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JavaScriptのパッケージマネージャ「npm」の開発元が、JavaScriptの仕様を策定するECMA TC39に参加

2018年7月13日

Node.js/JavaScriptのパッケージマネージャnpmの開発元であるnpm.incが、JavaScriptの仕様策定に参加する。npmが培ってきたパッケージ管理の知見が、将来のJavaScript仕様に反映されることが期待される。


標準化団体のECMA Internationalでは、データフォーマットのJSONやプログラミング言語のC#やEiffel、Open XMLファイルフォーマットなど、さまざまな仕様の策定を行っています。

ECMA Internationalが策定する標準のなかで、もっとも知名度が高いものといえばECMAScript、通称JavaScriptでしょう。ECMAScript/JavaScriptの仕様策定は、ECMA Internationalの「TC39」(Technical Committee 39)と呼ばれる会議体で行われています。

そしてこのTC39に、Node.jsのパッケージマネージャとして知られる「npm」をオープンソースで開発しているnpm, inc.が参加すると発表されました

npm joins TC39

同社CTOのC J Silverio氏は、ブログで次のように書いています。

When we look at the wider context in which npm is used, we believe that every JavaScript developer in the world would like to write even more JavaScript using npm. Participating in ECMA and TC39 lets us shape the language and work to reduce developer friction at a broader level.

npmがさまざまな場面で広く使われていることを見ると、世界中のJavaScriptデベロッパーはさらにnpmを用いたコードを書きたいと考えているのだと、私たちは確信しています。ECMA InternationalとTC39への加盟は、私たちにとってより広いレベルで、言語の策定およびデベロッパーにとって使いやすくするための働きかけを実現させてくれるでしょう。

npmはJavaScriptにおけるパッケージ管理の事実上の標準

npmは、サーバサイドのJavaScript環境であるNode.jsに対応したパッケージマネージャです。アプリケーションのコードで使われる汎用のライブラリやモジュールなどの導入や削除を簡単に行うことができます。

npmは広く普及していることから、Node.js/JavaScriptにおけるパッケージ管理の事実上の標準になっています。その開発元であるnmp, inc.のTC39への参加によって、これまでのパッケージ管理の知見がJavaScriptの将来の使用に反映され、より使いやすいプログラミング言語になっていくことが期待されます。

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