wh_new_今回は、ホワイトホース ファインオールドを改めて飲みます。
前回飲んだのが4年前、まだまだ多くの銘柄を飲んでなかった時期でしたので、評価も変わるかも、と思いながら飲みたいと思います。

ホワイトホースの名は、スコットランドのエディンバラ上の近くにあった、スコットランド軍の酒場付きの宿「白馬亭(White Horse Celler))」に由来します。

1881年に、ブレンダーのピーター・マッキーが、当時の住まいの近くにあった白馬亭の名を借りて、ホワイトホースセラーとして発売されました。現在のホワイトホースと略されるのは1960年になってからです。
1926年に、従来のコルク栓からスクリューキャップに切り替えた最初のボトルと言われています。

日本でも、輸入元が古くから広告宣伝を行っている事で、日本人にもなじみのあるブランドとなっています。


キーモルトにはアイラ島のラガヴーリンを使用し、そのほかにグレンエルギン、オルトモア、クライゲラキを使っていると言われています。

whitehorse現在はこのファインオールドの他、日本限定の12年もラインナップされています。
また、ファインオールドのボトルも一時期は釣り鐘形の形状でしたが、現在は12年同様のスリムボトルに変わっています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はミドルな琥珀色、香りは青リンゴの爽やかさとほのかにピートを感じ取れます。

口に含むと、アルコールのあとにアイラモルトならではの海藻の香りを伴ったピートが広がり、そのあとに青リンゴ、バニラ、ナシ、レーズンが続きます。

味わいはアルコールからの辛さがあるものの、その後は酸味が一気に広がります。後味として、カカオのようなほろ苦さもやってきます。

ロックにすると、正露丸のようなスモーキーさが鼻を突き、その後はナシ、青リンゴの爽やかさ、レーズン、ダークチョコの芳醇な香りが続きます。

味わいは酸味が先に訪れ、ほろ苦さもありますが、あとからしっかりとした甘みが付いてきます。

最後にハイボールにすると、ヨードの香りが先に現れ、あとからラムレーズンの甘い香りが続きます。
味わいも比較的甘みがあり、飲みやすい印象です。

アイラモルトならではの癖はありますが、それでも一般の人々がイメージするウイスキーのスモーキーなイメージにぴったりで、なおかつロックや水割り、ハイボールでも甘い香り、味わいを得られるので、とっつきやすいでしょう。

700mL、アルコール度数40度、価格は1000円。お手頃な価格でウイスキーらしさを堪能できるとなれば、晩酌用として常備するにはもってこいではないでしょうか。

同じ価格帯に於いて、ジョニーウォーカー・レッドラベルは比較的甘め、バランタイン・ファイネストはとげのある印象かと思います。
その点でホワイトホース・ファインオールドは中間にあると言えるでしょう。

<個人的評価>
  • 香り B: アイラモルトらしい海藻、正露丸のピートと、青リンゴ、ナシ、ブドウのフルーティさがハーモニーを奏でる。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールからの辛さは少なく、酸味のあとに甘みがある。
  • 総評 A: 晩酌用ウイスキーにはうってつけ。