日本、フランス革命記念日の軍事パレードに特別招待 [fr]
エマニュエル・マクロン大統領は日仏交流160周年を記念して、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われる軍事パレードに日本を招待し、両国の「特別なパートナーシップ」を際立たせることを希望しました。安倍晋三内閣総理大臣は、マクロン大統領と並んで特別席からパレードを観覧します。さらに今年は、この共和国の伝統行事に日本の部隊も特別参加します。陸上自衛隊の部隊長が率いる自衛隊員6人が国を代表して行進します。
日仏交流の歴史は1858年10月9日にさかのぼります。日本とフランスはこの日、修好通商条約を締結し、両国間に外交関係が開設されました。1982年、フランソワ・ミッテラン大統領(当時)がフランスの大統領として初めて日本を国賓訪問しました。「われわれは競争相手ですが、パートナーになろうではありませんか」。以来、両国関係は強化され続けました。160年後、日仏関係はかつてないほど多様で充実しています。両国のパートナーシップと2国間関係は、軍事分野を含めて、すべての分野で強化されています。
日仏協力の発展
ともに太平洋国家である日本とフランスは、緊密なパートナーです。海洋分野では、フランスがインド太平洋地域に強い影響力を持つことから、特別な協力関係にあります。両国はこの地域の平和、安定、繁栄のために具体的なプロジェクトを続行、発展させることを約束しました。
フランスの哨戒フリゲート「ヴァンデミエール」と日本の護衛艦「あぶくま」は、2015年10月18日に開催された自衛隊観艦式に続いて、同年10月23日に東シナ海で実施された共同訓練「PASSEX」に参加しました。さらに2018年2月、立ち入り検査に関する2国間共同訓練(艦艇の安全確保、船内や乗員の検査、船舶書類の検査)が「ヴァンデミエール」の主導のもとで実施されました。
フランス海軍訓練ミッション「ジャンヌ・ダルク2017」の際には、戦力投射指揮艦(BPC)「ミストラル」とフリゲート「クールベ」が日本に寄港し、日仏協力を発展させるとともに、インド太平洋地域に関する知識を深めるために共同訓練に参加しました。ジャンヌ・ダルク艦隊は、フランスとアメリカがイギリスおよび日本とともに、日本、グアム島、テニアン島の近くで実施した作戦訓練「ARC 17」に参加しました。さまざまな部隊間の連携と手順の共有を改善することが目的でした。
海洋監視分野における初の日仏協力は2018年5月1日、日本のP-1哨戒機2機がフランスのラン=ビウエ海軍航空基地に寄航した際に実現しました。任務が類似する日本の海上自衛隊員とフランスの海軍航空隊員は、上空で運用上の交流を、地上では技術上の交流を行いました。この哨戒機は2017年6月、パリ=ル・ブルジェ国際航空宇宙ショーですでに展示されました。
日本の村川豊海上幕僚長が今年5月31日、トゥーロンを訪問し、フランス海軍参謀総長のプラジュック海軍大将に迎えられたことも、両国関係の活力を示しています。
日本とフランスは、過激主義を未然に防止し、テロ組織の形成やその資金源と闘うための措置を採択するなど、テロ対策に関する取り組みでも一致しています。
サイバーセキュリティ分野における協力も2014年にすでに始まっており、両国は現代社会に重くのしかかる脅威の分析を共有しています。
決定的な協定
安倍総理が近くフランスを訪問する際、国際安全保障と2国間協力を強化するため、日仏外務・防衛閣僚会合「2+2」で交渉が進められた物品役務相互提供協定(ACSA)が締結される見込みです。目的はフランス軍と日本の自衛隊との相互運用性を高めること、将来のための新しいプロジェクトを推進すること、共同訓練や平和維持活動、人道支援、住民救助などにおける協力を円滑化することです。とりわけ次世代の地雷探知技術に関する共同研究作業を可及的速やかに開始することが取り上げられています。