「顧客への提案は技術者がするのですか」
「はい。技術者がお客様に会い、要望や問題を伺い、解決策を提案します」
「そうなると営業は置かないわけですか」
「いえ、おります。営業事務と呼んでいます。お客様が提案を受け入れて下さった後、営業事務が引き継いで契約します」
「価格はどう決めるのですか」
「技術者が解決策をまとめる際、解決策を実現するシステムの開発規模を工数で見積もります。工数見積もりに基づき、営業事務が見積もり金額をお客様に提示します」
「なるほど、技術者にお金の話をさせない訳ですね。契約時になると調達担当者が突然現れ、値引きを求めてくる企業がありますけれども」
「これ以上、値引きできない、という一線を予め決めています。一線を超える値引きを求められたら営業事務は淡々と断り、受注しません」
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