私は、先日クラウドバンクと以下のようなやりとりをしていました。
正直なところ、やましいことがなければ、堂々と開示すればいいのになあと思いました。引用
また、御社は残念ながら、他社と比べて案件に関する情報が少ないように感じます。(例えば他社では、再生可能エネルギー案件であれば、FIT価格○円とか○○地方ぐらいの情報はあります)
当局からの指導で、詳細情報の開示が禁止されていることは承知しておりますが、「お客様の視点に立った改善・取組みを追求」しているのであれば、もう少し情報開示に努めてくださるようよろしくお願いします。
回答
クラウドバンクで取り扱う再生可能エネルギー案件の資金使途は、発電所の権利取得や開発であり、発電所の稼働開始または売却までのブリッジファイナンスであるため、発電所の稼動開始後の買取価格は、ファンドの利回りや元本の回収に直接関係するものではないことから、現在は記載しておりません。
しかしながら、○○様から頂戴した貴重なご意見をもとに案件情報の記載内容について検討してまいりたいと存じます。
■太陽光発電ファンド228号の記載内容は?
昨日クラウドバンクの太陽光発電の案件を見ていたら、発電所の設置地域や売電開始後の買取価格(FIT価格)が記載されているではありませんか?
ひょっとして、私の要望を早くも取り入れてくれたのかなと思って、クラウドバンクに問い合わせたところ、以下のような返事がきました。
引用
再生可能エネルギー発電事業に対する融資における発電所の設置地域や売電開始後の買取価格(FIT価格)につきましては、お客様からご要望をいただいたことから太陽光発電ファンド228号より、これらを記載するものといたしました。
今後も再生可能エネルギー発電事業を主要な融資先とするファンドにつきましては、可能な限り設置地域やFIT価格について記載をしてまいります。
大手銀行や証券会社では考えられないようなレスポンスの良さですね。
こんなふうに、投資家と事業者が一蓮托生となって成長していけるのが、まだ黎明期にいるSLの醍醐味でしょうか。
私は、「アフィブログとは一線を画す」「物言うSL投資家を目指す」を標榜しているので、事業者に対して厳しい意見をいうことが多いかもしれませんが、利害関係としては、優良な事業者のますますの発展こそが、自分の安定的な収益確保につながるので、優良な事業者が少しでも増えていくことを望んでいます。
ただし一方で、事業者と投資家は、適度な距離感と緊張感をもった方が望ましいというのが私のスタンスです。
ですから、事業者と馴れ合うアフィブログが増えるのは、SL業界にとって望ましいとは思っていません。
厳しい投資家の目線に的確に対応できる事業者こそが、中長期的に生き残れる事業者かなと勝手に考えています。
クラウドバンクが、今後も「お客様の視点に立った改善・取組みを追求」し、中長期的に発展していくことを期待しています。
(ちなみに、珍しく事業者を褒めているように感じる人がいるかもしれませんが、「PR記事」ではありませんので)
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