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高校生熟議 in 大阪
2011年7月~11月の4ヶ月、「ICTプロジェクト 高校生熟議 in 大阪 ~ ケータイ・インターネットの在り方&活用法 ~」と題し、リアル熟議3回、ネット熟議3回、計6回の熟議を開催しました。

11月17日、「高校生熟議 in 大阪」最終報告会として、熟議参加の高校生から代表者2名が、総務省及び文部科学省に対して熟議で得た成果を提言としてプレゼンテーションしましたので、その模様をお伝えします。

「高校生熟議 in 大阪」第3回リアル熟議 集合写真

「高校生熟議 in 大阪」最終報告会

日時及び場所 2011年11月17日(木)
【総務省】15:30~16:15  於:総務省 会議室601号室
【文部科学省】16:50~17:20  於:文部科学省 会議室901
報告者
奈良県立
奈良朱雀高等学校3年
金子 真志
羽衣学園高等学校2年
松村 紗希

報告対象者 【総務省】
総合通信基盤局 電気通信事業部 電気通信事業部長 原口 亮介 様
【文部科学省】
文部科学大臣 政務官 城井 崇 様

報 告 概 要

4ヶ月にわたる、3回のリアル熟議、3回のネット熟議について、主に以下の点を成果として発表しました。
小学生の段階からモラルや情報の取扱いに関する教育を実施することにより、高校生の段階では、自己判断能力を身に付け、より良くネットやケータイを利活用することができる。

高校生がネットやケータイをどのように実際に利活用しているかを、おとなももっと正しく理解してほしい。利用時間が長いことや、利用する頻度が高いからと言って一概に依存や危険だと判断しないでほしい。

高校生では、情報リテラシーに比べ、社会的なモラルは大人よりも劣るため、大人ももっと情報についての理解を進めるとともに、社会的なモラルを提供し、相互によりよいネットやケータイの環境つくりに取組んでいくべき。


また最後に自分達ができることとして以下を提言しました。

「高校生熟議 in 大阪」から4つの提言


プレゼンテーション

総務省への報告

説明資料 【説明資料】 「高校生熟議 in 大阪 総括報告」(PDFファイル、3,968KB)
総務省では、上記提言に対し、主に以下のような質疑等がありました。
総務省:なるとのことだが、どうすれば判断力がつくと思うか?総務省での報告風景
高校生:情報モラルの試験の実施や、詐欺等を仮想体験できるサイトが利用できればよいと思う。
総務省:大人にはどのように伝えていけばいいと思うか?
高校生:自分達の利用の状況を親に伝えること。失敗事例も隠さず親に伝えることで情報の共有化ができる。
総務省:ネットで知り合った人と親近感がわいて、会おうとすることはあるか?
高校生:逆にリアルで知り合った人と、一期一会にならないようにネットで交流をすることの方が多く、それにより知的な面や趣味の面でも継続的な人脈を拡げることができる。

文部科学省への報告

説明資料 【説明資料】 「高校生熟議 in 大阪 総括報告」(PDFファイル、3,595KB)

文部科学省では、上記提言に対し、城井政務官より以下のようなご意見、ご質問がありました。
  • ネットの時間はある意味でリアルな生活時間を浸食してはいないだろうか?
  • 匿名制と実名制の関係はどう考えるか。距離感や自由度にも関係があると思うが。
  • ネットに関するリテラシー教育はどの年代から、何を教えていけばいいと思うか?
  • リアルのモラルとネットのモラルに関する提言は良く理解できる。
  • ネット上の出会いの場は、再開の場ともなり得ると思う。
  • 教育の充実について、より具体的に考えを教えてほしい。
  • ネット上の情報の真偽をどう判断すべきか?
これに対して高校生は以下のように回答しました。

文部科学省での報告風景
  • ケータイの使い方などは、兄姉から教わることもある。そうした関係の中でも伝え合っていけばいいと思う。
  • 軽微な問題は、多少、何度か失敗の経験も必要なことだと思う。
  • 親子で教え会える関係ができることがいい。
  • 情報の関係は進歩が早く教材などが追いつかないので、時代にあった対応をしてほしい。
  • 匿名制と実名制は使い分けている。心の中を吐露できるものと表面的な表現に留めるものとの違いがある。
  • 小学生のうちは、どんな言葉が相手にとって深いかなどについて教えてあげる必要があると思う。

また、熟議について高校生から以下のような感想がありました。
  • 熟議カケアイのサイトはケータイ対応してほしい。高校生は、ネットはケータイからのアクセス主流なので。
  • ファシリテーターや投稿者にもう少し権限がほしい。自分の意見の修正や削除ができないのはおかしい。
【文部科学省で城井政務官と記念撮影】文部科学省 記念撮影


「高校生熟議 in 大阪」 開催レポート他

第1回~第3回のリアル熟議開催レポートを「大阪私学教育情報化研究会・ICTプロジェクト」のページで公開中です。
「高校生熟議 in 大阪」開催報告書(PDFファイル、6,317KB)
リアル熟議3回、ネット熟議3回、計6回分の開催報告書です。
「高校生熟議 in 大阪」熟議録(PDFファイル、826KB)
リアル熟議3回、ネット熟議3回、計6回分の熟議録です。リアル熟議での発言や、ネット熟議の全投稿がご覧いただけます。
「高校生熟議 in 大阪」ダイジェスト(AVIファイル、37MB)
「高校生熟議 in 大阪」の模様を画像で綴ったデジタルダイジェストです。今回の報告者でもある奈良県立奈良朱雀高等学校3年 金子真志君が作成しました。

「高校生熟議 in 大阪」 開催概要

名 称 <ICTプロジェクト> 高校生熟議 in 大阪
~ ケータイ・インターネットの在り方&活用法 ~
日 時 【リアル熟議】
第1回 2011年7月16日(土)13:30~17:00
第2回 2011年8月27日(土)13:30~17:00
第3回 2011年11月3日(木・祝)11:00-16:30

【ネット熟議】
第1回 2011年7月17日(日)00:00~8月21日(日)24:00
第2回 2011年8月28日(日)00:00~9月25日(日)24:00
第3回 2011年9月26日(日)00:00~10月26日(水)24:00
会 場 大阪ユビキタス協創広場 CANVAS(内田洋行大阪支店)
主催・共催 大阪私学教育情報化研究会、安心ネットづくり促進協議会、
一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構
熟議支援 文部科学省
~ 「リアル熟議」は教育現場の皆さまに主催いただきます。文部科学省は、テーマに関する基礎資料の提供、参考資料「熟議実践パッケージ熟議虎の巻」や「実施後アンケートテンプレート」の提供、Webサイト熟議カケアイへの実施告知や熟議結果の掲載等の支援を行ってまいります。
(『文部科学省「熟議」に基づく教育政策形成の取組』より)~
後 援 文部科学省、総務省 近畿総合通信局
協 力 株式会社内田洋行、株式会社BITS PUZZLE、
一般財団法人日本脳力研究協会、株式会社SDVホールディングス、
株式会社モバイルスタッフ

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