オバロ瓦落多箱(旧オバロ時間制限60分1本勝負)   作:0kcal
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制限時間は60分、その時間内でどこまで書けるかな。


オバロどうでしょう
オバロどうでしょう1


「意外と楽しかったでありんすね、食事もおいしいし風景もいいし」

 

「そおっすねー、牧場ってのがこんなんなってるなんて知らなかったっす。知ってればもっと早く来たかったっす。ゲフー」

 

 シャルティアとルプスレギナは、早朝に突如言い渡された命令によって急遽アベリオン丘陵にある「みんなおいでよ、デミウルゴス牧場(正式名称)」の視察にやってきていた。周囲には血と鉄のにおいが漂い、うめき声がそこかしこからこだましている。先程の試食会では血液吞み放題、肉食べ放題を堪能した。

 

「しかしまあ、なんでわたくしとルプスレギナなんでありんすかねえ?」

 

「さー、至高の御方の考えることは私なんぞにはわからないっす、格が違いすぎるっす」

 

「どうかな?お2人とも楽しんでいただけたかな?」

 

 そこに、ここの牧場主であるデミウルゴスがやってくる。

 

「仕事と言うから気を張って来たでありんすが、正直に言うと途中から仕事だって忘れてましたえ、ぜひ今度エントマやソリュシャンを連れてきてあげたいでありんす」

「お!シャルティア様お優しいっすね、好感度急上昇っす。私もその時はぜひご一緒させてほしいっす」

 

「お褒めに預かり光栄だね……さて」

 

 デミウルゴスが、シャルティアに小さな正六面体を渡す。

 

「シャルティア、申し訳ないがそれを全員から見える位置に振ってくれないかね?」

「え?なんでありんすかこれ?サイコロ?」

 

「それお仕事っすか?」

「そうだねルプスレギナ。これも仕事の一環なのだよ。さあシャルティア、振ってくれたまえ」

 

 シャルティアは手に乗せたサイコロを見る。別になんの魔力も感じないただのサイコロだろう。変わったことと言えば人骨でできてることぐらい?

 

「ほいっ」

 

 サイコロが転がり6の目が出る。

 

 その時シャルティアは見た。自分がサイコロから手をはなし、サイコロがまさに地面につくギリギリのその時にデミウルゴスが背後から板を取り出したのを。

 

「6……6か、では残念だが、2人は今から聖王国へ行ってもらうことになったよ」

 

「はあ?何を言ってるでありんすか?」

 

 全く話が見えないシャルティアはデミウルゴスの持っている板を見る

 

 1:いきなり終了!転移門でナザリック大墳墓に帰還

 2:悪魔ゴンドラでアベリオン丘越え、王都まで移動

 3:馬ゴーレムでエ・ランテルまで移動

 4:徒歩で頑張れ!ダークエルフ国

 5:深夜馬車「じるくにふGO」でバハルス帝国帝都

 6:深夜馬車「どなどな号」で聖王国王都

 

 板を見てもやはりわからない。深夜馬車って単語もおかしい。

 

「……悪いけどデミウルゴス、私にもわかるように話してくれなんし」

「ふむ……では単刀直入にいうがこれは罰なのだよ、シャルティア」

 

「アインズ様からでありんすか?」

「いや、違うよシャルティア……これは守護者及びプレアデスの総意として君と、ルプスレギナに与える罰だ。無論アインズ様にご許可は頂いている」

 

「だからなんの」

 

 シャルティアはふと思った。おかしい、さっきから私しか喋ってないでありんす、これはもしや

 

「ルプスレギナ……もしかして知っていたでありんすか?」

「テヘペロっす、ごめんなさいっす。ナイムネ様には内緒にしろって言い含められていたっす」

 

「ちょっと!何ででありんす……いや、その前にナイムネ様ってなんだゴラあ!」

 

 




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