オバロ瓦落多箱(旧オバロ時間制限60分1本勝負) 作:0kcal
<< 前の話 次の話 >>
すみません、ナンバリングの場合は続きって事にしてください。
「本当にすまないっす。でもナイムネ様をナイムネ様と呼ぶのも罰だから許して欲しいっす」
「だあからあああああああ!私にわかるようにいいい話せってんだよおおおおおおお!!」
舌を出して答えるルプスレギナに、ゴスロリとヤツメウナギの中間体にまで変容したシャルティアが吠える。
「まあ、落ち着き給えシャルティア。私から説明しよう」
「ああ!?デミウルゴスがわかるように説明しないから、こおなってんでしょうが!」
どうどう、となだめる手付きでシャルティアを落ち着かせるデミウルゴス。
「事の発端はアルベドだ」
☆
ナザリック最奥玉座の間にてアインズとシャルティアを除く守護者が会議のため集結していた。シャルティアは今現在、通称ありんす便などと呼ばれている任務に従事しているため欠席である。様々な予定されていた議題や報告が上がりきり、終盤を迎えた時それは起こった。
「シャルティアに罰を与えるべきです!」
守護者統括アルベドの急な提案にアインズはおろか、他の守護者全員が何を言ってるんだ、こいつという目で見つつシャルティアが最近何か失態したか検索し始める。
「はるか前の事になりますが、シャルティアは反逆しました!あの罰をきちんと執行しましょう!」
「ちょっと待ちなさい、アルベド。その件は本当にはるか前だし、シャルティアはアインズ様に罰を与えられただろう」
デミウルゴスの言葉に全員がうんうん、と心の中で頷く。
「あれは罰とは言えません!あれは私たちの業界では御褒美です!少なくとも私はそうです!」
「「あー確かに」」
発言したのはアウラだが、なにかその声に重なって誰かの声が聞こえたような気がしたアインズは戦慄しつつも声を上げる。
「待て、アルベド。あれは私がシャルティアに与えた罰、お前はそれを不服というのか?」
「恐れながらアインズ様、あれは御褒美です。仮に罰だったとしても、私の罪に対する罰が謹慎3日間、シャルティアの罪に対してアインズ様の椅子になるご褒美では信賞必罰をきちんと行うべし、というアインズ様のお言葉にも反します」
「むう……守護者達よ、アルベドの意見どう思うか」
「確かに、そう考えるとちょっとおかしいかもねー……です」
「あ、アインズ様のお決めになったことですから僕はそれでいいと思います」
「ウム、アインズ様ノ量刑ニ不満ヲ抱クノハ不敬ナレド公平デハナイカトハ感ジマシタ」
アインズは守護者達の意見を聞き、確かに不公平ではあるかなと思い始めていた。しかし一度罰を与えた以上、再度罰を与えるのはなあと考えたところでデミウルゴスが発言してないことに気が付く。
「デミウルゴス、お前の意見が聞きたい」
「はっ、アインズ様が一度罪に対して、罰を与えられた。これに対して再度アインズ様が罰を与えるというのは問題かと思います。ですが」
「ですが?」
「公平性を補填するために、我々守護者が失態をしたシャルティアに罰ゲームをさせる、という呈であればよいのではないでしょうか。至高の御方々もよくやっておられたと記憶しておりますし」
「罰ゲーム……そうだな、罰ゲームならちょうどよいか」
☆
「と、言うわけなのだよ」
「半分はてめえのせいじゃねええええええかあああああああああああああああああああ!!!!」
時間切れ、これからも多分続きます。