矢口史靖の”ハッピーフライト”とか”8時だョ!全員集合!”を思い起こさせる、舞台の楽しさがわかる佳作 -ハッピーマーケット!
https://review.confetti-web.com/shop/?m=index&shid=8432
大傑作とまでは思わないけれども、舞台の面白みがある作品と思った。
私もAKB48卒業生の大和田南那が出ているというのを、同期の市川愛美がツイートしているのをたまたま見かけて観に行ったので、SNSの拡散力も侮れない。
だからこそ、まあAKB48とか、永島聖羅や畠中清羅は乃木坂らしいけれども、そんな子らも演技の勉強にもなるのだし、仲間の舞台を観にいって、いいところを拡散する発想になって欲しいと思う。
そういうのが、自分が演じる時にだって違ってくるのだから。
と、内容みたいなところの前置きに書いたところで、内容としては、どこにでもありそうなスーパーマーケットで巻き起こる悲喜こもごもを、面白おかしく描いていた。
いやもう全くあり得ないことも描いているのだけれども、まあ舞台だから面白おかしく観れたかな。
”ハッピーマーケット!”って名前、やはりどうしても矢口史靖の”ハッピーフライト”を意識してしまう。
制作側は意識していると思う。
実は私は”ハッピーフライト”は9年前、人生で1回だけエキストラで出て、夜の羽田空港で綾瀬はるかとか田畑智子とかをまぢかで見たのだけれども、言っちゃ悪いけど映画としてはクソと思って、自分が出ているにも関わらず1回しか観てない。
イロイロと制約があったのかもしれないけれども、国内線ターミナルで撮影したものを国際線と言い張るのは無理があり過ぎると思ったけれども、そもそも国際線に乗ったことのある人間ってそうそういないし、記憶にあるかわからないし、騙せてまうのかなあと思ってしまう。
けれども、”ハッピーフライト”を舞台でやったとしたら、たぶん面白いと思ったと思う。
その違いはなにかというと、映画って脚本でほとんど決まってしまって、しかもいま3Dもあって、そんなウソは私は理解しないというハードルが上がっているけれども、舞台はけっこうウソをついていたって、最後は舞台役者の演技でソレらしく思えるかどうかになる、と私は考える。
まあべつに、だから脚本をデタラメに書いていいとまでは言わないけれども、リアルに演じるぶん、演技にウソがきかないのだから、脚本でウソついたっていいだろう、とは思う。
いま映像は3Dでなんでもできてしまうぶん、ナマの舞台のほうが演技が見れて面白い、と思ってもらえたらと思うし、”ハッピーマーケット!”はそんな作品になっている。
あと、”ハッピーマーケット!”は、スリッパで人を叩くとか何度もやっているし、私の記憶でドリフの”8時だョ!全員集合!”を彷彿とさせる場面がけっこうあった。
脚本がクソでも、って、いい意味でもそうではない意味でも言いたいけれども、・・・いやそうではない意味でいうと、アタリマエと思っているところに意外とチャンスって埋もれていて、スーパーマーケットみたいにオトコだって週に何日かは行くようなところでも、けっこうストーリーがある、というところは、まあこの作品が言っているところかな。
あと役者で、やっぱなーにゃについては、AKBで出てきたときより、可愛いしけっこう地声があっていいとは思ってはいて、それなりの役はできるけど、主演に選ばれるか?というとそこまで輝く演技はできてないと思った。
永島聖羅はビシッ!としていて、ああこの子は主演として出られる子だとは思った。
乃木坂になった子でも、本当はAKBで舞台経験を積みたかった子もいるんじゃないか、と、永島聖羅の演技を見ていて思ってしまった。
けど、人間、自分が恵まれていない環境で「自分は恵まれていない!」とは主張できても、自分が恵まれている環境で、「自分は恵まれているから、もっと頑張らねば!」なんて言える子はそうそういない。
なーにゃへの私信になるけれども、そこができたらもっと輝けると思うけどなあ・・・・。
あと2,500円もするパンフレット、最初買うつもりなかったけれども、なかなか面白い作品と思ったから買ったよ。
それで、出演者それぞれに対して、スーパーのどの部門になりたいか聞いていて、大勢がレジかパン屋あたりを選んでいるけれども、私はマネージャー(店長)かな。
どの部門で想定外の問題が起こっても、全部フォローして回れるって、それがいちばん面白い。
”想定外の問題”って、サンマでいったらはらわたくらいに面白い部分なのに(いやはらわたが嫌いというのもいるけど・・・)、会社では”想定外の問題”が起こったら、責任者じゃなくて、起こした担当者が糾弾されてしまう。
そんな社会はおかしい。
最近のコメント