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ドラマ『高嶺の花』がもはやただの60分の鏡月のCM

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ドラマ『高嶺の花』の石原さとみのかわいさ、もはやただの60分の鏡月のCMでした。

「華道のお家元のお嬢・月島もも(石原さとみ)とボロい自転車屋のオッサン・風間直人(峯田和伸)の格差恋愛」というのがこのドラマの大まかなあらすじなのですが、前半「なんやこの糞ドラマは…石原さとみにこんな役やらせてんじゃねぇよ野島ボケカスコラァ」からの後半からラストにかけての「こ、こいつぁ…どえらいドラマが始まったでぇ…」の落差、野島先生すいませんでしたわたくしめが卑しいブタでございましたリップスティックつけて靴舐めにお伺いします。

石原さとみという女優のすごさ、恐ろしさは、まるで手の届かない宇宙の果てにいたかと思えば次の瞬間に顔面1センチの距離にいるというパーソナルスペースの詰め方、そしてそのスピード感にあって、その速さはマジでアイデンティティ田島、孫悟空の瞬間移動のそれ。

今回の『月島もも』という役はそんな石原さとみを煮詰めに煮詰めて濾して残ったカスみたいなキャラクターで、前半は死ぬほど感じ悪いんですよ。高嶺の花どころか、本当にただのヒスババァで1ミリも魅力なんざ感じない、話も全然入ってこねぇし「お前は誰なんだよ」ってキャラ多すぎて新たなダークヒーロー顔面リーサルウェポンばーちこと千葉雄大くんがいなかったら即チャネ変でも全然おかしくないくらいのグダグダ。が、後半で急に出てくる幼き頃から真隣に住んでる幼なじみ感。あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう感、岡村靖幸感がハンパない。で、また相手役の峯田の演技が超良い。あのぶっきらぼうさ加減が石原さとみのギャップをさらに引き立たせてて、39年彼女なしって言ってるけどアレ普通にモテるタイプでした。たぶんドラマ終盤は石原さとみが追ってる。

前半のグダグダが後半のここに繋がってくるかってわかったときの気持ち良さ、ヨダレダラッダラ出てた。

その象徴ともいうべきシーンが2つあって、まず1つはももが自分の想いを打ち明けたあと酔い潰れて倒れている横で直人が『ラヴ・ミー・テンダー』を歌うシーン。

直人「 Love me tender, love me〜♪」

もも「んっ…あっ…この歌好きっ…」

と言いながらももが直人のマイクを奪おうとするのですが、

 

い゛や゛!!!!!!!!!

い゛や゛!!!!!!!!!

俺゛の゛が゛!!!!!!

好゛き゛だ゛か゛ら゛!!!!!!!!!

お゛前゛の゛こ゛と゛!!!!!!

 

そして2つ目。事後、直人の家で2人で朝食を食べるシーン。

 

直人「さっき、ミチヨさん、お見合い仕切ってくれた、おばさん」

もも「うん…OKしたの?」

直人「断られた…」

もも「えっ?」

直人「断られました、むこうに」

もも「バルーンに?」

直人「そう」

もも「そう…残念ね笑」 

直人「まぁ…そうですね笑」

もも「バルーン笑」

直人「笑」

もも「…ねー、ぷーさん」 

もも「…もしかして、私に“ある”とか思ってる…?」

 

風間「ん?」

 

もも「ワーン…チャーン」

 

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き゛ょ゛う゛!!!!!!!

き゛み゛と゛!!!!!!!!

き゛ょ゛う゛げ゛つ゛!!!!!!!

 

…仮に、仮に、この「ちゃぶ台の下でワンチャン言いながら男の足チョロチョロするやつ」が石原さとみのアドリブ演技だとしたら、もう俺は石原さとみのこと石原さとみなんて呼べません、プロフェッショナルの意味込めて、

サトミ・イシハラ

と呼ばせていただきます。本当にありがとうございました。

 

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