2018年7月10日 06:00
ファーストサーバが提供しているホスティングサービス「Zenlogicホスティング」で大規模な障害が発生し、復旧の見通しが立たない状態になっている。同社はサーバー移設の手順をアナウンスするなど、トラブルは長期化の様相を呈している。
同サービスでは6月中旬ごろから高負荷障害が発生しており、7月6日20時から緊急メンテナンスを実施していたが、再開処理後に再び高負荷が発生したとして、終了予定だった7月9日8時以降もサイトの閲覧やメールの送受信などがストップしたままの状態となっている。
Zenlogicホスティングは、同社が2012年に引き起こした大規模なデータ消失事件を教訓に2015年にスタートした、Yahoo! JAPANのIaaSを基盤とするサービスで、今年に入って2万社あまりのユーザーがすべてこのZenlogicホスティングに移行し終えたと発表しており、今回、これとほぼ同数のユーザーが被害に遭ったものとみられる。規模が桁違いなだけにTwitterなどにおける阿鼻叫喚のコメントの数も桁違いで、有志によるまとめページも続々と立ち上げられている。同社は9日になって障害がすぐに復旧しないことを前提としたサーバー移設の手順をユーザーにアナウンスしており、トラブルの長期化は不可避の状況だ。
- Zenlogicホスティングが断続的にご利用しづらい状況について(Zenlogicのファーストサーバ株式会社)
https://www.firstserver.co.jp/news/2018/2018070901.html - 【継続中】障害発生中のZenlogicが金曜の夜に全サービスの60時間メンテナンスを通達して7分後に全停止!サーバ管理者の阿鼻叫喚の様子(Togetter)
https://togetter.com/li/1244254 - レンタルサーバーのZenlogicが緊急メンテナンスでサービス全停止、経緯をまとめる(orangeitems’s diary)
https://www.orangeitems.com/entry/2018/07/07/012935 - 【インタビュー】データ消失事故から3年、変革を決意 ファーストサーバはサーバーを捨てて中小企業の救世主となる(クラウド Watch)
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/interview/696915.html