「石段数の日本一」があることをご存知でしょうか。
熊本県にある「釈迦院御坂遊歩道」は、石段数が「3333段」のながーい階段で、
その高さは日本一とされています。
私もかつては日本一を目指した男。
それが嘘であっても、日本一への挑戦するのは面白そう。
というわけで、ただ石段を昇るお話。
リライト記事です。
<目次>
石段の歴史と全体像
まずは石段について。
意外なことに歴史は新しく、1988年に「町の観光スポットとして造られた」そうです。
なので、古来から修行僧が…とか、そういうものでもないようです。
毎年11月には「アタック・ザ・日本一」というレースも行われるとか。
往復のタイムを競うなかで、早いと40分程度だそうです。
私の記録は後ほど書きますね。
何段かごとに、休憩所やトイレなどがあります。
後でも書きますが、自動販売機などはありませんので要注意。
また、夜になると暗くなるので、時間帯にも注意しましょう。
交通アクセス
石段日本一の「釈迦院御坂遊歩道」は、熊本市街から車で小一時間ほどかかります。
付近には無人の駐車場がありますが、置いてある箱に「300円入れてね」等と書いてあります。
他にもいくつかあったので、もっと安いor有人の所もあるのかも。
カーナビを使う場合には、以下の住所を入れるとだいたいたどり着けるでしょう。
場所:熊本県下益城郡美里町坂本
日本一への挑戦、スタート!
せっかくなので記録を取ろうとストップウォッチをスタートし、1段ずつ昇り始めました。
一段の高さは20~30cmはあったように思います。
御影石を使った石段ですし、まだ新しいものですので、かなりしっかりした階段です。
所々にベンチやトイレがあります。 ただし、自動販売機等はありません。
飲み物は無いと厳しいので、事前に用意しましょう。
100段ごとに現在の段数が書かれた石が置かれています。
これがやる気にもつながりますし、絶望にもつながります。
正直なところ、300段くらいからけっこうきつかったです。
普通の家で1階分上がるのは恐らく15~20段分くらいだと思いますが、
これだけで15~20階分と考えると、それなりのきつさですよね。
昇り続けるのだ
1,000段を越えた辺りから、さらに心拍数が上がり、息も絶え絶えに切れてきました。
石段は歩きやすい反面、固くて高くてヒザへの負担がかかります。
ただ途中の道すがら、ふと横を見ると、こんな素敵な景色が見られる場所もあります。
木々の間に、まるで切り抜かれたような景色。
その後、だいぶ飛ばして、2,447段へ。
1,000段~2,500段くらいが一番つらかったですが、記憶はあいまいです。
無駄にテンションが高かったので、一部走っていたように思います。
下の画像の通り、恐らく2,446段が、この釈迦院御坂遊歩道以前の日本一だったのでしょう。
日本一を目指したいなら、2,500段で十分なのにと強く愚痴るほど疲れていました。
白龍が如く!!
「龍が如く」じゃないよ。
その後は、もはや気力だけで動いている感じでしたが、あと少しのため再びテンションも上がってきておりました。
そしてとうとう頂上! 3,333段を登り切りました!!
その石碑に刻まれていたのは
白龍が昇るが如し石段は三三三三段で日本一
五七五七七かと思いきや、後半が違うという罠。
気になる(?)登頂記録は、休憩合わせて54分。
休憩は10分程度でしたので、昇っている時間だけで言えば45分程度でした。
アタック・ザ・日本一は「往復で40分」だそうですので、そりゃー凄いですね。
小学生くらいの子どもも挑んでいたので、時間さえかければけっこう行けるのかもしれません。
でも、釈迦院まではまだ先がある
石段を登り切っても、最奥にある「釈迦院」までは、そこから軽めの坂を1km程度歩く必要があります。
ここが最終目的地だと思っていたので、更に1km追加は気持ち的にも辛い。
しかし、目的は「日本一を倒す!」だったので達成できているとはいえ、滅多に来られないので行ってみようかと。
というか、二度と行くか分からないですしね。
ただ、私が行った時は気象災害があったそうで、工事中でした。
ちなみに工場車両は裏手から入れるらしい=石段登らなくても行ける道がある。
せっかくなので、釈迦院の由緒を載せておきます。
釈迦院自体はご自分で昇ってご覧ください。
この後、当たり前ですが3,333段を下りなければいけません。
疲れのせいか、もう記憶がありませんので省略します。
ヒザと心が泣いていた気がします。
日本一へ挑戦したことは良きことなり
釈迦院が見られなかったのは残念ですが、日本一に挑戦するというのは貴重な経験でした。
また、日が沈む直前だったせいか、あまり人もおらず、自分のペースで昇れました。
私のような普段あまり長時間運動をしない人間でも、何とか昇れましたので、体力自慢の方には余裕かもしれませんけどね。
皆様もぜひご挑戦ください。
翌日の筋肉痛、特に尻へのダメージが大きかったですが、
達成後の熊本名物・馬刺し盛り合わせは最高でした。