徹底比較「復刻版 スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」@エースコック【食べ比べ】


どうも、taka :aです。

「スーパーカップ」発売30周年を記念して発売された復刻版スーパーカップ4品ですが、当ブログでは「復刻版 大盛りいか焼そば」「復刻版 スーパーとんこつラーメン博多味」「復刻版 スーパーみそラーメン生みそ仕立て」それぞれ現行品と食べ比べて記事にしてきました。

ラスト1品は、30年前の味を再現したという「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン」の復刻版「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」の比較レビューです。

現行版vs.復刻版!

本日の一杯は、2018年7月2日(月)新発売、エースコック復刻版 スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」と現行版「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン」(以下、「現行品」と記述)を比較します。

これまで比較してきた3品は、思っていたよりも現行品との差別化が感じられた反面、復刻版なのに麺が現代風だったり、逆にスープが現行品を上回るかと思いきや麺に致命的な欠陥があったり、なんともパッとしない製品が多かったように思います。しかし、当時の味を現代の技術で再現した「復刻版」というコンセプトなので、致し方ない部分があるのは当然ですし、その不完全な完成度こそがノスタルジックなのかな‥などと思ったり。

もちろん店頭での販売価格によりますけど、安売りワゴンの中もしくはエンドに積まれていて120円未満なら試してみてもいいかな?という評価に落ち着きました。

現行品の「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン」は、2017年8月28日にリニューアルされています。このリニューアルによって賛否両論巻き起こりましたが、私taka :aとしては‥本文にて触れていきましょう。ただ、あまりリニューアル前の記憶がないので(スーパーカップは基本的に「とんこつ」ばかり選り好んで食べていたのでw)、ピュアな気持ちでレビューできます。(?)

さて、内容量は復刻版が108g(めん90g)、現行品が108g(めん90g)で、どちらもメーカーの希望小売価格は税別200円。これは定番のスーパーカップシリーズ全般にも言えることですが、スーパーによっては税込200円前後〜税込105円まで売価がバラバラです。定番品は広告の品に選抜されると税込105円で販売されることもザラだったりするのですが、だいたい149円あたりが平均的な売価になるでしょうか。復刻版は発売当初から105円で積まれている店舗も多いようなので、そのあたりを基準としてレビューします。では、容器の比較から‥

(当ブログのリピーター様にとっては3度目の光景ですねw スミマセン。しかしながら今回の記事が初めてというユーザー様もいらっしゃいますので、何卒お付き合いください。)

▼左「復刻版」/ 右「現行品」


他の復刻版と同じく現行品は「紙」製、復刻版は「プラ(PS)」製の容器が使用されています。今現在発売中のスーパーカップシリーズでは、通年販売されているレギュラーラインナップの容器は「紙」、期間限定の変わり種では「プラ」容器が使用されているのが特徴です。続いて、小袋の構成と麺の違いを見てみましょう。

▼左「復刻版」/ 右「現行品」


どちらも同じく粉末スープ、液体スープ、かやくの3袋構成ですが、現行品の方が液体スープ多め。かやくの内容にも違いがありますが、詳しくは本文で‥次に、麺の比較です。

▼左「復刻版」/ 右「現行品」


復刻版の麺は縮れが弱く丸刃で切られた断面の丸い麺で、現行品は縮れが強く角刃で切られた断面の四角い麺。やや現行品のほうが麺の色が濃く、サイズも太いですね。

それでは、調理して比較しましょう。まずは普段通り、調理後の写真から入ります。

▼「復刻版」

発売30周年のスーパーカップシリーズから復刻版が登場!発売当時の味わいをイメージしたおいしさで、懐かしさと斬新さを楽しめる一杯!

(エースコック「商品情報」より引用)

▼「現行品」

カドメン×ど!ストライクスープ&具材!ガツンとウマいKING TASTEな一杯!

(エースコック「商品情報」より引用)



めん

復刻版

弾力とコシをあわせ持つ食べごたえのあるめんです。

(エースコック「ニュースリリース」より引用)

原材料:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)

中庸的な麺だが縮れは緩やか

「大盛りいか焼そば」を除いた復刻版の汁あり3品すべて麺の原材料は同じですが、中でも比較的にレベルが高いと感じたのは現代的だった「スーパーとんこつラーメン」で、「スーパーみそラーメン」は致命的な欠陥を誇っていたんですけどw 今回の「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」が最もオーソドックスで古風の面持ちかもしれません。

フライングすると部分的にサクサク、時間を守ると前半から柔らかめに仕上がるチープな食感ですが、スープと相性は良好でイメージは悪くありません。断面は丸く、サイズは中くらい。最近の大盛り製品としては頼りない食感ではあるものの、縮れの弱さは印象的でした。

デビュー当時の麺は記憶にありませんし、技術力的に縮れまくっていたような気がしないでもありませんが、食べ始めから柔らかく耐久性の脆さは復刻版らしい指標になっていますね。新商品に使われる油揚げ麺としては難ありではあるものの、後述するスープとの相性が抜群によかったので、むしろノスタルジックな雰囲気の演出に効果的と言えるのではないでしょうか。

現行品

しっかりとした弾力がある、口の中で存在感のあるカドメンです。配合のバランスを見直し、歯切れの良い食感にしました。

(エースコック「商品情報」より引用)

原材料:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ)

ちょっと頼りなくなったカドメン

縮れの強い中太の油揚げ麺で、断面は四角く、角ばった口当たりからも復刻版より強い主張を感じるものの、初期のカドメンと比較して食感だいぶ大人しくなりましたね。以前は「しょうゆ」の麺も “シゲキ的噛みごたえ” が全力でアピールされていたのですが、メーカーの製品説明に「配合のバランスを見直し、歯切れの良い食感にしました」とあるように、軽めの食感にリニューアルされています。スープが力強いので、もうちょっとガッシリしてほしいところ。

食べ始めの段階こそ適度な弾力が楽しめましたが、中盤以降は歯切れの良さを重点的にアピールしているような面持ちに変わり、しかも経時劣化耐性まで落ちてしまっていたので、わりと早い段階から頼りない食感に変わってしまいました。あと、こんな強烈に縮れてたかな‥もうちょっと縮れは緩やかでしたよね。大盛りバケツ型で耐久力に難ありと感じてしまったのは大きなダメージですが、復刻版よりも先進的な麺であることは確かです。

スープ

復刻版

チキンをベースに生しょうゆの豊かな味わいの発売当時をイメージした醤油スープです。香味野菜でクセになる味わいにしました。

(エースコック「ニュースリリース」より引用)

原材料:スープ(しょうゆ、食塩、香辛料、チキンエキス、植物油脂、ブドウ糖、香味調味料、香味油、オニオンエキス、酵母エキス)

クラシックな鶏ガラしょうゆ味

わざわざタイトルに「生しょうゆ仕立て」と冠しているように、1988年のカップ麺は粉末スープが主流だった当時、こだわりの液体スープだったのでしょうね。しかしながら今回のキーマンは、強めに効かされた胡椒です。あいかわらず粉末的な香味野菜のキレがエースコックらしくビシッ、バシッ、と効いているのですが、さらにコショーがガツンと重なることでレトロなパンチを演出します。最近はラーメン屋さんでも卓上のラーメンコショーを嫌う店主の方もいらっしゃいますし、顧客も昔のように着丼そうそうコショーぶっかけちゃう人も減ってきたので、今の若い世代の方々には逆に新鮮かもしれません。

実際にカップ麺でも最近の新作では先進的な味わいや目新しさ、記憶に残るインパクトや奇抜さなどが優勢して意識されているような傾向にあるので、まさに古典的な仕上がりには時代に逆行した新鮮味があり、それでいた現代の味覚にも通用するであろうシンプルでレトロな味わいにはカップ麺ならではの魅力が感じられるのではないでしょうか。

現行品と違って油脂感が控えめなので、液体スープよりも粉末スープが好きな方はストライクゾーンだと思います。醤油もキリッと効いていますが、粉末醤油の割合が高かったので、あまり生しょうゆっぽくはなかったんですけど、ノスタルジーな風景の演出には効果的でした。

ところで他社の製品になってしまうのですが‥端的にイメージを例えると、ホタテの旨味を抜いて醤油のキレを強めた「明星 チャルメラ しょうゆラーメン(袋麺)」みたいな味ですねw まるっきり同じではありませんし、決め手のホタテエキスは入っていませんが、イメージけっこう似ています。油脂感が弱くオーソドックスでレトロな鶏ガラしょうゆ味に胡椒のパンチという組み合わせから、木の実のスパイス(秘伝の小袋)が効いたチャルメラの味とリンクするかもしれません。新作なのに定番感、それも凄まじい定番感w でも「スーパーカップ」の場合、最近の定番って少しイメージが違うんですよね。


現行品

チキンをベースに香味野菜や香辛料を加えた、コクがありながらもすっきりとした醤油スープです。香りの良い鶏油と香味野菜の風味が特長の「旨み ど!ストライクスープ」です。

(エースコック「商品情報」より引用)

原材料:スープ(しょうゆ、植物油脂、動物油脂、食塩、砂糖、発酵調味料、香辛料、鶏・豚エキス、たん白加水分解物、オニオンパウダー、でん粉、酵母エキス、カツオエキス)

醤油のパワーと鶏油の芳ばしさ

香味野菜のキレと醤油の濃さについては復刻版と似通ったポイントと言えますが、復刻版ほど胡椒が効いたテイストではなく、復刻版よりも “生しょうゆ” ですw 粉末スープに含まれる粉末醤油に加えて液体スープに含まれる醤油ダレの醤油が濃厚で、粉末では出せないフレッシュな醤油感を打ち出します。これに関しては、時代の流れに伴う技術料の向上ですね。

そして、大きな違いはスープの表面に浮かぶ黄金色の鶏油。この芳ばしさがスープの鶏を色濃く演出し、現代風の本格さを漂わせます。ある意味、これはこれで最近のオーソドックスな内容と言えますが、レトロで伝統的な味とは異なり、時代の変化に合わせた遍歴を感じます。

完全に主観的な感想になりますが、私は復刻版のスープが好きでした(笑)

かやく

復刻版

2種類の焼豚、メンマ、なると、ねぎを入れました。

(エースコック「ニュースリリース」より引用)

原材料:かやく(焼豚、なると、ねぎ、メンマ)

雰囲気のある構成

2種類のチャーシューは、現行品と似ている大きなチャーシューが1枚と小さなハムっぽいチップ状の四角い肉具材が3枚入っています。チップ状の肉具材は混ぜると探すのが大変だったんですけど、わりと厚みがあって噛み応えのある肉具材でした。特別に美味しいわけではありませんが、肉具材が2種類入っているのは嬉しいですね。ちなみに容器を比較した写真にも写っているのですが、具材のチャーシューはデビュー当時のチャーシューと異なるそうです。ついでに1989年のテレビCMを検索して確かめてみたところ、容器に対して横幅いっぱいのビッグなチャーシューが入っていました。ほんまかいなw まぁでも現代ほど「オイこらイメージと中身が違うじゃねーか!」にシビアな時代ではなかったですもんねぇ‥

メンマは小さいながらもコリコリと食感が良く、それなりの量が入っていてクラシカルな鶏ガラしょうゆスープと好相性。加えてナルトも雰囲気の演出に効果的で、昔ながらのラーメンを想起させるような役割を担っているようでした。最近では「ラーメン」というジャンルの食べ物がミシュランガイド掲載を果たすなど、ここ数年でも急激な発展を遂げているので、ご当地ラーメンや昔ながらの中華そば屋さんを除いて典型的なナルトが入ってるラーメン屋さんって少なくなってきましたよね。ネギは過不足なく、明白な歯触りがアクセントに効果的でした。

おそらく麺とスープにコストを割いていないからだと思いますが、いつもは具材に貧弱なイメージのスーパーカップも今回そんなに弱っちぃとは思いませんでした。豪華絢爛とも言えませんがw

現行品

豚バラチャーシュー、コーン、ねぎ、メンマを加えて仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

原材料:かやく(焼豚、コーン、ねぎ、メンマ)

復刻版に負けている‥?

見た目の彩りは現行品のほうが鮮やかな個性ではあるものの、ラインナップの雰囲気は復刻版のほうが “らしい” かもしれませんね。ネギとメンマは共通ですが、復刻版よりも現行品のほうが少ないです。そして以前は丸型だったチャーシューが四角い豚バラチャーシューに変わっているのですが‥ちょっと現行品と復刻版のチャーシューを並べてみましょう。

▼左「復刻版」/ 右「現行品」

別物に見える件w

復刻版のチャーシューは赤身がメインの質感で、現行品は脂身混じりの豚バラ肉。横に並べてみると‥w でも、体感的な差は激しくなかったので、個体差かもしれません。仲良しのブロガーさんの記事では復刻版も現行品に近い見た目だったので‥っていう個体差もどうかと思いますけどねw

総評

【復刻版】★★★★☆☆☆☆☆☆(4)

【現行品】★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

現行品の麺が退化したことは否めませんでしたが、スープの力強い醤油と鶏油のパンチにはスーパーカップらしさが感じられ、一定の固定ファンを獲得しているのにも素直に頷けます。しかし、麺はカドメン誕生当初の噛み応えを復活させたほうが総合力も上がるんじゃないのかなー、と思ったんですけど、いかがでしょう?(※誰に聞いている)

しかしながら他の復刻版では発売当時の味わいをイメージしたが故に中途半端な印象が先行しましたが、今回の「しょうゆ」に限ってはメーカーが掲げていた “懐かしさと斬新さを楽しめる” というコンセプトが打ち出されており、若い世代から人生経験豊富な世代まで楽しめる、地味ながらも良作に思えました。個人的な好みでいえば、リピートしたいのは圧倒的に復刻版ですね。なんだったら、ちょっと何個かストックしておきたい系かもしれません。

ブランド発売30周年として発売された今回の復刻版スーパーカップ4品ですが、もしかしたら「スーパー海鮮」と「スーパーブレンドカレー」も復活するかもしれませんね。定番3品は昨年8月の暮れにリニューアルしているので、そちらも近日テコ入れが行われるかもしれませんし、行われないかもしれませんw なんにせよ「復刻版スーパーカップ4品」の中では、今回の「復刻版 スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」がオススメです。

ちょっと余談なんですけど‥画像検索で「スーパーカップ」を検索したことはありますか?それはもう「明治エッセル」とエースコックの熾烈な闘いが繰り広げられているんですけどw なんと7月30日、攻めの姿勢にあるエースコックが「スーパーカップ1.5倍 バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン」という奇抜なカップ麺を繰り出してきます。別添の粉末スープを入れるとバニラのような味と風味が加わるそうなんですけれども、これは前述した「スーパー海鮮」のリボーン‥って、だいぶ冒険してますけどw でも日清食品の順定番「ミルクシーフードヌードル」も少し似通った点がありますし、楽しみですね。

いや、バニラアイストッピングしてアレンジとかしませんよ。←



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Comment

  1. taka :a より:

    今回のコメント欄は、管理人の返信が追い付きません。

    不躾ながら私taka :aの返信不可でも差し支えなければ、お気軽に投稿してください。

    また、訳あってコメントの承認作業を遅延しておりますが、ご容赦ください。

  2. いげのやま より:

    takaさん、食べ比べシリーズ頑張ってかいておられますね、いますね!カップ麺、災害への最高の非常食、西日本雨災害、福岡、佐賀、長崎に大雨警報も特別視警報も今、出ていますから、カップ麺のほんとうの活躍発揮出来たらいいのにね!

:)