医科大と同じ補助金を受給 文科省「加計優遇」疑惑が浮上
受託収賄容疑で逮捕された文科省前局長の息子を入学させる見返りに、東京医科大学は私立大支援事業の対象校に選定されるよう依頼していたが、“アベ友”疑惑が消えない「加計学園」も、医科大が依頼したのと同じ支援事業の対象に選ばれ、過去に補助金を受けていた。5日の野党合同ヒアリングで、議員らはこの問題を徹底追及。文科省が加計学園を優遇し、補助金を出していた疑惑が浮上した。
問題の支援事業は、独自の取り組みをする大学に補助金を支給する「私立大学研究ブランディング事業」。医科大が受給する前年の2016年11月、加計系列の千葉科学大学と岡山理科大学が事業者として選定されていた。
■系列大学が2校も「倍率5倍」をクリア
千葉科学大の事業は「『フィッシュ・ファクトリー』システムの開発及び『大学発ブランド水産種』の生産」で、岡山理科大は「恐竜研究の国際的な拠点形成」。申請した全198校のうち、選定されたのは40校。加計系列の大学が2校も、「倍率5倍」をクリアした格好だ。