出張からの帰り道、職場にどんなお土産を買う?
出張は立派な仕事である。仕事なんだけども、新幹線に乗ったりビジネスホテルに泊まったり、夜は名物を食べたりと、ちょっとした大人の遠足である側面は否めない。平たく言うと楽しい。
しかし再び日常はやってくる。職場に戻ったとき、おみやげを配る習慣があるオフィスも多いと思う。 部署のみんなに配ることができ、ベタすぎず突飛すぎず、そこそこウケがいいおみやげが理想だ。そんな都合がいいもの存在するのだろうか。みんなどうしてるの?
1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。
前の記事:「会社に届く胡蝶蘭はどこからやってくるのか」 人気記事:「スーパーでよく聞く「♪ポポポポポ~」を流す機械を作った会社」 > 個人サイト 右脳TV 「食」と「利便性」のハーモニーこの記事の最後で広く投稿を募集するのだけど、いきなりお願いするのも何なので、事前にFacebookで「出張みやげ」のこだわりについて聞いてみた。
すると短い期間にも関わらず、知らないお土産情報がたらふく集まった。集合知ってこういうことか……と、20年近くインターネットをやってるのに今さら感慨深い。ご紹介しますね。 岐阜は大垣の「のし柿」です。
柿を練って板状に固めた、自然への冒涜みたいなお菓子です。お土産としてのアドバンテージは形状で、ほぼ正方形で3mm厚くらいのシート状のため収納効率が圧倒的によく、持ち帰りにかさばりません。(個人的に好きなのでいつも買って帰りますがもらった方がどう思っているかはわかりません) (石川 大樹さん) 北海道 六花亭 マルセイバターサンド
仙台 萩の月 岩手 かもめの玉子 買ってきてもらう側でしたが、定番のお菓子がうれしかったです。 ドサッと箱のままもらって配る係だったので、個別包装はありがたかったです。個別包装してないお菓子を配布するのは、ひと手間あるので… (橋田さん) 仙台に行ったときは白松がモナカのミニモナカを会社には手土産で買っていきます
愛知はあんこ文化なので喜ばれます。 数も多いので人数分もまかなえてよいお土産です。 (岡部さん) お気づきだろうか。
美味しそうな名物であるなぁという食の情報に、「持ち歩きでかさばらない」「個別包装で配布しやすい」「数が多く人数分まかなえる」という、利便性の情報が加わっていることを。 食と利便性のハーモニー。これこそ出張みやげの醍醐味である。 ちなみにこれは藤原麻里菜さんが作った「ウソのお土産」です。
出張の時の職場へのお土産は、かさばらない、重くない、個包装、数が多い、美味しい、高くない、という条件を満たすものがベスト(^-^)b
名古屋の「なごや嬢」はいつも買います♪ 条件満たしてるし、カワイイし♪ (和田さん) 国内よく行きます。
私がお土産選ぶときに気にするのは、 ①ご当地感あるけどちょっと変わってる ②何種類か入っててその場で選べる の2点です。 香川の「クアトロえびチーズ」はおいしすぎて会社に持ってく前に全部食べてしまいました。あと「さぬきうどん HANAIRO」はめずらしかわいくて喜ばれました。ベタだけど、ちょっとセンスいいじゃーんていうもの見つけたときは鼻高々ですねー (小村さん) 名古屋に親戚がいますが圧倒的に「ゆかり」がおすすめです。
あれはもう本当に万人うけがすごいです。実際おいしいのはもちろん、誰もがおいしいものとして認識しており安全性がかなり高いです。せんべいなのでつぶれる心配もありません。万が一割れても喜ばれます! (古賀 及子さん) 「ゆかり」ってmegayaさんが食べ続けているあの「ゆかり」……? と思ったら、えびせんべいの「ゆかり」だった。確かにいただいたことある……!
この「ゆかり」じゃないほうの「ゆかり」
しかし、やはり出張は遊びではない。れっきとしたビジネスである。「職場へのお土産」という収益に直接つながらない行為は、なるべく効率よく済ませたいと考えるのも無理もないだろう。
◯◯へ行って来ましたと書いてあるクッキーをよく買ってました
(伊藤 健史さん) 私は大量で安価というこだわりがありました。
あまり職場にお土産を買いたくなく、でも買わないと…。と使命感があり、栃木の「いちごチョコ大福」みたいなたくさん入っていて安価な(500円~800円)餅をいつも買っていました。だいたいこういう安価でたくさん入ってる餅のお土産はどこにでもあります。 事務員のお姉さまたちには別におしゃれなものをあげていました。ベテラン事務員のお姉さん達を味方にすると強いからですw (ぬっきいさん) みんな悩んでいる「大阪出張」のおみやげ投稿募集にあたりヒアリングを続けていたところ、特によく聞いたのが「大阪出張のおみやげに何を買ったらいいかわらない」ということ。
粉もんを持って帰るわけにもいかないし、「職場へのおみやげ」となると困っている人も多いのだ。この企画はそんな迷えるビジネスパーソンたちの一筋の光でありたい。 大阪だと、千鳥屋宗家の「みたらし小餅」の評判が良かったです。
個包装ではなく開けたときにいる人だけで食べることになるので、たまたま居合わせたよく知らない人とも盛り上がったりもしました。写真はこんなのしかないのですが…(うしろは551)。 (一番ヶ瀨さん) 「わっ!551の豚まんみたいなお菓子!」と思ったら本当に551だった(写真提供:一番ヶ瀨さん)
大阪土産で個人的にイチオシなのは《ミルフィーユ》(※菓子名ではなく会社名)の「ポルポローネ」です。
新幹線乗り場内の売店でも取り扱いがあるのですが、人気なのか午前中でも売り切れていることが多いです(私のタイミングが悪いだけかもしれませんが)。焼き菓子なので日持ちする(約1ヶ月)、個包装なので配りやすい、何より美味しいので、機会ありましたら、ぜひお試しください。 (林みき さん) 大阪の土産で当日に渡すことを前提とするならば「りくろーおじさんのチーズケーキ」はなかなかベストだと思います。
新大阪駅でも焼きたてが買えますが、京橋駅や天王寺駅でも買えますんでそっちで買って持っていきます。 (中川さん) 私も最近知ったのですが、551蓬莱の本店限定で「あんまん」があります。
豚まんと見せかけて、あんまん。 (中村さん) 定番の豚まん……と思いきや、まさかの「あんまん」! 新幹線の中でこっそり食べても、においが広がることもなさそう。
見慣れた「551」のロゴに「あんまん」のふりがなが衝撃的(写真提供:中村さん)
こちらが「あんまん」。豚まんと違い先っちょをひねっていない(写真提供:中村さん)
魅惑の「海外出張みやげ」世界を相手に戦っているビジネスパーソンにとっては、出張みやげもグローバルが舞台だ。
海外のお菓子には独特のフレーバーもあり、おみやげ選びには国内では味わえない緊張感もあるだろう。先人たちの声を聞いておきたい。 海外出張ではメジャーですが、カリフォルニアに行ったときに買ってきたGhirardelliのチョコレートは良かったですよ。味も種類もバラエティに飛んでお土産には好評でした。
あと海外出張だとチョコレートは多いですが、インドネシアとかですと外資系のチョコレートメーカーが多く世界中手に入るものが多いので、ローカルのスーパーなどで売っている地元のお菓子など買っていくことあります 味や体裁が微妙なので食べるのに勇気がいるものもありますが…… (岡部さん) ドイツ出張のお土産で、ハリボー1kgパックを10袋程持ち帰ったところ、ハリボー祭りになりました。
ハリボーのファンが増えましたが、一袋食した部下は体重が2kg増えたとか。 (白川さん) 最近アメリカが多いので、スーパーでビッグサイズを購入して適当に配ります。意外と小分けになっているのが少ないんですよね。
写真はこの間のアメリカ出張で買ったM&M's 60袋入り。2袋ずつ渡してもいいですし。まあチョコは鉄板ですね! (佐尾さん) M&Mの60袋入り。パッケージには「M&M Lovers」の文字(写真提供:佐尾さん)
「メジャーなものを大量に買う」。海外出張みやげを解決する一つのソリューションとして覚えておきたい。
情報お待ちしております「あそこのあれがウマい」「ここのこれは日持ちする」「あれは職場で大ヒットだった」……まだまだ出張みやげの世界は深いはず。みなさんのこだわり、ぜひ投稿フォームで聞かせてください!
「冥土の土産に聞かせてやろう」の気持ちでぜひ!
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