高校の先輩で、事あるごとにあっちこっちに旅行して旨いもん食って、を年中繰り返す人がいる。
彼はこの際「逃げる!」という言葉を使う。
ずっと、はぁ、ええ御身分でんなぁ、としかめっ面して見ていたが、最近彼の気持ちが解ってきた。

働いていたら、いや働かずとも、同じ場所にいること自体が苦痛になるのだ。

僕はこれを「東京病」と呼んでいたのだが、いやこれは東京に限らないのかも知れない。
歳を取り、特に自由業的な、ルーティンな作業ではない仕事をしていると、脳味噌がすぐオーバーヒートしてしまい、危険なのだ。

最近それが身体のあちこちに悪影響を与えて、鍼にまで通うようになってしまったが、一番いいのは場所・環境を変えること。
これに尽きるのだ。
場所が変わらないと頭がシャットダウンされない。まさに気分転換が必要なのだ。

時間もお金も余裕はないのだが、なんとかしたい。
本当に働けなくなっている。