東大生が厳選「世界史が好き&得意になる」3冊

「面白くない」の9割は読み方に難あり

「世界史嫌い」だった人にこそオススメの「本&読み方」とは?(画像:scaliger / PIXTA)
「勉強しているはずなのに、成績が上がらない」「どれだけ本を読んでも身につかない」
受験生に限らず、勉強熱心なビジネスパーソンでも、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
「かつての僕は、まさにそうでした」。2浪、偏差値35という崖っぷちから1年で奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏は、自らの経験を振り返って言います。「でも、ちょっとした工夫で、劇的に改善したんです」。
教科書、参考書だけでなく、あらゆる本の読み方を根本から変えた結果たどり着いた、「知識を増やすだけでなく『地頭力』も高められる」「速く読めて、内容も忘れず、かつ応用できる」という読書法を、新刊『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』にまとめた西岡氏に、世界史が楽しくなって成績も急上昇する「3冊の参考書」と、その効果的な「読み方」を紹介してもらいます。

「世界史嫌い」の僕が180度変わった理由

みなさんは「世界史」という科目に対して、どんなイメージを持っていますか?

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』は発売3週間で7万部のベストセラーとなっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

この質問の答えは、結構分かれます。「大好きだった!」という人もいれば、まったく真逆で「ホントに苦手だった……」という人もいるでしょう。

実は僕も、世界史が苦手でした。

まず教科書が面白く感じられないんです。読んでいても、「〇〇王朝で××という出来事が……」とか「Aという王様がBをして……」とか、ただ事実が並んでいるだけのようにしか見えない。だから、眠くなって仕方がないんですよね。でも、それを暗記しなければテストではいい点が取れない。つまらないことこの上なかったです。

こんなふうにして、世界史の面白さに気が付かないままに勉強を終えてしまった人、結構いるのではないでしょうか。

しかし僕は、ある3冊の世界史の参考書に出会い、ある特殊な読み方を実践したところ、世界史の面白さに目覚めて成績を向上させ、気付いたときには最終的に世界史が一番点が取れる科目に早変わりしていました。それも、「暗記しなくちゃ!」と思い悩まずに、楽しく勉強して東大入試で8割の得点を取ることができるようになったのです。

次ページまずは、大きな「流れ」をつかむのに最適な一冊
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

  • NO NAME4e3776c7b51b
     山川世界史の教科書を買って読んでいます。とにかく勉強になるなぁという感想。また、聞くところによると文章や表現も「教科書」だけに練りに練った文章だそうです。

     そういうわけか分かりませんが、読んでみるととても美しい文章だと感じます。本記事でもありましたが、大人が読めば「美しい」でも高校生では「退屈」かもしれません。
     
     佐藤優さんもおススメしている「青木の世界史実況中継」も読んでいますが、こちらのほうが話し言葉でやさしいし、読んでいておもしろい。

     個人的な感想になるが、改めて世界史を大人になってから学びなおすと

    1. 日々の世界のニュースの理解が深まった
    2. 世界で起きている問題(中東や宗教など)がなぜかがよく分かる

    など、遠回りのようですぐ効く学問だなぁと感じています。

     ちなみに世界史勉強すると海外旅行に行くたくなるのは私だけ?資料集では物足りなくなるので。

    up5
    down1
    2018/7/7 09:59
  • NO NAME6da068367018
    うん?
    嫌いでも試験対策でそうやって読んでないか?
    up2
    down1
    2018/7/7 09:45
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
帝人が東レ独走に“待った”<br>炭素繊維の新技術で攻勢

日本が世界をリードする先端軽量素材、炭素繊維。新技術を武器に帝人が最大手の東レを猛追。米国ゼネラル・モーターズが採用。新工場を建設し、航空機と自動車の2大市場を狙う。