先日、平成30年6月30日沖縄を台風が襲ったのですが、ちょうどその日は沖縄におりました。
第31回クレジット・サラ金被害者九州ブロック交流集会in沖縄+第17回沖縄クレサラ・貧困被害をなくす会交流集会「貧困の連鎖を断とう~庇護や施しではなく権利の視点から~」に参加してきました。
ここでの基調講演が本当に良かったのです。
- 貧困の連鎖を断つ!というときの貧困とは?
- 「貧困の問題」と「沖縄の問題」がなんか関係あるのかな?
- わたしは、分断に対して、どのように立ち向かっていくべきか?
- その流れで最近すごい!と思った人
- わたしがサイン本を所有している本シリーズ
貧困の連鎖を断つ!というときの貧困とは?
貧困の連鎖を断つ!というときの貧困という言葉も、絶対的貧困、相対的貧困という言葉にわけられることをご存知の方も多いかと思います。絶対的貧困、相対的貧困の意味内容は、いったんぼかして先に進みますね。
この基調講演では、そこからもうちょっと進んで、絶対的貧困および相対的貧困は財の欠如であるが、現代の貧困は自由の欠如である、という議論を展開されたのですね。
現代の貧困は自由の欠如である、ということはどういうことかというと、要するに現代における種々の矛盾に自己責任論ということは成り立たないよ!現代の貧困は、社会全体で取り組むべき問題なのですよ、ということをおっしゃっているのだとわたしは理解しました。
うんうん、まあ、大きな流れとしてはそうなのかもしれないね~と感じられる方にももう少し読んでいただければと思います。
「貧困の問題」と「沖縄の問題」がなんか関係あるのかな?
ちょうどこの沖縄に行く前にわたしはこの本を買っておりまして
「新しい提案」の編集責任者の安里長従氏は、沖縄の司法書士なのです。
この「新しい提案」の中に寄せられた論稿の1つとして(第2部には15人の方が論稿を寄せられています)弁護士の小久保哲郎先生のものがあるのですが、これがああ~なるほど~とわたしの中ではリンクしたのです。
「貧困の問題」と「沖縄の問題」全く構造が一緒だな~と。
カギカッコつけてましたが「沖縄の問題」ってのはないのです。全ての国民・市民の問題なのです。
いずれも全ての国民・市民に関係のある話なのに、「他人事」として受け止められている。そうであるがゆえに、一部の対象者が差別的に不利益な扱いをされてもやむを得ないものと扱われている。
出典:沖縄発新しい提案―辺野古新基地を止める民主主義の実践 第2部 生活保護問題と沖縄基地問題 小久保哲郎
小久保先生は、生活保護問題と沖縄基地問題として議論なさっていますが、ここでは国民・市民を分断させる手法をこれでもかと指摘されています。
そして、単に差別的な不利益扱いがされるだけでなく、事実無根で理不尽なヘイトスピーチやバッシングまでされる。例えば、生活保護の不正受給は金額ベースでは0.5%程度、件数ベースでは2%程度であるのに、生活保護利用者のほとんどが不正受給をしていたり、パチンコばかりしているかのような報道がされる。沖縄の基地問題でいえば、基地のおかげで予算優遇されて儲けているとか、反対運動は日当制といった類のデマがこれに類するだろう。いずれもごく一部の事実を全体の事実であるかのように語ったり、低レベルの与太話に近いが「感情」に訴えるエピソードである点で手法も共通している。これが繰り返し意図的に又は無自覚に流布されることで、あたかも事実であるかのように国民・市民の意識に刷り込まれる。
出典:同上
わたしは、分断に対して、どのように立ち向かっていくべきか?
ひとつはブログで、こんな本がありますよ~とお伝えすることかな?と思っています
あと最近ふと思ったのですが、こういう「政治的な意見」をいうときに、
(こんなんは、わたし自身は全然政治的な意見じゃないと思っているのですが……今しいたげられている人に寄り添うことって政治的な意味合いしかないことでしょうか?)
Twitterなんかだと、ちゃんと伝わらないかな~と。
「政治的な意見」としか読めなかったりするかな~と。
「意見」まで読んでくださったらいいのですけど、「政治的な人」ということで、そっ閉じされるのがオチですもんね。
それでなんとなくブログに書いておこうという感じです。というか今の自分にはそれしかできないといったほうがよいような気もします。
自分の意見を読んでほしかったら、どんな伝わり方をするかはキチンと考えるべきだし、できればデザインするべきだ、ということをやっと考えるようになりました。
その流れで最近すごい!と思った人
こういう人が本当の知識人なんだろうと思ったとです。ご存じない方は、ぜひ読んでみてください。これをまとめられた方も偉いと思ったです。
わたしがサイン本を所有している本シリーズ
家を買うときに「お金で損したくない人」が買う本
こちらも素晴らしい本です。1本筋が通っているという点では共通の本ですよ。
生ける屍の死
裁判官!当職そこが知りたかったのです。
Twitter社は、一刻も早く岡口氏のアカウントを復活させるべきです。