先日、イケハヤさんのVoicyを聞いていたら、「働き方改革ではなくて、稼ぎ方改革をしなきゃだめだ」ということを言っていた。
その趣旨は、働き方を変えたって、一生働き続けるのは変わらないわけで、そんなのはつらいに決まっている。だから稼ぎ方を変えなければ意味がない。ということだ。
おもしろい視点だな、と同時に、そんなことできるわけないじゃんと思ったので、ここに紹介したい。
※ちなみに、わたしはイケハヤさんの信者でもアンチでもありません(自分で言っているので、どこまで説得力があるかはわからないが)。ただ、イケハヤさん自体、おもしろいことを言うこともあれば、銭ゲバだろ、と思うこともあります。SNS界ではいろんな方う面でトップランナーであることは間違いないので、関心があります。
働き方改革とは、
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
引用:厚生労働省HP
という趣旨のものであって、先日成立した、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」のポイントは、
①働き方改革の総合的かつ継続的な推進
②長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現等
③雇用形態に関わらない公正な待遇の確保
引用:厚生労働省HP
ということだけれども、一般の多くの人にとって関心の多いところは、②の「長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現等」に関するところだろう。
詳しくは厚生労働省のHPを見ていただきたい。わたしの勤務状況がかわるようなことは何もなかったので、細かい説明は割愛します。↓
働き方改革については、要は「長時間労働をもう少し制限しよう」ということ。
これに対してイケハヤさんの言う、稼ぎ方改革とは、「ブログや有料noteなどの、自分が働いた成果を蓄積していけるような仕事をして、将来的な資産を作っていこう」ということだ。
この視点はおもしろいとは思うけれど、これは稼ぎ方改革ではなくて、単に、ブログサイコーという話でしかない。
そんな仕事ができるのは、プロブロガーや作家と言われる人たちだけであって、だれでもできるわけではないだろう。
働いた成果を将来の資産として蓄積できる仕事は、ブログ、書籍、音楽等の芸術系、コンテンツ系に限られるのではないだろうか。
少なくとも、わたしのようなラーメン店では、作ったラーメンは10分もしたら麺は伸びるし、スープは冷めて油で固まるし・・・資産の蓄積なんてできるわけがない。
イケハヤさんの言う、稼ぎ方改革は、みんな今やっている仕事を辞めて、サイコーなブログなどのコンテンツを作っていこうということであって、ズレまくっていると思う。
ただ、働いた成果を蓄積するという考え方自体は納得のいく部分もある。
直ちにお金に変えられるものではないけれど、知識なり技術なりを自分自身に蓄積することができるはずなのである。
わたしは、転職して半年間で、一つの店を回すのに最低限必要な知識や技術は蓄積できたはずだ。
ズレまくっている稼ぎ方改革だけれども、今の仕事の成果を知識や技術という意味で自分に蓄積していく、という視点は、何も新入社員に限った話ではなくて、常に持っておきたいものである。