コーヒーやお茶を飲んだ時に頻繁に尿がでて困っていませんか?
自分の家やトイレにすぐにいける環境にいる場合はあまり気にならないかもしれませんが、外出先でトイレが近くなってしまうと不安になってしまいますよね。
コーヒーを飲みすぎると頻尿になってしまうことは結構有名ですが、お茶で頻尿になることは知らない人も多いと思います。ここでは、なぜコーヒーやお茶で頻尿になるのか、頻尿をどうやって回避すればいいのかを解説します。
コーヒー、お茶はカフェインが含まれているため
結論からいいますと、コーヒーやお茶にはカフェインが含まれているためにトイレが近くなるのです。
なぜカフェインをとると頻尿になるかというと、カフェインには腎臓の血管を拡張する作用があるため腎臓での血流量が増えるためです。
腎臓の働きとは、毒素や細胞の不要物をろ過して尿として排出することなので、血流量が増えるということは、腎臓の尿を生成する機能が促進されて尿量が増えるということです。
尿量が増えれば当然トイレに行きたくなるので頻繁にトイレに行ってしまうということなのです。
ちなみにトイレが近い頻尿状態が終わるのは、カフェインが血液中からなくなるまでです。そのため、トイレが近くなりたくないというのであればカフェインが含まれていない飲み物を摂るか、カフェインを摂ってもできるだけ少なくするかです。
カフェインが含まれている飲み物
カフェインで頻尿になることがわかりましたが、頻尿を解消するには、どのような飲み物にカフェインが入っているか知っておく必要があります。
下記は100mlでのカフェイン含有量の表ですが、あくまで100mlでの計算です。例えばコーラを1缶(350ml)飲めば34mgとなり、緑茶1杯(150ml程度)の30mgよりも多くなります。
また、カフェインの含有量は目安です。例えば紅茶の入れ方で茶葉を長時間浸した場合と少しで引き上げた場合などでカフェイン含有量は変わってきます。
エスプレッソコーヒー | 300mg |
玉露 | 120mg |
ドリップコーヒー | 80~120mg |
栄養ドリンク | 50mg |
インスタントコーヒー | 40mg |
ココア | 30mg |
抹茶 | 30mg |
緑茶 | 20mg |
紅茶 | 20mg |
ジャスミン茶 | 20mg |
ほうじ茶 | 20mg |
ウーロン茶 | 20mg |
番茶 | 20mg |
玄米茶 | 15mg |
ダイエットコーラ | 15mg |
コーラ | 12mg |
カフェインレスコーヒー | 0.1~1mg |
アサヒ 十六茶 | 0mg |
爽健美茶 | 0mg |
麦茶 | 0mg |
そば茶 | 0mg |
なたまめ茶 | 0mg |
甜茶 | 0mg |
ドクダミ茶 | 0mg |
ごぼう茶 | 0mg |
ルイボスティー | 0mg |
ハーブティー | 0mg |
タンポポ茶 | 0mg |
タンポポコーヒー | 0mg |
黒豆茶 | 0mg |
杜仲茶 | 0mg |
野菜飲料 | 0mg |
果実飲料 | 0mg |
水 | 0mg |
カフェインのないコーヒーもある
頻尿が気になるようなら、上記表のカフェインが0mgの飲み物をとるようにすればいいのですが、それでもコーヒーが飲みたいという場合にはコーヒーからカフェインを摂り除いたかカフェインレスコーヒー(デカフェ)などもあるので試してみてはどうでしょうか?
ただし、カフェインは完全に0ではない(微量残る)ことと、人によってはコーヒーとは味が違うという人もいるので好みによってということになります。
ドトール:△ アイスコーヒーのカフェインレスあり(一部店舗のみ)
エクセシオールカフェ:× 取り扱いなし
カフェドクリエ:× 取り扱いなし
ベローチェ:× 取り扱いなし
タリーズ:○ あり(一部店舗では不可)
上島珈琲:○ あり
コーヒーやお茶は体を冷やす飲み物
コーヒーやお茶のカフェインでの利尿作用の他にも、トイレが近くなる要因は体を冷やす飲み物ということです。
体が冷えると汗がでにくくなります。体内の老廃物は汗や尿として排出されるのですが、汗がでなくなると尿として出すしかなくなるためにトイレの回数が多くなってしまいます。
また、冷えによって血管が収縮するために血流量が増える、交感神経が活性化して膀胱を収縮させるためにトイレが近くなるという説もあります。
体を冷やす飲み物は、基本的には暑い地方で飲まれているもので判断できます。逆に体を温める飲み物は寒い地方で飲まれているものです。ちなみに飲み物自体が冷たい、温かいというのは関係ありません。
体を冷やす飲み物
麦茶、コーヒー、牛乳、緑茶、抹茶、水、野菜ジュース、清涼飲料水など
体を温める飲み物
黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、タンポポ茶、ごぼう茶など
まとめ:コーヒーやお茶の頻尿対策は
いかがでしたか? コーヒーやお茶などのトイレが近くなる飲み物はお茶の性質上トイレが近くなってしまうというものでした。
これは成分上どうしようもないことなので、トイレが近くなると困る日にはコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を飲まないことが一番です。
うっかり飲んでしまった場合には、水分を多くとって早くカフェインを体外に排出するしかありません。
外出先でも頻尿で困らないように、飲み物には十分に気を付けてください。