【社会】滋賀・日野町事件再審開始認める 大津地裁、強殺で無期懲役滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され、手提げ金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定し服役中に病死した阪原弘元受刑者の遺族が申し立てた第2次再審請求審で、大津地裁は11日、再審開始を認める決定をした。 決定は「警察官から顔を殴打されるなど暴行を受け、『親戚らをガタガタにする』と脅迫された結果、自白をした疑いがある」と指摘。有罪の最大の証拠とされた自白の信用性や任意性を否定した。 戦後に発生し、死刑・無期懲役が確定した重大事件で、元受刑者らの死亡後に遺族らが請求した「死後再審」が認められるのは初とみられる。 (共同)
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