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【大相撲】

栃ノ心、仕上がり万全! 大関デビューへいい緊張感

2018年7月7日 紙面から

朝稽古で気迫の表情をみせる栃ノ心=春日野部屋宿舎で(板津亮兵撮影)

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 日本相撲協会は6日、名古屋場所(中日新聞社共催)の取組編成会議を名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開き、初日と2日目の幕内取組などを決めた。新大関栃ノ心(30)=春日野=は初日は勢、2日目に千代の国と対戦。万全の仕上がりをアピールして「普通にやりますよ」と平常心の15日間を誓った。初の3場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32)=井筒=は松鳳山、琴奨菊の順に挑戦を受ける。名古屋場所連覇に挑戦する横綱白鵬(33)=宮城野=は玉鷲、正代と顔を合わせる。

 大関としての本場所デビューが刻々と迫り、栃ノ心の表情が引き締まってきた。愛知県春日井市の春日野部屋宿舎で朝稽古後、平常心を強調しつつも「負けたらあかんと思ってないけど、プレッシャーはあるよ。場所が近づいてきたら、自分の中でそう感じるようになったね」と正直に打ち明けた。

 仕上がりには納得している。この日は相撲は取らず、四股を中心とした基礎運動に終始。やり残したことを問われて「ない。全然余裕。ハッハッハ」と豪快に笑い飛ばした。後は心身のバランスだけ。これまでと変わらない環境が後押ししてくれそうだ。

 宿舎では大関用個室の用意も検討されたが、本人の希望で昨年と同じく栃煌山、碧山と関取3人で同部屋生活。親方衆からは「大関」でなく、今まで通り本名のレヴァニで呼ばれることが多いという。

 「1人は寂しいもん。環境が変わらないのは、いいかもしれない。碧山のいびきがすごいけど」と、笑いを取りながら部屋一丸のフォローに感謝している。

 昇進前3場所で、史上最多タイの37勝を挙げた自信を胸に「普通にやりますよ。考えすぎず」ときっぱり。「体にカビが生えそう」という梅雨の憂鬱(ゆううつ)は、白星を連ねて吹き飛ばす。 (志村拓)

 

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