緊急地震速報の音が怖い理由を解説!更に怖い音の国民保護サイレンも
2018/07/07
私たちに地震を知らせてくれる「緊急地震速報」ですが、あの音が怖いと思った人は多いはず。
でもなぜ怖いのか、理由を知っていますでしょうか?
震災の直後は、ケータイからよくあの音が鳴っていましたよね。
広いオフィスでいっせいに鳴り出したり、地下鉄に乗っている時にいっせいに鳴り出したりして、かなり不安な気持ちになったのを覚えています…
というわけで今回は、その緊急地震速報の
- 音が怖い理由
- 作曲の経緯
などを調べてみました。
そして、さらにもっと怖くて不気味な音の「国民保護サイレン」についても解説しています!
目次
緊急地震速報の音が怖い理由とは?
緊急地震速報の音はどうして怖いのでしょうか?
その理由は緊張感を持った和音を使っているからです。
あまりに怖い音だと人間の身体は恐怖ですくんでしまい、緊急速報の意味をなさなくなってしまいます。
「怖すぎず、あまり明るすぎない」ということを考えて設計され、この音になったそうです。
ただ3.11の地震以来、この緊急地震速報の音がトラウマになっている人も多いようです。
この動画で「緊急地震速報」を聞くことができます。
こちらのサイトでは、この緊急地震速報の音を詳しく分析した結果を書いています。
参考にしてみてください。
緊急地震速報はどうしてこの音になったの?
この緊急地震速報の音の制作は、NHKが福祉工学の研究者である「伊福部達(いふくべとおる)」さんに依頼しました。
制作の際にはいくつか条件があり、その中の一つに「雑音の中でもお年寄りから小さな子どもまで、誰もが地震だと気が付く音」というのがありました。
その際に伊福部さんが参考にしたのが、伊福部さんの叔父である伊福部昭(いふくべあきら)さんが作曲した「シンフォニア・タプカーラ」という曲です。
叔父の伊福部昭さんは、あの「ゴジラ」のテーマ曲を作った方で、伊福部さんは小さい頃からこの曲を聴いていて、ゴジラと地震がリンクするイメージがあったそうです。
実際にゴジラのテーマ曲とシンフォニア・タプカーラを聴き比べてみると、確かに似ている感じがします。
緊急地震速報の音自体はシンフォニア・タプカーラの第3楽章「Vivace」の冒頭の和音から抜粋・アレンジが加えられたモノになっています。
冒頭の「♪ファーン、ダダッ」のところの和音や、そのあとに続く「♪タッタラタッター、タッタッター」のリズムが緊急地震速報を彷彿とさせます。
緊急地震速報の仕組みとは?
そもそも「緊急地震速報」とは一体どういう仕組みなんでしょうか?
地震が発生すると、その揺れが波になって地面を伝わります。
この波が「地震計」にキャッチされ、その情報が気象庁へと送られます。
学校の授業で「初期微動」というのを習った事があると思いますが、緊急地震速報はこの初期微動の揺れを感知して、初期微動より遅れてくる「主要動」という大きな揺れの危険を知らせてくれるシステムです。
コンピューター性能の向上と通信技術の発展が、この緊急地震速報の精度の向上と拡散力に繋がっていると言えますね。
ただ、地震計と震源地が近すぎる場合は速報が間に合わない事もあるそうです。
それでも、地震の多いこの日本ではとても便利なシステムだと思います。
緊急地震速報の音よりも怖いと言われている「国民保護サイレン」って?
緊急地震速報の音について調べていくと、この音よりもさらに怖い「国民保護サイレン」と言う音の存在が出てきました。
この国民保護サイレンとは一体なんなのでしょうか?
あまり考えたくはないのですが、
「日本が他国よりミサイル等武力攻撃、大規模なテロを受けた地域に、国民の身体や財産を守るために発令される警報音」
のことです。
下記のサイトでは、この国民保護サイレンについての詳しい情報伝達方法などが紹介されています。
国民保護のための情報伝達の手段 - 内閣官房 国民保護ポータルサイト
「国民保護サイレン」については、こちらに
- 国民保護サイレン ミサイル攻撃情報
- 国民保護サイレン 航空攻撃情報
- 国民保護サイレン ゲリラ攻撃情報
- 国民保護サイレン 大規模テロ情報
の4種類のアナウンスつき警報があります。
警報音のあとのアナウンスがとても怖く、ゾクッとします…
あってほしくはないけれど、万が一の為に一度警報音を覚えておくのがいいかもしれませんね。
緊急地震速報の音が怖い理由まとめ
今回は少々怖い内容だったかもしれませんね。
できればこの警報が響かないことを願っています…!(>_<)
ちなみに話はちょっと変わりますが、最近聴いた怖い音はこれです…
2015年6月25日のJALのトラブルの時のものだそうですが、警報音が特に怖いです…
飛行機内で実際にこの警報が流れたときには、なるべく冷静に行動したいです(汗)
災害時に役立つ防災グッズなどはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。