齢、共通の関心などのユーザー属性は、サイトの外観やユーザビリティの選択に影響を与えるでしょう。

未就学児用の早期学習Webサイトは、高齢化のフォーラムのサイトとはまったく異なるでしょう。また技術に精通したWebゲームサイトのユーザビリティも、ECサイトとは異なるでしょう。

フォントサイズやスタイル、グラフィックの使用や色の選択などの詳細事項も、閲覧者から影響を受けます。注意して閲覧者を特定しましょう。

ブランドイメージがデザインを動かす

デザイナーは新しいトレンドやアイデアを好むので、新しいものに夢中になりがちです。

光らせたり、シズル感を出したりも良いですが、それがすべてではありません。デザインはイメージを反映するものです。イメージがしっかりとブランドを表現するようにしましょう。

目標がデザインの方向性を動かす

ここまで正しい手順を踏む中で、達成可能な目標を設定し、視聴者のデモグラフィクスを確立して、ブランドイメージについて明確なビジョンも保有してきました。いよいよ、デザイン戦略をデザインの意思決定と適合させましょう。

何から始めるべきでしょうか? ここでは、Webサイトを作成、修正する主要な目標に注目しましょう。以下に挙げる最初の3段階の事例は、「登録数の増加」を目標に設定しています。

  • 「ホーム」ページの「企業情報(About Us)」の文章は、正確かつ簡潔で、専門用語を使わないようにしなくてはなりません。機能を説明し、混乱が生じないようにしましょう。
  • 登録ボタンやリンクに、サイト訪問者の目を引き付けるべきです。ブランドに適切な色とコントラストを使っていれば、ボタンやリンクはすぐに発見できます。訪問者は、登録できる場所を探すのに多くの時間を割かないことが多いです。デザインスキルを発揮して、訪問者が迷うことなくすぐに関心を持てるようにしてください。
  • 登録プロセスは、名前や住所情報と同じくらいシンプルでなければなりません。アンケートや金融調査のようなフォームにしないようにしましょう。長々としたフォームを見ると、ユーザーは逃げてしまうかもしれないので、シンプルで端的なフォームにしてください。情報は必要に応じて段階的に収集することもできます。

これらの手順によって、登録数を増やすという目標に沿ったデザインが作られます。デザイン要素の焦点を目標に合わせるこの戦略は、どのような目標を掲げていても同じです。ブランドと閲覧者にとって最適なデザインの外観と焦点が必要でしょう。

エンターテインメントのブランドの場合、図形や画像、サウンドなどを活用して感情的な体験を作ることに焦点を合わせましょう。

情報を伝えるWebサイトであれば、使いやすく読みやすいものにすべきです。ユーザーの関心をコンテンツから逸らさないインターフェイスを作成する必要があります。

適切な閲覧者に向けてデザインする

すべての人が潜在顧客と言えますが、その中でも適切な閲覧者というものが存在します。適切な閲覧者とは、Webサイトが宣伝する製品やサービスに感化される可能性がもっとも高い人たちです。正しい閲覧者の興味を引くことに集中しましょう。

定期的な宣伝やプロモーション、プロダクトデザイン、全体的なルック&フィールなど、Webサイトに関するすべてのものはターゲットグループの人々のためにあります。

オートバイのWebサイトでは、20~45才で年収500万円以上の人々がターゲットになるかもしれません。これは非常に大きな集団であり、もちろん想定している層以外の人もバイクを買うでしょう。

しかし、このグループこそがターゲットなのです。ほかの例として、キルティングのWebサイトであれば、幅広い年代にまたがるより小さい女性のグループがターゲットの閲覧者となります。

登録の障害となるものは非生産的

ユーザー登録をするためなら、顧客は金融情報や個人情報を何でも提供してくれると考えているのであれば、それはユーザーの視点に立てていません。

お金を払う顧客は、時間をかけてあなたの製品やサービスを知るまで、できるだけ情報を渡したくないものです。登録に障害が多いほど、ユーザーは早急に離脱して別のサイトを探してしまうでしょう。

登録フォームのフィールドが少ないほど、登録者が多くなることは実証されています。

登録フォームを簡単なものにしない理由はどこにもありません。

無料トライアルを提供しているように、顧客がクレジットカードを提示する必要がない場合、プロモーションを受け取る可能性が高くなります。また、サービスがWebベースであったりダウンロード可能であったりする場合には、ユーザーは住所の情報も提供せずに済むでしょう。

製品やサービスを提供するためには情報が必要ですが、必要以上に要求せず、手短に要求しなくてはなりません。自分でも試してみて、登録フォームを調整しましょう。

登録フォームは必要不可欠なものだけに簡略化してください。もしあとからでも間に合う情報があれば、最初の登録に入れてはいけません。作成後は、登録ページのトラフィックが増えているかどうかを観察してみてください。

マーケティングはエンゲージメントや売上を動かす

登録の前に現れるのがマーケティングです。マーケティングは、製品やサービスの基本的な情報を潜在顧客に伝えます。マーケティングとは、どのような製品やサービスなのか、何をするものなのか、なぜそれを欲しいと思うのか、なぜ提供するのかといった重要な質問に答えるものです。

これらの基本的な情報は、すぐに見つけられるようにしましょう。詳細を知るために顧客がWebサイトを掘り下げる必要がないようにしてください。

テキストやグラフィックを、見つけやすくわかりやすい場所に正しく配置しましょう。お金を払う方法とタイミングについてと共に、実際の金額も記載しましょう。

販売しているものやそれらの条件について明確に記載されている場合、登録者数は増加する傾向にあります。

購入の障害物を取り除く

無料トライアルは、ただ購入を促すよりも機能のリクエストなどから購入への流れと促すことができます。SaaSに注目したとき、提供者は本当に製品を買ってほしいのだろうかと疑問に感じてしまうかもしれません。

販売プロセスとアプリは区別されていた時代もありました。しかし今は違います。販売プロセスとアプリの2つは同じものであり、販売員やマーケティングサイトが行うのと同様に、アプリの中でもアプリを売り込まなければなりません。

無料トライアル中にいつでも購入にうつり販売プロセスを完了できるように、各アプリの中にコンバージョンを組み込む必要があります。

それによって、ソーシャルネットワークや同僚、代理店、また取引のパートナーまで広がる、内外への拡散のループが生じるでしょう。つまり、拡散が広がる領域全体が、アプリを売ることができる場所になるのです。

さいごに

戦略的デザインは常識です。特定のニーズに合わせて製品やサービスをデザインし、その目標を製品が満たすようにしましょう。

目標を見失い、目的にそぐわない新しいデザインのトレンドを選択し、Webサイトにふさわしいものよりも自分の好みに合うWebサイトのセクションを構成する罠を避けることができれば、デザインはいたってシンプルです。

デザインの各要素に対して「なぜ」と問い直すことで、デザインの罠を回避することができます。

  • なぜこの場所ではタブ、別の場所ではボタンを選択したのか?
  • そのフォントを選択した理由は何か?
  • このページのアイコンを決めた理由は何か?
  • このカラーが完璧に作用しているのはなぜか?
  • このWebサイトの象徴は誰か?
  • ターゲットの閲覧者は誰か?
  • コンテキストはブランドにふさわしいか?
  • このWebサイトは意図した目標を高いレベルで満たしているか?

それぞれの段階の理由づけを見直してください。そうすれば、目標を満たした、美しい見た目のWebサイトになるでしょう。


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