道南いさりび鉄道 赤字増える

JR江差線の経営を引き継いでおととし開業した第三セクターの道南いさりび鉄道は、昨年度の決算が1億6700万円の赤字となり、赤字額は前の年より2000万円増加しました。

おととし3月26日に開業した道南いさりび鉄道は、今月5日、昨年度の決算を発表しました。
それによりますと、運賃などの旅客運輸収入が減ったものの、貨物列車の通過による線路使用料が増えた結果、売り上げにあたる営業収益は、15億6300万円と前の年より3%増加しました。
その一方、車両の検査などの経費が増え、最終的な損益は1億6700万円の赤字となり、赤字額は、前の年より2000万円増加しました。
道南いさりび鉄道は10年間で23億円の赤字が見込まれていて、赤字は全額、道と沿線の函館市、北斗市、木古内町が補填することになっています。
道南いさりび鉄道は、「沿線の人口減少で利用客の落ち込みは避けられないが、外国人を含めた観光客を呼び込むことで収益の改善をはかりたい」と話しています。