2018.07.09
10903
王道 but 渋かっこいい!関ジャニ∞からの愛の教え♡
ステキな歳の重ね方をしている人たちがいる。関ジャニ∞の7人は、彼らがViVi世代だった10年前と比べると、今の方が断然カッコいい。それぞれが経験を積むことでたどり着いた、大人の仕事、大人のチームワーク、大人の友情。年末恒例、関ジャニ∞の王道but渋かっこいい"今"をお届け!(ViVi2018年2月号より)
年末ということで、今年一年を振り返ってもらうと、仕事について特に熱く語ってくれたのが、年下の3人だった。いろんな刺激を受けて、変化を続ける彼ら。デビューから13年。グループとしても個人としても、まだまだ伸び代はいっぱいある!
Q. 2017年、印象に残ったグループ活動は?
錦戸亮「初の野外フェスメトロック! 3つある会場の中でも、お客さんが2万人かな? それぐらい入る一番大きなステージで。しかも、サカナクションの前の、夕方のいい時間帯やったから、めっちゃ緊張しました。前日、同じステージの同じ時間帯がレキシで、池田(貴史)さんと友達やったから、『どんな感じなんやろう?』と思って、予習しに行ったくらい(笑)。俺ら、基本ワンマンライヴしかやったことないんで、自分たちを観にきているわけじゃない人を盛り上げるスキルって、持ってないんです。普通のバンドは、デビューして間もない頃は、いっぱいフェスに出て、経験積んでからワンマン。なのに、俺らは逆やからね。音楽好きを片っ端から盛り上げる能力はないかもしれないけど、ワンマンだからこそ鍛えられた能力を、俺らは持ってたいと思うし。でも、自分たちの確固たる武器なんてわからんから、今まで通りやるしかなかった。結果、楽しめました! ありがとうメトロック!」
Q. 2017年、印象に残った個人活動は?
安田章大「僕は、舞台『俺節』ですね。初めて舞台で演歌に挑戦して、初めての赤坂ACTシアターで、初めての津軽弁で。何もかもが初めてづくしでした。あんなにも共演者のエネルギーに食われそうになったのも初めて。演出家の福原充則さんとの初タッグも刺激的でした。今まで舞台のときって、舞台終わりに、よくキャストと飲みに行ったりご飯食べに行ったりしてたんですよ。でも、今回は全員での打ち上げ以外、全くそれをしなかった。とことんまで自分を孤独に追い込まないと、エネルギーを調節できなかったんです。歌の世界の厳しさ、歌で人の心をつかむことの難しさをすごく感じました。渋やん(渋谷すばる)ってやっぱりすごいなってことも改めて感じた」
大倉忠義「個人の活動は、今年は舞台(「蜘蛛女のキス」)をやらせていただいて、それは自分にとってすごく大きな経験になりました。アルゼンチンの革命家の役だったので、今の僕とは生きる時代も違えば、文化も何もかも、全く違う。当時のアルゼンチンに住む労働者とか活動家たちが、革命を起こさなきゃいけなくなった状況とか、いろいろ資料は読んだものの、主人公の気持ちの部分は、もう想像することしかできなかった。難解な部分もあって、乗り越えることができ
ないんじゃないかって思うほど高い壁でしたけど、人の心の中を深いところまで掘り下げるというのは、自分の中ではすごくいい時間でしたね。演劇そのものにも、演じるということにも、もっと興味が湧いたし。それまでに感じたことのないような気持ちを感じることができました。もっとこうしたいとか、こうありたいとか、芝居に対する目標っていうのは、昔からありますけど、演じること自体にはゴールはないので。もっといろんな作品とか、キャラクターに出会いたいと思います」
大倉忠義「個人の活動は、今年は舞台(「蜘蛛女のキス」)をやらせていただいて、それは自分にとってすごく大きな経験になりました。アルゼンチンの革命家の役だったので、今の僕とは生きる時代も違えば、文化も何もかも、全く違う。当時のアルゼンチンに住む労働者とか活動家たちが、革命を起こさなきゃいけなくなった状況とか、いろいろ資料は読んだものの、主人公の気持ちの部分は、もう想像することしかできなかった。難解な部分もあって、乗り越えることができ
ないんじゃないかって思うほど高い壁でしたけど、人の心の中を深いところまで掘り下げるというのは、自分の中ではすごくいい時間でしたね。演劇そのものにも、演じるということにも、もっと興味が湧いたし。それまでに感じたことのないような気持ちを感じることができました。もっとこうしたいとか、こうありたいとか、芝居に対する目標っていうのは、昔からありますけど、演じること自体にはゴールはないので。もっといろんな作品とか、キャラクターに出会いたいと思います」
お兄ちゃんズから、ViVi読者たちに愛の教え。
関ジャニ∞の〝お兄ちゃんズ〞といえば、横山さん、渋谷さん、村上さんの同級生組。そこにも今回は、誕生日を迎えたばかりの丸山さんも「兄貴組」に加わり、若いViVi世代に対して、社会を生き抜く極意みたいなものを教えてくれた。題して、〝好きな仕事の見つけ方〞。
「人生の先輩として、ViVi読者にアドバイスを!」という無茶ぶりに、びっくりするぐらい丁寧に答えてくれたのが、関ジャニ∞のポジティヴ先生こと村上さん。
「偉そうなことは言えないけど、仕事に関しては特に、『これだけはやっておけ』みたいなセオリーって、ない気がする。今ってすごく仕事の仕方が多様化してるからね。仕事はコミュニケーションが大事なんていうけど、今は、誰ともコミュニケーションを取らずにできる仕事もあるわけやし。どんな能力を伸ばすべきかなんて、人それぞれやと思うんです。だから、好きなものが見つかっていて、それを仕事にしたい人は、外野の意見に惑わされずに、自分を貫いたらいい。大事なのは、自分を信じることや! 仲間がいる人は、仲間を信じること!」
村上さんは今、週にテレビのレギュラー8本、ラジオのレギュラー2本を抱えている。
忙しい日々を乗り切るためには、睡眠時間の短さも気にせず、ストレスを溜めず、プレッシャーは友達だと思うようにしているんだとか。
「家に帰ったら、もう時計は見ない。『今日は何時間寝られる』とか計算して、それが短い時間だったりするとかえってストレスになるから。とにかく寝ることに集中します。どんな仕事でもプレッシャーはつきものだけど、人間、プレッシャーや緊張感を感じないのもダメ。僕は、プレッシャーは友達だと思って、適度な距離で付き合うようにしています」
さて、信じた道を突き進む天才・村上さんに対し、関ジャニ∞のベーシスト丸山さんは、「実は、ベースが大好きになったのはここ2〜3年です」と告白する。
「いつのまにか僕らも、後輩へのアドバイスなんかを求められる年齢になったんですねぇ(笑)。こんな僕からでも、何か言えることがあるとすれば、若い人たちには、何かに出会ったら、最初は興味がなくても、とりあえず続けてみることを勧めたいですね。何か一つのことを10年続けられたら、それが天職になるってことを、僕は身をもって体験しているんで。ベースって、僕、最初からやりたい楽器ではなかったんですよ。でも、頑張って続けるうちに、いつしかベースが、自分を表現するための最高の相棒になってくれた。そのことに気づけたのは、30代になってからです。若い頃は、大人によく『人生、無駄なことは何もない』とか言われて、『そんなことない』って反発してたけど、今は、その通りだなって思う。苦労することもそうだよ。20代のうちに苦労しておけば、大人になって、苦労した人の気持ちがわかるようになる。いいことも悪いことも、経験は全て、未来の自分の糧になる」
関ジャニ∞のメインヴォーカル・渋谷さんも、丸山さんと同じく「なんでも、続けることが大事かもしれない」と話す。
「僕は15歳からこの仕事をしてますけど、歌うことが好きって気づいたのは、大人になってからです。もちろん、好きだから続けてこれたんやろうけど、10代の時はまだ、無意識で、ただがむしゃらにやってただけだった。でも、続けていくうちに、歌うことの良さも嫌さもわかるようになったような気がする」
歌うことのいいところも嫌なところもわかって、でも、その上で歌が好きと言える渋谷さんは、「好きだからといって、全てがいいことで埋め尽くされるわけじゃない」ということを、経験を通して学んだ。
村上さんも丸山さんも渋谷さんも、〝好き〞という少年のような純粋さと、〝いいことも嫌なこともプレッシャーも全て受け止める〞大人の余裕の両方を持っている。
とはいえ、少年っぽさという意味では、グループの中で、横山さんにかなう人はいない。
横山さんからの、人生の後輩たちへのアドバイスは、「勢いでやるのが許されるのは、若いうちだけ。だから、周りからどう思われるかなんて気にせず、〝コレ!〞と思うものには思いっきり向かって行ったらいい」というもの。
「僕も若い頃は、無理やりテレビに映ろうとしたりして、場の空気なんて全然読んでなかった。今思うと恥ずかしいけど、あの時があるから今があるんやない? 昔のVTRなんて観ると、我ながら、〝若いってすげーな〞って思うもん(笑)」
恥ずかしい過去も、未熟だった思い出も、みんな笑い飛ばせる彼らは、7人が7人ともいい歳の重ね方をしている。だからこそ、未来の関ジャニ∞が、もっともっと楽しみになるのだ。
(ViVi2018年2月号より)
「人生の先輩として、ViVi読者にアドバイスを!」という無茶ぶりに、びっくりするぐらい丁寧に答えてくれたのが、関ジャニ∞のポジティヴ先生こと村上さん。
「偉そうなことは言えないけど、仕事に関しては特に、『これだけはやっておけ』みたいなセオリーって、ない気がする。今ってすごく仕事の仕方が多様化してるからね。仕事はコミュニケーションが大事なんていうけど、今は、誰ともコミュニケーションを取らずにできる仕事もあるわけやし。どんな能力を伸ばすべきかなんて、人それぞれやと思うんです。だから、好きなものが見つかっていて、それを仕事にしたい人は、外野の意見に惑わされずに、自分を貫いたらいい。大事なのは、自分を信じることや! 仲間がいる人は、仲間を信じること!」
村上さんは今、週にテレビのレギュラー8本、ラジオのレギュラー2本を抱えている。
忙しい日々を乗り切るためには、睡眠時間の短さも気にせず、ストレスを溜めず、プレッシャーは友達だと思うようにしているんだとか。
「家に帰ったら、もう時計は見ない。『今日は何時間寝られる』とか計算して、それが短い時間だったりするとかえってストレスになるから。とにかく寝ることに集中します。どんな仕事でもプレッシャーはつきものだけど、人間、プレッシャーや緊張感を感じないのもダメ。僕は、プレッシャーは友達だと思って、適度な距離で付き合うようにしています」
さて、信じた道を突き進む天才・村上さんに対し、関ジャニ∞のベーシスト丸山さんは、「実は、ベースが大好きになったのはここ2〜3年です」と告白する。
「いつのまにか僕らも、後輩へのアドバイスなんかを求められる年齢になったんですねぇ(笑)。こんな僕からでも、何か言えることがあるとすれば、若い人たちには、何かに出会ったら、最初は興味がなくても、とりあえず続けてみることを勧めたいですね。何か一つのことを10年続けられたら、それが天職になるってことを、僕は身をもって体験しているんで。ベースって、僕、最初からやりたい楽器ではなかったんですよ。でも、頑張って続けるうちに、いつしかベースが、自分を表現するための最高の相棒になってくれた。そのことに気づけたのは、30代になってからです。若い頃は、大人によく『人生、無駄なことは何もない』とか言われて、『そんなことない』って反発してたけど、今は、その通りだなって思う。苦労することもそうだよ。20代のうちに苦労しておけば、大人になって、苦労した人の気持ちがわかるようになる。いいことも悪いことも、経験は全て、未来の自分の糧になる」
関ジャニ∞のメインヴォーカル・渋谷さんも、丸山さんと同じく「なんでも、続けることが大事かもしれない」と話す。
「僕は15歳からこの仕事をしてますけど、歌うことが好きって気づいたのは、大人になってからです。もちろん、好きだから続けてこれたんやろうけど、10代の時はまだ、無意識で、ただがむしゃらにやってただけだった。でも、続けていくうちに、歌うことの良さも嫌さもわかるようになったような気がする」
歌うことのいいところも嫌なところもわかって、でも、その上で歌が好きと言える渋谷さんは、「好きだからといって、全てがいいことで埋め尽くされるわけじゃない」ということを、経験を通して学んだ。
村上さんも丸山さんも渋谷さんも、〝好き〞という少年のような純粋さと、〝いいことも嫌なこともプレッシャーも全て受け止める〞大人の余裕の両方を持っている。
とはいえ、少年っぽさという意味では、グループの中で、横山さんにかなう人はいない。
横山さんからの、人生の後輩たちへのアドバイスは、「勢いでやるのが許されるのは、若いうちだけ。だから、周りからどう思われるかなんて気にせず、〝コレ!〞と思うものには思いっきり向かって行ったらいい」というもの。
「僕も若い頃は、無理やりテレビに映ろうとしたりして、場の空気なんて全然読んでなかった。今思うと恥ずかしいけど、あの時があるから今があるんやない? 昔のVTRなんて観ると、我ながら、〝若いってすげーな〞って思うもん(笑)」
恥ずかしい過去も、未熟だった思い出も、みんな笑い飛ばせる彼らは、7人が7人ともいい歳の重ね方をしている。だからこそ、未来の関ジャニ∞が、もっともっと楽しみになるのだ。
(ViVi2018年2月号より)
■ Profile
渋谷すばる
1981年9月22日生まれ。大阪府出身。O型。
錦戸亮
1984年11月3日生まれ。大阪府出身。O型。
丸山隆平
1983年11月26日生まれ。京都府出身。A型。
安田章大
1984年9月11日生まれ。兵庫県出身。A型。
大倉忠義
1985年5月16日生まれ。大阪府出身。O型。
村上信五
1982年1月26日生まれ。大阪府出身。AB型。
横山裕
1981年5月9日生まれ。大阪府出身。A型。
渋谷すばる
1981年9月22日生まれ。大阪府出身。O型。
錦戸亮
1984年11月3日生まれ。大阪府出身。O型。
丸山隆平
1983年11月26日生まれ。京都府出身。A型。
安田章大
1984年9月11日生まれ。兵庫県出身。A型。
大倉忠義
1985年5月16日生まれ。大阪府出身。O型。
村上信五
1982年1月26日生まれ。大阪府出身。AB型。
横山裕
1981年5月9日生まれ。大阪府出身。A型。
Photographs:Mai Kise Styling:Kazuyuki Tamura Hair&Make-up:Yoko Yamasaki. Megumi Koyama. Mayumi Shiraishi Interview:Naoko Yamamoto, Masami Oguma, Seiko Ogawa, Noriko Yoshii Design:attik