WASHBURNPS2000MIL
SPECIAL REPORT

このギターの最大の特徴は、何と言ってもボディ・トップ一面に貼られた、ラインストーンの輝きだろう。ライヴ・ショットなどの写真をよく見ればお分かりになると思うが、単にPS2000Bにラインストーンを貼り付けたものではなく、バインディングより内側の、ラインストーンが貼り込まれている部分は一段低く落とし込まれている。その落とし込まれた部分はシルバーの塗装がほどこされており、ラインストーンの隙間からボディがのぞいても違和感がないように仕上げられている。ただ、この仕様は市販されたギターの仕様ということのようで、ポール本人が使用しているギターは、プロト・タイプということだろうが、ラインストーンの下はブラック塗装になっているようだ。貼られているラインストーンは直径8~9mmのものがメインで使用され、細かい隙間を埋めるためにそれより小さいものも使用されている。スイッチ周りなど、辻褄の合わなくなるような部分はラインストーンを削って貼られている。

ハードウェアは、ラインストーンの輝きに合わせたのであろう、クローム・シルヴァーのもので統一されている。エスカッションもPS2000Bや、PS2000Mなどではブラックのものを使用していたが、このモデルでは金属製と思われるクローム・メッキのものを搭載している。さらに、コントロール・ノブもこのギターのための特製で、クローム・メッキの施された金属の本体に、トップにはパールの装飾が施されたものを使用している。

このギターの"MILLENNIUM"というネーミングに相応しく、テールピースにはその刻印が施されている。これも市販モデル特有の仕様で、ポール本人のギターにはない仕様である。ハードウェアの基本色はクローム・メッキだが、テールピースとピックアップ・カヴァーはニッケル・メッキとなっている。ピックアップ・カヴァーはSeymour Duncanのカヴァーはニッケル・メッキのものしかないようなので、色の統一が図れないのは止むを得ないのだろう(PS2000B、PS2000Mも同様)。テールピースがニッケル・メッキになっているのは何故だろうか?テールピース・プレートの下にもラインストーンが貼り込めるように、プレートのエンド側の五角形のパーツは2枚重ねにされている。

資料によると、このギターは他のPS2000と違い、マホガニー・ボディとなっている(他のモデルはメイプル・トップ、マホガニー・バック・ボディ)。また、ピックアップもSeymour Duncanのカスタム・メイドとなっているが、他のモデルはフロントが"59"、リアが"Custom Custom"となっている。しかし、スペックの違いによる使い分けはしていないようで、ライヴでも音質的な違いはいずれのモデルも特に感じられないように思う…というのは私的な意見だが…。
高価なギターであるので試奏は出来なかったため、プレイヤビリティや音的なレポートは割愛させて頂きたい。

Special Thanks!!
Mr.Umekichi
&
Custom Guitar Shop"FLAMES"


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