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日経 xTECHは2018年6月6日から20日にかけて、45歳以上のITエンジニアを対象に「中高年(シニア)SEのリアルに関するアンケート」を実施した。質問項目は仕事への満足度や能力の衰え、加齢への実感など。合計647件の回答を得た。回答を頂いた皆様に厚く御礼を申し上げたい。本特集では、アンケートに寄せられた回答結果を基に、シニアSEの実態を報告する。
今や、現場の中核を担うのはシニアSEだ。かつては多数の若手が前線、シニアSEが指示役という姿だったが、少子高齢化が進んだ現在はシニアSEが前線に立ち続けている。現場の活性化には、シニアSEの活躍が欠かせない。だが、シニアSEの多くは、年齢による偏見や差別に直面してやりづらさを実感している。
アンケート調査では、シニアSEに「シニア」「シニア予備軍」としての悩みや意見を聞いた。自由記述欄に寄せられたコメントは239件。総回答数647件の実に4割近い数だ。多くのシニアSEが言いたくても言えない本音を抱えている。
以下で代表的なコメントを紹介しよう。まずは年齢差別(エイジズム)への意見だ。
「いつ頃、引退する予定でしょうか?」
こうした偏見や差別はなぜ生まれるのか。アンケートを見ると「シニアはこうあるべき」という、社会の認識があるようだ。
では、シニアSEはどんな年齢差別を受けているのか。コメントには「挑戦へのチャンスがない」「評価が割り引かれる」「年齢だけで処遇を変えられる」といった、悲鳴ともいえる回答が寄せられた。以下で詳しく紹介しょう。
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