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┗309.本当に唐突に異世界[創作]

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1:チキチー◇LWJ.cCCN2U
06/09 20:30:39

『平凡な日々を過ごしていたのに。』


この物語はフィクションです。実際の人物、団体、地名とは関係ありません。
これ一回言ってみたかった


[微粒子レベルでグロ][定番の異世界][小説というより空想エッセイ][ファンタジーだと思う][連載中][基本的に1日一本投稿][感想こじき][微粒子レベルより少し大きい粒子レベルでエロ]





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感想スレ
感想書いて((

(Wii/Gecko)
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39:チキチー◇LWJ.cCCN2U
07/02 19:57:14

ヴァーナスト編4               雑談
---
 こうして護衛の役が決まった俺なのだが、大してやることはない。
シリスが出掛けるときに付き添ったりだとか、そういうことしかしない。
城のなかは安全なので俺の役目はない。
護衛の役が決まったと同時にシリアの部屋で俺は暮らすことになった。決まったときは驚いたが決まったもんはしょうがない。
まあこんな感じでひとまず落ち着いた。ので、考え事でもすることにしよう。
もう日本には戻れないのかとかもう戻れないのかとか戻れないのかとか戻れないのかとか……
いやそれ以外も考えろよ!と一人でツッコミとボケを繰り返していると、扉をこんこんと叩く音が聞こえた。
「ノバリムだ。少し話がある」
恐らくシリスのことだろう
「シリ――――」
「シリアではない。そなたに話がある」
えっ?俺に話…?
なんのことだろうか
考えていると、扉を開けてノバリムが入ってきた。
なにかをしでかした覚えはないし、もしそうなら王座の間に呼ばれるだろう。
「案ずるな、ただの雑談だ。」
王との雑談ねぇ…
「シリアは前にも護衛を連れてきたことがあってな」
なるほど…前の護衛にも魅了の悪用ばっかしてたんだろうか
「ん?」
「え?」
どうしたと言うのだろうか。俺の後ろには何もないが、
「シリアが魅了の悪用をしとるのか?」
「えっ!?それ口に出してましたか!?」
独り言は呟かないタイプなのだが
「儂の能力を知らんかったな。儂は心が読めるのじゃ。」
出来るなら先言ってよおおおおおおおおおおお!!
「はっはっは。すまんな」
これからは思うことにも気を付けねば……
というか護衛即決したときに考えとくべきだったのか……
「話を戻すが、これまでシリアは能力を悪用したことなどなかった」
はぁ…
「どんな風に使っていたのだ?」
「いっ!?」
言えるわけないだろおおおおおおおおお!!
「なるほどの。」
なんか察したあああああああああ!!
「しかし……シリアがそんなことをするとはな……」
なんか察しちゃったよ……
ん?そういえば…
「俺ってシリアのことをよく知らないんですよね。」
その一言で、ノバリムがシリアのことを話してくれるきっかけとなった


(Wii/Gecko)
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40:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/03 19:40:23

次回名前回だが書く時間がないからゆるせくださいお願いします何でもしないから

(Wii/Gecko)
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41:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/04 17:45:02

ほんとにまってめしくったあとに上げますほんとに

(Wii/Gecko)
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42:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/04 19:00:33

すみませんヴァーナスト編3あたりからシリアの名前間違えてました。

(Wii/Gecko)
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43:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/04 19:11:26

ヴァーナスト編5              シリア・ヴァーナスト
---
 シリア・ヴァーナストは元々能力が無かった。
今ある能力『凍』と『魅了』はどちらも貰い物である。
『凍』は姉から受け継いだ。
『魅了』は王族に受け継がれているものだ。
そして、シリアの父であり王、ノバリム・ヴァーナストからは、眼に能力を与えた。
『記憶視』の能力を眼に付与した。
シリア本人は貰い物の能力であることが嫌で、心を開いた者にしか能力を使っていなかったらしい。
戦の時にも、どんな時にも使っていなかった。


(Wii/Gecko)
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44:チキチー◇LWJ.cCCN2U
07/05 19:12:21

ヴァーナスト編6                  殺し
---
前回短いのごめんね
---
 シリアのことを聞いてみたものの、ほとんどわからなかったのだが……心を開いてくれているのは嬉しいというか会ってまだ一日も経っていないうちに心を開かれても困るというか
「それはそなたの記憶を覗いたからじゃろう」
ふーん記憶を覗いたねぇ……あれ?抵抗仕事してなくない?
「雑談はこんなとこで終わりにしとこうかの」
心を読まれてない…?もしかして抵抗って心のなかで念じた時とか思ったときに発動するやつか!!
そんなことを考えていると急に扉が

バァン!!

と開いた。
そして、シリアが出てきたと思ったらその両脇に鋼の鞭を持った女と、ローブを羽織った女が出てきた。
シリアは二人に挟まれているものの動ける状況にあるのになぜ動かないのか、不審に思った俺は、まずシリアめがけて《魔魂》を構えて襲いかかった。
その《魔魂》は、シリアの喉元を突き刺――――

さず、すんどめした。
防御の構えを取らなかったシリアを見て俺は、シリアは動けないのだと確信した。
そして俺はまずローブの女を先に殺ることに――――
「無視なんてひどいじゃないか」
鞭を持った女が、鞭で首を巻き付けた。
俺は、やはり先に鞭の女を殺ることにした。
《魔魂》は魔力の力でどんなものも容易く切る。
《魔魂》を持ち直して、鞭を切った。
「鞭を切る短剣かぁ……興味はあるけど、君はもう動けないでしょ?」
女に言われて気がついたが、足が動かなくなっていた。
恐らくローブの女がやったのだろう
だけど足が動けないだけなら……
俺はそう考えながら、『魔連銃』と言って銃を作って、先に動ける鞭の女を殺る

ガガガガガガガガガァ!!

一回引き金を引いただけで、凄まじい速度で女の方へ弾が飛んでいった。
女は回避しようとしたようだが遅かった。
上半身が消えていた。
銃で殺したはずなのに、なぜか殺した感覚があった。






嬉しかった

(Wii/Gecko)
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45:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/05 19:13:20

ちょっと作品の質が落ちてきてる気がするので一日考え直しますと思います(謎語)

(Wii/Gecko)
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46:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/07 09:08:24

ヴァーナスト編7              人殺し、凍てつき
---
 俺はそのまま殺した勢いに乗ってローブの女を殺ろうとしたが、
「この化け物………!」
と言われ、『カラフィア・ガン』を三つこちらに向けて放ってきた。
ローブの女が俺の動きを止めていたのか、俺は動けるようになっていた。
なので、即座に距離を取り、俺は《魔魂》を持った右手前につきだし、
「『抵抗』」
と口に出した。
すると、『カラフィア・ガン』が《魔魂》の前で止まり、ローブの女の方へ向けて飛んでいった。
抵抗は跳ね返せるのか…と思った。
そして跳ね返された『カラフィア・ガン』は、女の両方の肩と、お腹に突き刺さっていた。
俺は、突き刺さっているのを確認してすぐに『魔連銃』を足に向けて撃った。
女の足が消しとんで、倒れたが、息はある。
俺は《魔魂》を女の首元に刺した。
「ぁっ」
苦しそうな声をあげたが気にせず、血で赤くなった《魔魂》をそのまま上にスライドさせて、殺した。
殺した感覚が確かにあった。



気持ちよかった
俺は、誰か他に殺す人はいないかと探した。
無意識のうちにシリアとノバリムは対象から外れていた。
城内からシリアがいなくなったのに気が付いた者が、部屋にやって来た。
俺はすぐさま
「『カラフィア・ガン』」
と唱えて、殺した。
三人目は無感情だったが、自分でも気持ち悪い笑みを浮かべているのがわかった。
もういいや、と思いまずはシリアを殺すことにしようと襲いかかろうとすると、シリアが抱きついてきた。
わざわざ殺されに来たのか、そう思ったが、遅かった

俺は凍っていた。


(Wii/Gecko)
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47:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/07 09:10:04

ふぅ…
抜いた訳じゃないです

(Wii/Gecko)
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48:チキチー◇LWJ.cCCN2U
07/07 15:34:56

ヴァーナスト編8                牢屋じゃん!!!
----
 ぼんやりと意識が戻ってきた。
冷たい床に寝ていたようだ。
目をうっすら開けると灰色の天井が見えた。
寝返りをうってみると、鉄格子が……
「って!牢屋じゃねぇか!!!」
---
 俺は今、何故自分が牢屋に入れられているのかわからなかった。
なぜなら、意識が無いのだ。
いや、というよりは部分的に意識が消えている。
鞭の女を殺したあたりから記憶がない。
正確には、『魔連銃』の引き金を引いた時からだ。
境目は鮮明に覚えているが、ここまでからの記憶がない。
ローブの女がいたはずなので寝るはずもない。
ん?まさか……
やられたんじゃないだろうな俺。
だとしたらシリアは拐われて…
いや、拐うだけならわざわざ部屋に来なくてもいいはずだ。
となるとノバリムが本命…?
いや、そうなら王座の間にいくはずだ。
じゃあ俺が本命なのか…?
牢屋に入れられているし、十分あり得るのだが俺がヴァーナストにいることが何故ばれているのだろうか。
ガリアの秘宝とやらを盗まれたときにヴァーナストに入るとわかっていたのなら、追いかけてくればいい話だしなぁ……
そんな考えを巡らせていると、囚われている場所の答えはすぐに出た。
「目は覚めた?フォックス」
俺に話しかけて来た人は、出会った最初の、冷たい声で話しかけて来た、腰まで金髪を伸ばした―――――――
シリアだった。

(Wii/Gecko)
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49:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/07 19:52:18

ヴァーナスト編9               強い決意を持って
---
 「シリア!」
シリアが無事だったのは嬉しいが、シリアが来たことにより、囚われている場所がわかった。わかってしまった。
……ヴァーナスト城だ。
「フォックス!!正気に戻ったの!?」
………は?
正気…?
あ、もしかしてこれ記憶が無くなってるとき狂ってたとかそういう?
「よくわからんけど出してくれ!」
俺はそう叫んだ。
「それは無理よ」
いつの間にかいつもの声調に戻っていたが、即答された。
「何でだよ……」
狂ってた時によっぽど変なことしたんだろうか。
「あなたがガリアの《鞭使い》と《静止術》、ヴァーナストの兵士一名殺害。」
なるほど俺は人殺しってわけだ。
「…………というのが建前」
「は?」
思わず口に出てしまった。
「今、外では戦争が始まろうとしている。第三勢力とガリアの、本気のね」
待て待て、どうしてそうなったんだ。
そう考えている俺を置いて、シリアは説明を続けた。
「だから、戦えない私を戦場に出すわけにもいかないし、護衛の役のあなたを戦場に出すわけにもいかない。」
でも俺がシリアを殺すとは思わないのか、そう思っていると、
「人殺しの時のあなたは正直おかしかったわよ。目が紫色になっていたし。」
そう…なのか…
「正気に戻ったのなら、牢屋の外に出してもいいけれどね」
この戦いには、何かがある気がする。
「…?フォックス…?」
そう考えていたときには、もう体は動いていた。
《魔魂》で扉を切った。

                       




                       強い決意を持って
---
本当に唐突に異世界3分の2行きました!
ヴァーナスト編終了
最終編スタート!!

(Wii/Gecko)
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50:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/07 19:52:51

なぜかagaってなかったw
幸先悪いな~

(Wii/Gecko)
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51:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/08 14:26:07

最終編                    チャームレジスト
---
番外編というかなんというか、見たいな話です。
---
 俺は、戦場へ向かうことにした。
そこへ行けば、なにかがある気がするのだ。
気付けば、シリアも付いてきていたのだが……
「これから戦場へ行くっていうのにくっつくのはやめてもらえませんか?」
「え~」
シリアがいつもの状態に戻っていた。
まあ魅了もされているわけなのだが……
能力を念じるだけでなく声を出したらどうなるのかを試してみたい気がしないでもない。
不発だったら恥ずかしいのだが……
ちなみになぜこんなことをしたいのかと言うと、俺に放たれた魔術が跳ね返ってねいたのだと言う。 
抵抗で出来るのは能力を打ち消すことだけだと思っていたのだが……
そこで魅了を跳ね返してみようかなという考えなのだがもし不発だったらこれはどうすればいいのか。
人殺しモードの時だけ能力にブーストがかかっていたのかもしれないしなぁ……
まあ物は試しだ。
「なあシリア。ちょっといいか?」
「ん?なに?」
やはりくっついてきた。
「『抵抗』」
唱えても俺には変化は起きなかった。
が、シリアには変化が起きた。
俺の腰に抱きついて来たのだ。
「フォックス…なんでも言うこと聞くよぉ…?」
「はぁ!?」
確かに跳ね返せたが…
ここまでになるほど魅了を使っていたのかよ!!
「はやくぅ…」
顔をこちらに近づけてきた。
「何とかしてこれを解く方法は……」
シリアの頭を押さえながら言って見たものの……
ってなんでも言うことを聞くと言っていた気がするぞ…?


---
戦場へ向かうと言うのにこんなことをしていてどうなのとか言う意見は受け付けないw
---

(Wii/Gecko)
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52:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/09 17:28:57

常吉の目を書こうとしたがよくわからん
常吉の目が最近ヤバイことになってるのでね


(Wii/Gecko)
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53:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/09 19:52:18

最終編2                   屁理屈
---
 「魅了を解く方法を教えてくれ」
一刻もはやくこの状況を抜け出さなきゃ色々な意味でヤバイからな!!
「一つ目は対象の同意を得ること…二つ目は…」
一つ目で無理そうな気がするけどなんか嫌な予感が…
「対象と交わること」
「出来るかアホ!!」
どうすりゃいいんだよ!
ん?待てよ……一つ目ならいけるんじゃないか?
「シリア…俺のことが好きか?」
屁理屈いけえええええ!!!!
「はい…大好きですぅ…」
「解除おおおおおおおおおお!!!!」
俺が言った途端、少しシリアの力が緩んだ。
屁理屈いけたあああああ!!!!
と思ったら、すぐに力が入って、
「まだ解けてないよ…?」
と言ってぐっと顔を近づけてきた。
「解けてないわけないだろ離れろ!!」
俺はシリアの頭を突き放しながら言った。
どっと疲れたし何やってるんだという気はするけども、わかったことはある。
魅了に抵抗を使ってはいけないのと、次使ったら交わるしか選択肢がないってことだ!!!!
---
むしろ次の回からが本編だよね
---

(Wii/Gecko)
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54:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/10 17:51:02

最終編3                   どこから出るか
---
 何をやっていたんだろうとは思うが、それは置いといて。
シリアに牢屋から出る道を案内してもらうことにした。
ここから出なくちゃ戦も何もないからな。
そして、コンクリートのような素材で作られた通路が終わったかと思うと石の階段になった。
石の階段を登ると、通路に赤いカーペットが敷いてあり、花瓶などが置いてあったが、
「戦だから人もいない…か、」
この街は上から見て正方形らしいので城に一般人を置いておくのは危険というわけか。
「一般人は地下にあるシェルターにいるでしょうね。」
シリアが教えてくれたわけだがそれはどうでもいい。
問題はどこから外に出るか、だ。
「正門から出れば殺られるし」
「裏からでも殺られるかぁ…」
俺とシリアは考えてることが一緒だったようだ。
「窓から派手に出るってのはどうだ?」
唐突に閃いた案だった。
「撃ち落とされるわよ?」
ひぃこえぇ
でも…
「シリアがこのカーペットを凍らせて、足場にすれば興味を引いて撃ち落とされないんじゃ?」
「結局窓から出るのね」
そりゃあな
「でもそれしかないだろ。行くぞ」
俺はシリアの返事を聞かずに、手を引っ張って、王座の間の後ろのガラス窓に来た。
「…本当にやるの?」
シリアが訊いてきた。
「ちゃんと『凍』のタイミング合わせろよ」
俺は、城に敷いてある長いカーペットを取りながら、それを返事とした。これで戦場のど真ん中までは届くはずだ。
「しょうがないわね」
さあ、準備は整った。あとは実行するだけだ!!

(Wii/Gecko)
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55:削除済
56:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/11 19:31:31

最終編4                  狐、ここに降り立つ
---
 俺は丸めた赤いカーペットを持ちながら、窓の外を覗いた。
まあ見えないので普通に生命体感知レーダーを使うことにした。
手前にいるヴァーナスト軍は揃って待ち受けているようで、ガリア軍、捨て子組も到着しそうだ。
俺は、カーペットを強く握り閉めて、《魔魂》を鞘から抜いた。
「魔力で何でも切れる《魔魂》…力を貸してくれ!!」
そう言って俺は窓を切り裂いた。
そしてすぐに、カーペットを広げながら投げ、落ちないようにシリアが凍らせてくれている。
カーペットの向こう側は見えないが大丈夫だろう。
「シリア…お前も行くのかよ?」
正直死ぬ可能性もある。
そして俺には死ぬ覚悟もある。もちろんこんなとこで死ぬつもりはないが。
「当たり前でしょ」
シリアの返事を聞き、右手に《魔魂》を握りしめ、左手にシリアを抱えて。
凍ったカーペットを滑って降りていく。

ガガガガガガガァ!!

そんな音をたてて降りていく。
やっと終わりが見えるかと思ったら、カーペットが地面に接していなかった。
「スキージャンプ見たいに滑空するしかねぇってことかよ…」
派手に登場するには十分だ!!
そう思いながら、最大限に勢いをつけて、飛び立った。

ダァン!!

着地は少し痛くて無事ではなかったが、着地できた。
抱えていたシリアを降ろし、前を見ると、すでに三勢力揃っていた。


(Wii/Gecko)
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57:チキチー◆LWJ.cCCN2U
07/12 17:41:51

最終編5                   唐突に再会
---
 俺が着地し、少し間が空いてから、
「ま、魔術発射ぁ!!」
と、ガリア軍の方から聞こえ、円柱の炎魔術が発射された。
それに続くように、ヴァーナスト、第三勢力からも魔術が発射された。
牢屋に入れられてたからヴァーナストから攻撃されるのも仕方ない気もするが…
魔術攻撃となればやることはひとつしかない。
俺は、炎魔術がギリギリまで近づいてきたことを確認して
「『抵抗』」
と言って魔術を跳ね返した。

ドゴォ!!

大きな音をたてて魔術が放たれた方向へと戻っていった。
三方向が魔術による爆発を起こしていた。
ガリア軍は魔術をまとめて放っていたからか、ほとんど全滅。
ヴァーナスト軍は、バラバラに魔術を放っていたため、前衛が全滅するだけですんだようだ。
第三勢力は……
煙が収まって、やっと見えるようになった。
……一人!?
第三勢力は結構強いのかと思っていたが…
いや、強いからなのかもしれない。
それかただ単にあいつが異常なだけなのか。
そんなことを考えていると残った第三勢力の一人が、こちらに近づいてきた。
シリアを左手で守るような形にしながら、少し強く《魔魂》を握る。
そして、再び前を見る。
「久しぶりだなぁ。小名木 常吉」
フォックスではない名前を知るものはこの世界にはいない。
小名木 常吉という名前は名乗っていない。
そして、この茶髪のような赤髪のような色。
「マラガリック…!?」
マラガリックだ。
いや、あいつは炎魔術には弱いはずじゃ?
考えていると、一瞬で近づかれていた。
「何をするつもりだ?」
俺は少し大きい声で言った。
だが、そんなことはお構い無く、マラガリックは俺の額に手を当てた。

ドロッ

そんな音がしそうな、闇の色が視界を遮った。




「がぁ…!?」
まるで長い時間を過ごしていたような感覚がした。
能力を視たときのようだ。
だが、それより頭痛がひどかった。
二重の頭痛が重なったような感覚。
そしてこの力がみなぎってきて、はやく人を殺さないと気がすまない感覚。
まずい!今人を殺した副作用のようなものが来たのか!?
俺は自我を保つことだけに集中した。
スゥ…っと頭痛は治まった。
そして、目の前にいる男のことも思い出した。
「三橋 創他……お前は何者だよ。」
これも唐突な話なのだが、マラガリックが名乗った日本人の名前が、三橋 創他。創他は、小学生のころ同級生だったのだ。
ならあった瞬間に思い出せる気もするのだが、なぜか小学生時代の記憶がすっぽり抜けていた。
転生者なら姿が変わってるのはわかる。
なぜ記憶が消えていたのか。
俺が頭のなかで疑問を巡らせていると、
「ちょっと見せたいもんがあるんだ。『ベルア・ガン』」
マラガリックがそう唱えると、大きな炎の球が出てきた。
そしてそれをほぼ全滅状態のガリア軍に投げつけ、全滅にさせた。
ガリア軍がいた方からの煙が収まった頃、マラガリックの左手が紫に染まっていた。
「フォックスの目もあんな紫だった…」
シリアが呟いた。
そして、マラガリックが左手を横につきだし、なにかを唱えると左手が大きな立方体に変わった。
そこにいたのは、あの紫色の空間にいた。十三人だった。
そこには、日本人で、小学生の同級生だった、原 由実もいた。
「俺はお前に嫉妬してたんだよ。」
そうして、マラガリックが過去のことを話始めた。
---
ながーくなったけどゆるちてね
---

(Wii/Gecko)
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