オレンジの木を種から育てる方法

3 パート:種を取り出してきれいにする種を発芽させる苗を植え替える

端麗なオレンジの木は、室内でも庭でも楽しむことができます。オレンジの木は、香り豊かな葉を付けるだけでなく、生長すると果実を実らせます。オレンジの種を発芽させるのはとても簡単ですが、種から実が生るまでに生長するには7~15年かかります。もっと早くオレンジを収穫したければ、接ぎ木を園芸店で購入したほうが良いでしょう。いずれにしても、何か楽しいプロジェクトに挑戦したいというみなさんや、室内や庭で木を育てることに興味があるみなさんには、オレンジの栽培はうってつけです。

パート 1
種を取り出してきれいにする

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    種をオレンジから取り出します。種が見えるように、オレンジを半分に切ります。ナイフかスプーンを使って種を取り出しましょう。生長した木には、種を取った実と似たような味の果実が生ります。好みの種類のオレンジを選びましょう。
    • ネーブルオレンジやクレメンタインオレンジなどの種なしオレンジは、この方法で増やすことはできません。[1]
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    種を選別して洗います。ふっくらとして形の整った健康な種を探します。染み、傷、へこみ、割れ、変色や汚れのない種を選びましょう。種をボウルに入れ、きれいな水を注ぎます。清潔なキッチンタオルを使って、種から果肉や果汁を拭き取ります。
    • 種を洗うと、菌やカビを取り除くとともに、ミバエの発生も防げます。[2]
    • オレンジから取り出した種をすべて洗って発芽させた後、大きくて元気な芽を選んで植え替えることもできます。
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    種を水に浸します。小さなボウルに、常温のきれいな水を入れます。種をボウルに移し、24時間水に浸します。最初に種を水に浸すと、種皮が柔らかくなり、発芽を促進するため、高い確率で新芽が出ます。[3]
    • 24時間水に浸したら、水を切って清潔なタオルの上に置きましょう。
    • 種を24時間以上水に浸けてはいけません。水を含みすぎて発芽しない場合があります。

パート 2
種を発芽させる

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    用意した鉢や庭の土に種を撒きます。底に水抜き穴のついた高さ10 cm程度の鉢を用意するか、庭の中で種を撒くのに適した場所を選びましょう。種を直接庭土に撒く場合は、小さな穴を掘って種を入れます。鉢植えにする場合は、水はけを改善するために、鉢の底に薄く砂利を敷き、その上から培養土を入れます。鉢の中央に指で1.3 cm程度の穴を掘ります。種を穴に入れて土を被せます。
    • 種を鉢に撒いた後、毎日直射日光を十分に当てましょう。
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    生長に合わせて、新芽に肥料と水をやります。新芽にコンポストティー(コンポストから抽出した液体肥料)のような有機肥料を与えると、生育を促進できます。土が湿る程度に液体肥料を与えます。肥料やりは2週間おきに行います。水やりは週に1回、または土が乾燥し始めた時点で行います。土全体にたっぷりと水気を含ませましょう。
    • 土が頻繁に乾いてしまうと、オレンジの木は枯れてしまいます。[4]
    • 苗木の段階になると、さらに生長が早くなり、本格的に葉を付け始めます。

パート 3
苗を植え替える

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    葉が生えてきたら、さらに大きな鉢を用意します。数週間後、何組かの葉が生えて大きくなったら、大きな鉢に植え替える必要があります。20~25 cm程度の鉢を用意しましょう。底に水抜き穴の付いた鉢を使い、最初に小石か砂利を鉢底に敷きましょう。
    • 鉢の縁まで培養土を入れます。ピートモスと砂を一握りずつ土に混ぜて水はけを改善するとともに、土を弱酸性にします。[5] オレンジの木は、pH濃度 6~7.0の土を好みます。
    • 園芸店で柑橘類専用の培養土を購入しても良いでしょう。
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    苗をさらに大きな鉢に植え替えます。新しい鉢の土の中心に、深さ5 cm、直径5 cm程度の穴を掘ります。古い鉢から苗木を取り出す際は、鉢の周りを圧迫したり、叩いたりして土をほぐしましょう。そして、土と根の塊(根鉢)を鉢から取り出し、新しい鉢に移します。苗を鉢に移したら、根鉢の周りに新しい土を入れて穴を埋めます。
    • すぐに水やりをして、土を湿らせましょう。
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    鉢を日当たりの良い場所に置きます。直射日光が十分に当たる場所に苗木を移します。南向きか、南東向きの窓辺が適していますが、サンルームや温室であれば、さらに生長を促進できます。
    • 温暖な気候の地域では、春から夏の間は鉢植えの苗木を屋外で育てることができます。ただし、強風から守られた場所に置きましょう。[6]
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    たっぷりと水やりをします。オレンジの木には定期的な水やりが必要です。気温が高い春や夏の間は、週に1回、しっかりと水をやりましょう。定期的に雨が降る地域では、必要に応じて水やりをして土の湿気を保ちましょう。
    • 冬の期間は、表面の土が乾くまで水やりは控えましょう。[7]
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    木に肥料を与えます。オレンジの木は豊富な栄養分を必要とするため、肥料は十分に与えましょう。窒素、リン酸、カリウムが均等に配合された肥料を年に2回、早春と早秋に与えます。最初の数年(果実が生り始める前)は、肥料やりは特に重要です。[8]
    • 柑橘類専用の肥料を販売している園芸店もあります。
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    木の生長に合わせてさらに大きな鉢、または庭土に植え替えます。1年ほど経ったら、25 ~30 cm程度の鉢に植え替えましょう。その後、毎年3月に、さらに大きな鉢に植え替えます。あるいは、一年中比較的温暖な地域であれば、屋外の日当たりの良い場所に植え替えることもできます。[9]
    • オレンジの木は-4度以下の寒さには耐えられないため、寒冷地では常に屋外に植えておくことはできません。
    • オレンジの木は大きく生長するため、寒冷地で栽培する場合は、できればサンルームや温室で育てましょう。

記事の情報

カテゴリ: 園芸・ガーデニング | 住まいと暮らし・ガーデニング

他言語版:

English: Germinate Orange Seeds, Español: germinar semillas de naranja, Italiano: Far Germogliare i Semi di Arancio, Português: Germinar Sementes de Laranja, Русский: прорастить семена апельсина, Deutsch: Orangenkerne keimen, Français: faire germer des graines d'oranger, Nederlands: Sinaasappelzaadjes laten ontkiemen, Bahasa Indonesia: Menyemaikan Benih Jeruk, العربية: إنبات بذور البرتقال, Tiếng Việt: Gieo hạt cam

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