NEDOは、事業会社と連携してAIシステムの共同開発などを行う研究開発型AIベンチャーを支援するために、開発テーマを採択しました。AIベンチャーが持つ先端的なソリューションや技術と、事業会社が持つ工場や店舗などの現場で取得される多様なリアルデータを組み合わせて、高度なAIシステムの開発、実証、事業化を促進します。本支援事業を通じて、AIの社会実装を加速させ、多様な人、組織、モノをつなげて新たな付加価値を創出することで、日本の強みであるモノづくりやサービスに生かし、産業競争力の強化につなげます。
政府は、IoT(Internet of Things)やビッグデータ、AI、ロボットなどの次世代技術の導入によりさまざまな「モノ」がネットワークを介してつながり、新しい価値やサービスを創出し、社会課題を解決する産業の在り方として「Connected Industries」東京イニシアティブ2017※1というコンセプトを提示しています。この中では、「自動走行・モビリティサービス」、「ものづくり・ロボティクス」、「バイオ・素材」、「プラント・インフラ保安」、「スマートライフ」の5つを重点取組分野に定めて、取り組みの加速化と政策資源の集中投入、横断的な政策の推進を図っています。
今般、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は同コンセプトの具現化を目指し、5分野において工場や店舗など現場でのリアルデータを持つ事業会社と連携してAIシステムの共同開発などを行うAIベンチャー支援事業※2を開始し、開発テーマを採択しました(資料1)。AIの先端的なソリューションや技術を持つ研究開発型AIベンチャーが、事業会社の工場や店舗など各現場で用いられる入退室などの位置データ、温湿度などの環境データ、設計情報や設備情報などの生産データといった、従来は各種システム向けに単独で使われていた多様なリアルデータを集約し、組み合わせて活用することで、現場のデバイスが分散協調的に動作するエッジヘビーコンピューティング※3などの技術を用いた高度なAIシステムの開発と事業化を目指して、事業会社での実証と導入を推進します。本支援事業を通じて、AIの社会実装を加速させ、多様な人、組織、モノをつなげて新たな付加価値を創出することで、日本の強みであるモノづくりやサービスに生かし、産業競争力の強化につなげます。
助成予定先とテーマは今後、追加する予定です。
最新情報は、実施体制の決定ページをご参照ください。
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