道後温泉 「大和屋本店」に設けられている本格的な野外能舞台「千寿殿」で開催されている、能舞台体験講座に参加してきました。
実際に能舞台にあがり、和楽器の大鼓、小鼓をたたいたり、能面をあてて見たりと、少しだけ日本の伝統芸能に触れることができた 楽しい時間でした。
能楽体験講座
前回、道後温泉を訪れた時、「大和屋本店」ホテルで、この体験講座が開催されていることを、ボランティアガイドさんの案内で知り、今回、このホテルに宿泊を決めたのです。
前回の日記はこちらで
部屋の中にも、案内のパンフレットが置いてありました。宿泊していなくても参加は可能なようです。
参加には、足袋が必要です。フロントで購入が可能なようです。(宿泊客は、部屋に足袋が置いてあります。)今回の参加者は、3組4名でした。
能舞台「千寿殿」
大和屋本店では、地元・松山の伝統文化を継承する思いで、能舞台「道後能楽堂・千寿殿」を設けているそうです。
4階の野外に、能舞台があります。最初に、見た時は、「こんな所に〜」と驚きました。
レストランからは、大きな窓で、観覧できるようになっています。開放的な存在感のある造りです。
能とは何か
時間になると、講師(能楽師)の方が、さっそく能舞台に促してくださって、すぐ、舞台にあがりました。ちょっと緊張...
そして、最初は、能や舞台の説明をしてくださいます。
能は、能楽とも呼ばれ、室町時代から六百年以上にわたって伝承されてきた日本の代表的な舞台芸術です。能は舞台・台本などの昔の面影を色濃く残しています。日本で生まれ育った「世界で一番古い演劇といえるでしょう。
by 大和屋本店 「能とは何か」より
能舞台の構造
能舞台は、演技のほとんどを行う本舞台を中心に、地謡座、後座、橋懸り、鏡の間、楽屋などの部屋で成り立っています。
by 大和屋本店 「能とは何か」より
本舞台と後座です。
本舞台の正面に階段があります。4隅の太い柱には、名称がついています。能面をつけ、視野の狭くなった演者の目印になっているそうです。
後座には囃子方や後見が座る場所です。横板になっています。
橋懸りです。シテ(主役)をはじめとする演者が登場する道です。
舞台への出入り口の切戸口です。
能面体験
女面が用意されていました。
扇は、流派によって細かな違いがあるそうです。
実際に顔にあてて、皆で、記念撮影です。緊張...
和楽器体験
「小鼓」と「大鼓」が用意されていました。先生(講師)は良い音で、演奏されています(キリっとした雰囲気のある素敵な方でしたので、顔出しさせていただきました)。
皆で、それぞれを体験です。持ち方とかを教わりながら...
カッコつけても... スコッ...スコッでした...
「小鼓」の方が難しいそうです。
「大鼓」も、ブコッ...ブコッ...でした。
皆、それぞれで、出す音が違って、面白かったです。
約30分間の とても楽しい体験でした。
能楽師さんの舞台
この後、15分後に、先生(能楽師)の舞台をレストランから鑑賞です。真正面の良い席です。
小雨の中、両脇に松明が燃えていて、雰囲気がある素敵な舞台でした。