こんにちは、とよしです。今日のミートアップで聞いていただいた質問を紹介します。
「システムを作りたいのですがエンジニアはどうやって採用しますか?」
エンジニアを採用する方法はいくつもあります。しかし今回はデジタルコンテンツの販売事業を0から立ち上げるという話だったので
「そもそもそのシステム(製品)って作る必要あるの?」
という質問を逆にしました。
事業を作るとなると多くの人(特にエンジニア)はまず製品を作ろうとします。製品を作ってから売り始めようという考え方です。しかし、これは簡単にプロトタイピングや宣伝ができなかったころの古いやり方です。
では、何からやるべきなのでしょうか。
まずは課題に関する仮説検証
起業家は課題に関する仮説と、製品に関する仮説を持っています。これらを別々に考えて、個別に検証するのが良いやり方です。一緒にすると「まず作ってみないとわからない」となってしまいます。
今回だと課題仮説は
Aというデジタルコンテンツをお金を払ってでも欲しい人がいるけどネットでは手に入れることができない
というものです。
そして製品仮説は
Aというデジタルコンテンツが買えるCtoCマーケットアプリがあれば課題は解決する
です。
ここで大事なのは課題仮説が間違っていると製品仮説は意味がないということです。なのでまずやるべきことは課題仮説を検証するということです。そして、仮説の検証に製品は必ずしも必要ではありません。
課題仮説の検証方法
では、課題仮説はどのように検証すればいいのでしょうか。デジタルコンテンツであれば下記のような方法があります
- 家族や知り合いに直接販売する
- note、BASEなどのデジタルコンテンツ販売サイトで販売する
- ブログで1ページ作って、メールで受け付ける
ページを作ったら数千円だけTwitterやFacebook広告などを出してみるのもいいでしょう。
こういった方法は顧客がすごく買いやすい方法ではありませんが、本当に困っている人であれば買ってくれるはずです。あなたの事業アイデアが優れているなら、最高のUX/UI、デザインは後からで十分ではないでしょうか。
具体例?
たとえば私が作ったクラウド請求管理サービスのMisocaでは製品を作る前に事前登録サイトを作り、実際にそういうものが欲しいとおもう人がいるかどうかを確認しました。結果100名以上の人が登録してくれて、同じような課題を持っている人がいることがわかりました。
他にも書籍リーン・スタートアップで紹介されているものだと
- DropBoxはまずコンセプトムービーをつくり1万以上のメールアドレスを集めた
- グルーポンはWordPressでクーポンを販売するところから始めた
- 献立を考えてくれるサービスでは、CEOが自ら最初の客についてまわって献立を提案した
というようなものもあります。
まとめ
製品を作ってから「誰も使わなかった」ではお金も時間もとてももったいないです。どうせ製品を作ったら売り込みをしなければなりません。
まずは自分の持っている課題仮説が何かを明文化し、それを低コストで素早く検証する方法を考えてみてはいかがでしょうか。