計算の順番
計算ミスの原因は、2つに分けられます。
①ケアレスミス
②計算の順番が違う
①に関しては、私でもします(笑)
それどころか、東大生だって普通にします。
そのため、計算に関しては、②さえしっかり理解していれば問題ないです。
それでは、②について話していきます。
計算順序に関する、これだけは覚えておけ的な鉄則を言います。
指数の計算→カッコの中の計算→かけ算・割り算→足し算・引き算
どんなに複雑な式でも、この順序で計算すれば、大丈夫です。
まず最初に、指数や()を消します。
指数と()が消えることで、四則演算のみの式になります。
そこまでできたら、「かけ算・割り算が優先」という小学生で習ったルールを使えばいいのです。
分配法則
○×(□+△)
この形を見かけたら、次の言葉が思い浮かぶようになるといいです。
分配法則
○×(□+△)=○×□+○×△
このように展開(カッコをはずすこと)ができます。
次に分数の分配法則を考えてみましょう。
○×(■/□+▲/△) ※「/」は分数の母線
○×(■/□+▲/△)=○×■/□+○×▲/△
そして○と□、○と△で約分を考えます。
このように分数の計算でも分配法則が使うことができます。
分配法則を使うと何が便利かというと、カッコの中を計算せずに展開することができる点です。
分配法則が使えるときは、使って楽に計算してしまいましょう。
カッコのはずし方
計算問題の中には、式から式をひく問題があります。
つぎのような形であらわされます。
(○+◇)-(□+△)
まずはこの式の意味を一度考えてみましょう。
○と◇の合計から、□と△の合計をひく
という意味です。
・・・ということは、
○と◇の合計から□をひいて、その結果出た数字から△をひいても答えは同じになるはずです。
したがって、
(○+◇)-(□+△)
=○+◇-□-△
式から式をひく場合、カッコ内の符号を反対にしてカッコをはずすのです。
まとめると、
式+式・・・そのままカッコをはずす
式ー式・・・後ろのカッコ内の符号を反対にしてはずす
分数の分子にはカッコがあると思え!
○×(■+◇/□) ※「/」は分数の母線
次にこの式を展開してみます。
今回気をつける点は、分子が多項式になっていることです(■だけなら単項式、■+◇のときは多項式と呼びます。)
このような場合、分数の分子にはカッコがついていると考えなければいけません。
だから、
○×(■+◇)/□
=○×■+○×◇/□
となります。
よくあるミスは、○を■にかけて、◇にはかけないというパターンです。
これは非常に多く見かけるので、気を付けてください。