石垣島地方は10日午後3時ごろ、暴風域に入った。与那国島地方は10日午後6~7時ごろ暴風域に入る見通し。沖縄気象台は、宮古島地方で11日午前3時ごろまで、石垣島地方で11日午前6時ごろまで暴風に警戒するよう呼び掛けている。
非常に強い台風8号は10日午後3時現在、宮古島の東南東約30キロにあり、時速約30キロで西北西に進んでいる。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、北東側240キロと南西側150キロ以内は風速25メートル以上の暴風域になっている。
沖縄気象台は午後1時49分、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、久米島町に暴風警報を発表した。本島中南部と久米島では10日夕方まで暴風に警戒、沖縄本島地方では11日明け方まで高波に警戒を呼びかけている。
警察や消防などによると10日午前、八重瀬町内で50代女性が風であおられて転倒し、腰の痛みを訴えたため救急搬送された。浦添市安波茶でも70代女性が風にあおられて転倒し、軽傷を負った。
糸満市西崎の工業地帯では、トラックの荷台に乗って積み荷をロープで止める作業をしていた60代男性会社員が強風にあおられ転倒、頭にかすり傷を負った。