『三国志スリーキングダム 第38話』諸葛亮が周瑜を怒らせた理由

江東では、孫権の配下たちが、抗戦か降伏かで二分する中で、周瑜は自分の意思をハッキリとしていませんでした。そこへ諸葛亮が訪れて、ワザと周瑜を怒らせてしまいますが、そこにはある理由があったので詳しく紹介しましょう。

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『第38話 周瑜を怒らせる』のキャスト

諸葛亮が周瑜の弱点を突く『第38話 周瑜を怒らせる』に登場する人物や声優さんたちは、以下の通りです。

  • 孫権(呉)/周瑜の到着を待つ江東の君主(声:咲野俊介)
  • 呉国太(呉)/息子の孫権を心配する義理の母(声:久保田民絵)
  • 周瑜(呉)/諸葛亮の言葉に激怒する将軍(声:小山力也)
  • 魯粛(呉)/諸葛亮をなじる文官(声:岩崎ひろし)
  • 張昭(呉)/孫権の動向を心配する文官(声:小川真司)
  • 程普(呉)/徹底的に抗戦を訴える将軍(声:里卓哉)
  • 呂蒙(呉)/周瑜の真意を聞きたがる将軍(声:成田剣)
  • 黄蓋(呉)/程普と共に行動する将軍(声:小山武宏)
  • 虞翻(呉)/降伏派の文官(声:林和良)
  • 諸葛亮(江夏)/曹操の野望を説く軍師(声:堀内賢雄)  

『第38話 周瑜を怒らせる』のストーリー

魯粛は、諸葛亮に「一体どういうおつもりか」と主君孫権に対する無礼をとがめようとしたら「曹軍を倒す良策があるのに、孫将軍は尋ねもしません、残念でなりません」と答えます。それに驚いた魯粛は、すぐに孫権にその事を伝えて、孫権は「ワザと私を怒らせようとしたのか」とつぶやいて、もう一度、諸葛亮と会う事にします。

諸葛亮が説いた曹軍の弱点(起)

諸葛亮は、孫権に曹軍の弱さを説いていき、江東と江夏が連盟を組めば、十分に撃破できる理由を説いていきます。その弱点とは以下のように5つもありました。

  • 曹軍の多くは北方の出で、江東の風土に合わず病人が続出
  • 長きの強行軍に多くの城攻めで兵が疲弊
  • 勝利が続く中でおごった兵が多い事
  • 故郷を踏みにじられた恨みを忘れていない荊州兵が加わっている事
  • 優れた水軍を短期間で作る事は難しい

諸葛亮は「このような弱みを考えたら、曹軍100万と言えども、10万程度の強さしかありません」と説いたら、孫権は「そなたの言葉を聞いたら、私も目が覚めた、さぁ飲もうぞ」と乾杯する事にしました。

文武百官が二分する江東(承)

夜になったら、張昭がまだ諸葛亮の動きを警戒して、孫権に「曹操の狙いは劉備なので、諸葛亮は江東を利用しようとしているだけ」と忠言しにきました。そして「どうか、お考え直し下さい」と言って、張昭は下がっていきます。それを遠くから聞いていた呉国太は「孫権、そなたは兄上の遺言を忘れたのですか」と尋ねにきました。

孫権の母は「なぜ周瑜に尋ねないのですか?」と聞こうとしたら、孫権は「周瑜はこちらに向かっています。私が心配しているのは曹軍ではなく、江東の分裂です」と答えます。孫権は、江東が抗戦派と降伏派で分裂していく事を恐れていたのです。それを知った母は「それを聞いて、私も安心して眠れます」と微笑みました。

周瑜邸に尋ねてくる者たち(転)

夜更けにも関わらず、周瑜邸に張昭たちが尋ねてきたので、周瑜は「こんな夜更けに何事だ」と思いましたが、とりあえず会う事にしました。そこで、張昭は「我らは対局を見て、主君に降伏を進めたのだ」と言ってきたので、周瑜は「主君に会ってから降伏するかは決めます」と答えました。

所が、張昭たちが退がった後に、今度は程普・周泰たち将軍がやってきて「主君は、策士どもにそそのかされている」と嘆いて、下がっていきました。それから今度は、諸葛亮の兄の諸葛均がやってきて「降るは易し、戦うは難し」と苦しい立場ながら率直を意見を言って退がっていきます。

それからも呂蒙たちがやってきて、周瑜の真意を聞いては退がって、周瑜は「余計な客ばかりで、くるべき客はこない」と嘆いていたら、そこへ諸葛亮や魯粛が来る事を知って周瑜は笑い出します。諸葛亮は「曹操が執着している大喬と小喬の二人を差し出したら、戦わないで曹軍を引き揚げさせる事ができます」と不敵な笑みを浮かべます。

諸葛亮が周瑜を怒らせた理由を説明(結)

大喬は亡き孫策の妻であり、小喬は自分(周瑜)の妻である事から、周瑜は曹操が二人を狙っている事を知って激怒します。そこで周瑜は「曹軍を撃破してやる」といきまいたので、諸葛亮と魯粛たちは退がっていきました。そこで魯粛は、馬車の中で諸葛亮にたいして「わざと周瑜殿を怒らせましたな?」と尋ねます。

諸葛亮はそれに笑い出し「周瑜殿は、抗戦か降伏かあえて言おうとしないで、我らの心をもてあそびました、周瑜殿があなたのように君子のような方であれば、あのような事は申しませんでした」と周瑜を怒らた理由を説明します。そして翌日になって、孫権の前で文武百官が居並ぶ中で、周瑜は曹軍の弱さを説いていきました。

孫権は剣を抜き、机の角を切り落として「以後、降伏を語る者はこのようになると思え」と言って、周瑜を大都督に任命します。孫権は抗戦を決断しましたが、周瑜は諸葛亮を警戒するようになっていき、魯粛に「諸葛亮は江東に災いをもたらす者だ」と警戒するようになります。はたして諸葛亮は周瑜の警戒を解く事はできるのでしょうか?

『第38話 周瑜を怒らせる』の感想

周瑜は、本来であれば心が寛大で優秀な都督でしたが『第38話 周瑜を怒らせる』では、少し心が狭くて諸葛亮の挑発に乗るような史実にかけ離れた人物として描かれていました。そのような内容になっている第38話を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

『第38話 周瑜を怒らせる』の残念な所

諸葛亮が、周瑜に対して、小喬が周瑜の妻である事を知らなかったと弁明するシーンは、いかにもワザとらしい演技で、これは名軍師とは思えないような演技になっていて、少し残念でしたね。

さらに、三国志演義に近い内容になっている『三国志スリーキングダム』なので、周瑜が愚か者のように扱われているのも残念です。魯粛は賢人のように扱う事が多いのですが、どうも周瑜を愚か者にして、諸葛亮を引き立てようとする所が目立ちます。

『第38話 周瑜を怒らせる』の見所

孫権が、父や兄の基盤を受け継いで君主になった苦労が、第38話でもかいまみる事ができて「これが自分で、最初から覇業の道を突き進んだ曹操や劉備とは、決定的に違う所か」と感慨深くなりました。

そのような難しい立場でありながら、三国時代で最後まで呉を残らせた孫権の才覚の優れた所を知る事ができるのは、第38話の大きな見所になっています。

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