おわり

皆さんに告白したいことがございます。

作中「ノイローゼ」という言葉でごまかしていましたが、これにはちゃんとした病名がついていました。



統合失調症という病気です。
そう、あの荒らしと同じ病気にぼくは罹患していました。




19歳の時に急性期が始まり、漫画家になるために上京していたぼくは入院し、上京してたった半年で帰郷しました。



その後、3年かかって神戸芸工大という所に入りましたが、
4年間体調がふるわず、まともに授業を受けることさえままなりませんでした。



今思うと、病気に罹患した時点でぼくの人生は終わっていたのだと思います。
そう思い、それからの人生を描いたところで無駄だな、と打ち切りを決意しました。


病気にかかってから何度も「あきらめるな」という言葉をかけられました。
漫画家をあきらめるな。
恋愛をあきらめるな。
就労をあきらめるな。
人生をあきらめるな。

でも、全て病気のためにあきらめました。
なのに家族はまだぼくに自立を強要し、家事さえできないぼくを独り暮らしにさせています。


タイトルの「漫画という悪」ですが、インパクトがあるなと思っただけで特に意味はありません。
ぼくにとって漫画は、「生きがい」でした。
病気になってから唯一の楽しみでした。


なのに両親は「自立しろ」「働け」と何度も繰り返し、社会不適合者の自分に人並みの努力を求めます。


もう疲れました。
毎年、この病気で1万人ほどの人が自殺しています。
あと50年、何の楽しみもない人生を送るならその人たちに加わるのも悪くないなと思います。

とりあえずこの漫画はこれで終わりです。見ていただきありがとうございました。
sage